TM-SQUAREインテークBOXや、TM-SQUARE エキマニ の登場と、これら吸排気パーツに、完全に合わせ込まれたTM-SQUARE SPORT ECU の進化により、増加の一途をたどるエンジンパワー。
もちろん、スイフト (ZC31S) の純正クラッチにも、10%~20%の出力向上に対する安全マージンは、考慮されていますが、スポーツドライビングによる厳しい環境、そして、長期間トラブルフリーにて使用するためには、正直、少し不安があります。
通常なら、ここで、圧着力(クラッチディスクを押え付ける力)が高く、スベリに対しての安全マージンがより大きな 強化クラッチ の採用となります。しかし、一般的な 強化クラッチ は、クラッチを切るために、大きな踏力を必要とし(クラッチが重い)、半クラッチ領域も、少々コントロールがシビアとなる等、純正クラッチとは大きくキャラクターが異なってしまいます。
このあまりにも、スポーティーな操作性は、「好み」が、ハッキリと別れる部分で、「扱いやすさ」や、「運転がカンタン」といった、ドライバビリティーを最優先する 田中ミノル は、扱いが快適な純正クラッチを好み、弊社の開発車両(2号車)も、今まで、ずっと純正クラッチを使用してきました。
そんな中、「もし、扱いが快適な 強化クラッチ が存在すれば・・・・」 というニーズが生まれ、ノーマルエンジン(ECU & 吸排気チューニング)の車両をターゲットに、快適性を損ねないレベルで、圧着力を向上させることを目標に、TM-SQUARE 強化クラッチ (ZC31S) の開発に着手することになりました。
TM-SQUARE 強化クラッチ (ZC31S) の開発に対して、田中ミノル からのニーズは・・・・、
① 圧着力は、純正の20%アップレベルで十分 (約150PS 対応品)
② クラッチペダルの重さは、純正と、既存の強化品の中間レベル
③ 半クラッチの操作が、純正並みにカンタンなこと
④ クラッチが切れるポイントは、純正と同じ場所であること
⑤ 純正クラッチより、ライフが長くなること
以上の5つです。
そして、完成した TM-SQUARE 強化クラッチ は、 ECU & 吸排気チューニング に、完全対応する 安心の圧着力を確保しながらも、クラッチペダルの重さは、純正より少し重いレベルで渋滞でも気にならず、半クラッチ領域も、とてもマイルドでドライバビリティーに優れた 強化クラッチとなりました。
また、純正品より、圧着力が向上していますので、スベリが発生しにくく、ストリートはもちろん、スポーツドライビングによる厳しい環境下でも、ロングライフを実現します。
クラッチカバー 解説
圧着力、クラッチベダルの重さは、一般的な強化クラッチと、純正クラッチの中間となるように、新規レートのダイヤフラムスプリングを採用しました。ドライバビリティを確保した状態で、確実に純正品より圧着力が向上します。
クラッチディスク 解説
半クラッチ領域のコントロール性を向上させるため、クラッチディスクのライニングとライニングの間に、純正同様の波型ディスクスプリングを装着。操作がより簡単となりましたので、ストリート派にも自信を持ってオススメできるクラッチディスクです。
もちろん、ライニング部は、高温対応のハイグリップ スポーツタイプ を採用していますので、サーキットの連続走行も安心です。
※ 本製品は、2015年6月より、TM-SQUARE クラッチディスク SPEC 2 として、仕様変更を行い販売されています。
ご注意
TM-SQUARE クラッチカバー&クラッチディスク は、純正のクラッチペダルを基準に設計を行っております。
メーカー純正品と異なるクラッチレバー類との組み合わせではクラッチの切れ不良や、クラッチのつながる位置が極端に変わってしまう場合がございます。