「吸気温度は、とっても重要」。
我々は、ECU 開発で、この現実と直面しました。
当時のTM-SQUARE の開発車両では、通称 「キノコ型」 と呼ばれる 剥き出しタイプのエアクリーナーにて、
開発を行っていました。
理由は、 吸入抵抗が低い = パワーが出る と、考えたからです
しかし、サーキット走行では、タイヤもまだ完全に温まっていない、最初の1ラップのみ好タイムが出て、
それ以降のラップは、0.5秒以上ラップタイムが落ちてしまいます。
特に、気温の高いシーズンは、この症状が、如実に表れました。
問題は、エンジンルーム内の熱くなった空気を吸ってしまうことでした。
そこで、インテーク部分をすべてカバーしたインテーク BOXを採用し、その外壁をすべて断熱材にて覆い、吸入抵抗より、
吸気温度を優先させるチューニングを行いました。すると、2ラップ目以降も、ラップタイムは落ちることなく、
安定したタイムを刻めるようになったのです。
また、ストリートにおいても、吸気温度が大幅に下がったことで、トルク/パワーとも、
確実に体感できるようになりました。
このテスト結果から、インテーク BOX の開発がスタートしました。
目指すのは、冷えた空気を、できるだけ短い距離で、ダイレクトにエンジンに導入することと、
導入部の断面積の確保でした。
多くの試作品による、メイク&トライ から、これらのポイントを的確に実現した、理想的な形状。
それが、TM-SQUARE インテークBOX なのです。
純なお、下記のとおり、純正エアクリーナーBOXとの比較テストでは、大きな違いを実証。
外気温20℃ での比較
① 純正エアクリーナー BOX の吸気温度 65℃ (エアフィルターの直前で計測)
② TM-SQUARE インテーク BOX の吸気温度 23℃ (エアフィルターの直前で計測)
結果、ダイナパックによる、パワーチェックにおいても、明確な違いを確認することができました。
また、ストリートにおいても、朝夕の気温が低い状況では、パワフルに感じるのに、渋滞後や日中の気温が高い状況では、パワーを感じないといった症状も、大きく抑制されました。
インテーク BOX
※また、マイナーチェンジに伴い、インテークフィルターが付属となりました。
インテーク BOX用オプション
インテークフィルター
TM-SQUARE インテーク BOX は、純正形状のエアフィルターを使用します。
純正より、吸入抵抗の少ないTM-SQUARE インテークフィルター とのマッチングは、「◎」 です。