BILLION
BILLION OILS エンジンオイルの 詳細解説!②

2014年01月24日(金)

 

みなさん こんばんは!

今夜は、BILLION OILS エンジンオイル 詳細解説! 第2回 です。

 

 

今夜も、エンジンオイル の 粘度について、話したいと思いますが、

その前に、粘度といえば、よく耳にする、「SAE 粘度分類」 について、

少々説明を行いたいと思います。

 

 

 

(以下、広告文章です!)

 

 

 

0w-20 5w-40 15w-50 など、一般的に、エンジンオイル に表記されている粘度

は、「SAE 粘度分類」 と呼ばれるグループにより、分類されています。この規格は、

エンジンオイル の粘度を、CCS粘度計を用いて、-10 ~ -35℃ での低温粘度、

そして、動粘度計を用いて、100℃ での高温粘度を測定し、その計測結果から、

「SAE 粘度分類」 に振り分けられています。

 

 

マルチグレードオイル では、低温粘度は、0w 5w 10w 15w 20w 25w まで、

6種類のジャンルで表記され、数字が小さいほど、低温時の粘度が低くなります

(サラサラしている)。

 

 

また、高温粘度は、20 30 40 50 60 まで、5種類の ジャンル があり、

数字が大きいほど、高温での粘度が高い (ドロドロ している) ことが特徴となります。

 

この低温粘度と、高温粘度を組み合わせて、粘度表記は行われます。

 

 

0w-30  vs  5w-30    低温粘度は、5w-30 の方が高く、高温粘度は、同じ ジャンル。

10w-30 vs 10w-40    低温粘度は、同じ ジャンル ですが、高温粘度は、10w-40 の方が高い。

5w-40  vs 15w-50    低温粘度、高温粘度 ともに、15w-50 の方が高い。

 

 

 

また、使用目的によっても、適合する粘度分類は、違ってきます。

 

0w-20  0w-30 等  一般的に、 省燃費/ローフリクション に対応する SAE 粘度

5w-40  10w-40 等  一般的に、 サーキット での スポーツ 走行 に対応する SAE 粘度

 

(上記は、田中の個人的な見解です)

 

 

 

 

では、SAE 粘度分類が、同じであれば、それらのオイルは、すべての温度域で、

同じ粘度特性なのでしょうか?

 

答えは、NO です。

 

 

なぜなら、SAE 粘度分類にて、同じ分類となった場合でも、その領域内の上限近辺と、

下限近辺の粘度では、厳密には同じ粘度にはなりません。

 

たとえば、同じ 「40」 という高温粘度表記であっても、「30」 に近い、「40」 と、

「50」 に近い、「40」 では、粘度が違ってくるのです。それに、5w-40 と、10w-40

の比較では、高温側の表記粘度は、同じ 「40」 であっても、低温側の粘度が高い、

10w-40 の方が、高温側の粘度も、少し高くなる傾向にあります。

 

なお、SAE 粘度分類では、高温粘度を 100℃ のみで測定しているため、

サーキット 走行等により、油温が 100℃ 以上となる超高温域では、オイル の クォリティ に

よっては、粘度が大きく異なることがあります。

 

 

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そこで、BILLION OILS では、すべての試作品に対して、150℃ おける粘度も計測し、

100℃ から、どの程度、粘度の落ち込みが発生しているかを 必ず確認して、

開発を行ってきました。

 

それは、机上の スペック に囚われることなく、実用域において、「絶対的な信頼性」 を

得るために、必要不可欠な、条件であることを知っているからです。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか?

いままで、なんとなぁ~く、理解していた 「SAE 粘度分類」 ですが、

なかなか、奥が深いですよね~。

 

 

 

 

 

 

また、粘度を突き詰めるには、実際の使用状況に 近い状況にて、

テスト/確認 することも非常に重要な要素となります。

 

 

 

「せん断」 による 粘度劣化

 

SAE 粘度分類 における 高温粘度を 計測する テスト では、オイル を過熱して、

限定された温度 ポイント (100℃) において、動粘度を計測します。しかし、実際の

エンジンオイル は、エンジン が発生する熱により、温められるだけではなく、

金属間の狭い隙間を エンジンオイル が潤滑する際に、必ず 「せん断」 を受けながら、

温度が上昇します。

 

この 「せん断」 により、オイル の粘度を維持している ポリマー (高分子)が、

破壊されることで、オイル の粘度が著しく低下することがリます。

 

たとえば、まったく同じ オイル でも、「せん断」 を伴って温度が上昇した状況と、

オイル を加熱して温度が上昇した状況とでは、明らかに 「せん断」 を受けた方が、

粘度が低くなります。

 

よって、「せん断」 に強い タイプ の オイル と、そうでない オイル との比較では、

規格上は同じ粘度であっても、実際、「せん断」 を受けた状態での粘度は、

大きく異なることがあるのです。

 

 

BILLON OILS では、すべての試作品に対して、 「せん断」 を受けながら、

オイル の温度を上昇させた状態でも、粘度の計測を行いました。

そして、 「せん断」 に強い材料のみを抜粋し、採用しました。

 

 

 

 

 

 

いや~、粘度は、ホント 深いです・・・・・・・・・・。

 

 

 

ここで、今回の おさらい を ザックリ行いますと、

 

 

BILLION OILS エンジンオイル シリーズでは、

サーキットでも安心な、高温での粘度を確保するため、

 

 

 

 

① 通常 100℃ のみ計測する 高温粘度 を 150℃ まで計測している。
(実際の使用状況の上限値で確認!)

 

② 高温粘度を確認するとき、「せん断」 を受けた状態での粘度も計測している。

(こちらも、実際の使用状況 に近い状況で確認!!)

 

 

 

 

といった項目を追加し、材料を抜粋し、粘度を決定しました。

 

 

いやはや・・・、

今回も、かなりマニアックな内容ですよね・・・・・。すいません・・・。

 

 

 

 

 

では、次回は、

ベースオイル と ポリマー について 解説を行いたいと思います。