サスペンション
TM ダンパーキット のオーバーホールについて
2010年06月02日(水)
WEB サイトに表記されているように、
TM-SQUARE のダンパーは、
オーバーホール が可能です。
(と言うか、どんなダンパーもオーバーホールは必要です・・・)
でね、最近、良くご質問をいただくのは、
WEB サイトにある、この文章です。
BEST な状態でご使用いただくためにも、
約2~3万キロの走行でのオーバーホールを
お願いします。
(使用状況により、オーバーホールの時期は、一定ではありません)
たとえば、年間2~3万キロの走行される方なら、
毎年オーバーホールが必要か、否かということですよね。
じつは、その答えは、とっても難しいです・・・。
メーカーサイドの回答としては、
やはり、安全面、機能面を重視しますので、
オーバーホールのタイミングは、早いに越したことはない・・・。
でも、みなさんのコスト面や、手間を考えると、
できるだけオーバーホールのスパンは長くしたい・・・。
だから、誤解を恐れずに、田中の見解を言うと、
「気になったら、オーバーホールする」 で
良いのではないでしょうか?
ダンパーの消耗品といえば、
ウェアリング&シール類ですので、
この部分が消耗すれば、
減衰が弱くなったり、オイルがリークしたりします。
そうなれば、そのときがオーバーホールの
タイミングであって、必ずしも、2~3万キロで、
オーバーホールしなければならないと言うことでは、ないと思います。
だって、使用用途や、使用スプリングによって、
ダンパーのオーバーホールのタイミングは、
大きく違ってきますからね。
一概には言えませんが、
トータルのストローク量(ストロークの回数)によって、
オーバーホールのタイミングは決まりますので、
スプリングレートがやわらかいほど、
走行している路面が悪いほど、
オーバーホールのタイミングは早まります。
でも、それが嫌だからといって、
不必要にスプリングレートを上げるのは、本末転倒。
クルマは、道具であって、
人間が道具に合わせる必要はないと思います。
だから、自分の使用用途でしっかり使って、
減衰の低下という不都合を感じれば、
オーバーホールすれば良いと思います。
ハンドルの切るタイミングを決めているのは、
ドライバーなんですから、
ダンパーのオーバーホールのタイミングも、
ドライバーが決めれば良いと、田中は思うのです。