ZC32S デュアルコアタイプ LSD
ZC32S を曲げるために生まれた 新機構LSD
TM-SQUARE LSD(ZC32S専用品)は、FF車両では初のトライとなる、斜めに切ったサイドギアを使用する 「デュアルコアタイプ」を採用した、まったく新しいタイプの機械式 LSD です。
ご存知のように、ZC32S は、ZC31S に対して、ホイールベース が、40mm 延長されたことで、クルマのキャラクター的には、安定性が向上する方向(=アンダーステアになりやすいバランス)となり、中/高速コーナーにおいて、クルマの安定性が向上したことで、思い切って攻められますが、逆にこの安定性により、タイトコーナーで、多少曲がりにくくなっています。
そこで、「この 中/高速コーナーでの安定感はそのままに、タイトコーナーにおけるアンダーステアを LSDの強力なロックで解消すること!」という コンセプトにて、ZC32S のLSD 開発をスタートしました。
通常、LSD のロックを強めるには、イニシャルトルクを上げたり、カム角を大きくする方法が一般的ですが、安易に強めると、チャタリングという問題が発生し、ドライバビリティを大きくスポイルしてしまいます。
そこで、我々は、イニシャルトルク や、カム角で、LSD のロックを強めるのではなく、斜めに切った サイドギア により、アクセル を踏み込むと、ロック がより強くなる デュアルコア というタイプの LSD を ㈱ OS 技研 と共同開発。
そして、約2年間の開発期間を費やし、田中ミノル が、徹底的に、ZC32S に合わせ込みを行い完成したのが、TM-SQUARE LSD ZC32S スペック (ZC32S専用品)です。
「アクセルONにより、イニシャルトルクが増大する」
通常のLSDは、イニシャルトルク + カム角によって、LSD ディスクを押さえつける力 (LSD のロックの強さ) が決定します。しかし、デュアルコアタイプのLSDでは、斜めに切られた サイドギア 効果により、上記の状態から、アクセルを踏むことで、LSD ディスクを押さえつける 力 がプラスされ、より強力なロックが発生する仕組みとなっています。
よって、ディアルコアタイプ LSD の場合は、
「ストリート では快適に、 そして、サーキット では、強力な ロック で クルマ を曲げることができる」
と言う狙いどおり、アクセルを踏むとグイグイ曲がる究極のコーナリング性能と、チャタリングのない快適なストリートの性能を両立させた いかにも、TM-SQUARE らしい、そして、まさに ZC32S を曲げるために生まれた LSDです。推奨オイル
TM-SQUARE デュアルコア LSD の推奨オイルは、
BILLION OILS FF-730 または、BILLION OILS FF-750 です。
【FF-730】
【FF-750】
また、新品 LSD の慣らし走行は、その後のクォオリティと、ライフに大きく関与しますので非常に重要です。特に、LSD ディスクの「アタリ付け」には、ハイレベルな潤滑で、ディスクにもとても優しい BILLION OILS FF-730 のご使用を おススメ いたします。 また、慣らし終了後は、使用サーキットと車両バランスにより、FF-730または、FF-750から、マッチングの良い方をチョイスして下さい。
BILLION OILS FF-730 のWEBサイトは、こちら!
BILLION OILS FF-750 のWEBサイトは、こちら!
TM-SQUARE ZC32S(デモカー4号車)のタイムアタック動画
2014年 REVSPEED スーパーバトルにて、ZC32S最速の1'03"617を記録した車載映像です。
デュアルコアタイプLSDを装着した、ZC32Sのコーナリングに注目してください。
田中ミノル式 FF機械式LSD 完全解説 『曲げるための有効活用法』
- Content 1 LSD 基礎講座 オープンデフを知る
- Content 2 LSD 基礎講座 「ロック率」
- Content 3 LSD 基礎講座 「カム角」
- Content 4 ドラテク 「タテ + ヨコ ≦ 10 の法則 」
- Content 5 ドラテク 「究極のLSD活用法」
- Content 6 LSD の効きと クルマのバランス
- ※本編は、田中ミノルが今まで経験したことを元に、私的な見解にて、解説を行っておりますので、物理的な裏付けはありません。また、実際に、本ドラテクを活用されたことにより発生したトラブル等に関しては、田中ミノル および ㈱ミノルインターナショナルは、一切責任を負いませんので、すべて自己判断にてご活用下さい。