TM-SQUARE が、リアバンパーに求めた性能、それは、開口部の新設による空気抵抗(ドラッグ)の大幅な低減と、ディフューザー装着による安定したダウンフォースの確保です。
非常に、スパルタンな形状となりますが、デザイン優先の凹凸や開口部ではなく、すべて、ドラッグの低減 & ダウンフォースの確保といった、機能を追い求めることで、たどり着いた形状となります。
空気抵抗 低減のメカニズム
「空気が抜ける構造にするべし」
車両の下面を通過する走行風の一部は、リアバンパー内に入り込み「パラシュート効果」と呼ばれる大きな走行抵抗となります。ゼロヨン マシン がゴール直後に、減速目的でパラシュートを開くのと同じように、走行中のリアバンパーは、大きな空気抵抗(ドラッグ)を受けています。
そこで、TM-SQUARE では、リアバンパーの各部に 開口部を新設し、その部分に金属製のネットを配置しました。この独特の形状にて、リアバンパー内に入り込んだ走行風を積極的に後方へ抜くことができますので、空気抵抗を大幅に低減することが可能となりました。
ダウンフォース発生メカニズム vol.6 リアバンパー編
「車両後方に、下面の空気を流すべし」
リアバンパーには、ディフューザーを装着しましたので、大きな負圧状態となる車両後方に向かって、車両下面から空気をより大量に抜くことが可能となりました。結果、アンダーパネル下(フロントバンパー床部)および、ボディ下面を流れる空気の流速が速まることで、効果的に安定したダウンフォースを発生します。
要するに、クルマ の後ろは、すごく負圧が強くなります。 特に ハッチバック 形状では、クルマ の上面を流れてきた風が、スムーズ に後方に流れず、乱流となりますので、かなり この負圧は強くなります。
その負圧と、ディフューザー を うまくつなげてやることで、ボディ 下面の空気を抜いてくれますので、 流速が上がり、ダウンフォース が増大するという ロジック なのです。
また、ボディ 下面の流速が上がるということは、クルマ の前から ボディ 下面に、流れ込む空気量も増えますので、フロントバンパー の床部に装着されている アンダーパネル 下 でのダウンフォース も増大するという 相乗効果を生み出すのであります。