ZONE ブレーキパッド RT
ZONE ブレーキパッドRT は、1POT タイプのキャリパーをターゲットに、IN側(キャリパーピストン側)のバックプレートに、より高剛性の鋼材を使用することで、コントロール性 & ブレーキタッチを向上させたブレーキパッドです。
スイフトの ブレーキ キャリパー は、1POT タイプ (別名、片持ちタイプ) と呼ばれる形状をしています。ブレーキペダルを踏むと、フルードの圧力でキャリパー内のピストンが押し出され、ブレーキパッドがローターを挟み込み、その摩擦によってブレーキが効くという構造になっています。(下図参照)
ZONE ブレーキパッドRT は、スイフトの 1POT ブレーキ キャリパー(別名、片持ちキャリパー) をターゲットに、より高剛性の鋼材をIN側(キャリパーピストン側)のバックプレートに使用することで、コントロール性 & ブレーキタッチを向上させたブレーキパッドです。
1POT タイプのキャリパーでは、ブレーキペダルを踏むと、フルードの圧力でキャリパー内のピストンが押し出され、ブレーキパッドがローターを挟み込むことから、その摩擦によってブレーキが効くという構造になっています(下図参照)。
また、この 1POT タイプ は、構造がシンプルで、コスト的にはとっても有利ですが、スポーツドライビングにおける 高温、高踏力の状況が連続すると、デメリットが発生する可能性があります。
この状況にてバックプレートがわずかにでも歪むと・・・・・、
ピストンが当たっているブレーキパッド中央部分の摩材は、強くローターに押し付けられますが、歪みにより圧力の低くなった両端の摩材は、ローターに強く押し付けられません。
こうなると、ハードブレーキのたびに、摩材の中央部分のみ磨耗が進むことから、バックプレートの歪み(反り)や変形が、どんどん大きくなってしまいます。
また、この状況からブレーキを離すと、変形していたバックプレートが、元のフラットな状態に戻ることで、摩材の中央部分に空間ができます。このブレーキパッドの偏磨耗は、ブレーキのストローク量を増大させ、非常にタッチの悪いブレーキとなるばかりか、踏力変化により、ローターとの接触面積が変化しますので、コントロール性も悪化します。
そして、この状況が連続すると、バックプレートの歪み(反り)は、さらに大きくなり、最終的には、バックプレートが反ったまま、元の状態に戻らなくなってしまいます。すると、ブレーキパッドの磨耗が進んだ状況では、バックプレートから摩材が剥がれるというトラブルも発生してしまいます。
(※以上の理由から、ブレーキパッドは、残厚 5.0mm 以下では使用できないと、製品にも明記されています)
ちなみに、ピストンがない外側のブレーキパッドは、キャリパーの「2本の爪」でガッチリと、ホールドされていますので、ほぼ均等に、ブレーキパッドに圧力が、かかりますので、これらの問題は発生しません。
そこで! ZONE では、高温、高踏力の状況でも、ピストン側ブレーキパッドの歪みや変形を大きく抑制できるように、ピストン側のバックプレートのみ、通常の鋼材より圧倒的に硬い鋼材を使用して、テストを行いました。
結果、通常のバックプレートと比較して、数々のメリットを確認することができました。
メリット1 ブレーキタッチが ◎ !
ピストン側バックプレートの歪みや変形を大きく抑制したことにより、ブレーキタッチが大幅に向上しました。また、バックプレートの鋼材が硬くなったことで、単純に、ピストンがバックプレートに、「めり込まない」ことも、タッチに影響しています。
メリット2 同摩材での比較にて、ほんの少し、効きが強くなる!
ピストン側のブレーキパッド摩材が、均一に近い圧力にて、ローター全面に当たることから、 ほんの少しですが、ブレーキの効きが向上します。また、サーキット走行において、ブレーキパッドのセンター部分のみ磨耗が進むことも、大きく抑制されます。
メリット3 コントロール性が大幅に向上する!
ピストン側のブレーキパッド摩材が、より有効に活用できることから、踏力の変化に対して、ブレーキの効きもリニアに変化し、コントロール性を大幅に向上させます。
また、ZONE ブレーキパッド RT は、バックプレートに、高剛性の鋼材を使用するとともに、通常の「プレスによる抜き」ではなく、「レーザー加工」にて、バックプレートを切り抜いています。この製造方法にて、バックプレートの表面は、プレス加工による端面の歪みがなく、非常にフラットな状態で加工できますので、ピストンからバックプレートへ、より均等に圧力が伝達できることも、大きなメリットです。
メリット4 ライフが長くなる!
ZONE ブレーキパッド RT は、鳴き止めシムを装着しないことを前提に、ブレーキパッド摩材を、片側1mm厚く製造しています(TT加工)。この厚みにより、通常品から20%以上ライフが向上します。
※ 本製品は、フロントのみの設定となります。
※ 本製品のバックプレートは、IN側 (ピストン側)のみ、硬度の高い鋼材が使用されています。
(OUT側のパックプレートは、通常品となります)
※ 本製品は、鳴き止めシムを装着しないことを前提に、ブレーキパッド摩材を 片側1.0mm厚く設定しています。
装着時/使用上のご注意
○本製品を装着される場合は、
IN側(ピストン側) → IN 印字のブレーキパッド
OUT側(ツメ側) → OUT 印字のブレーキパッド
を必ず装着して下さい。
○本製品を装着される場合は、鳴き止めシムは、絶対に装着しないで下さい。
また、装着後、試運転を行い、ブレーキに引きずりがないことを必ずご確認下さい。
○本製品を装着すると、ブレーキ鳴きの発生頻度が高くなる場合があります。
ZONE ブレーキパッド RT
直接お問い合わせください。
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