サスペンション
TM-SQUARE ピロアッパーマウント解説 ③
2010年09月11日(土)
FSWテストで、確信した、
完璧なまでのパフォーマンス。
でも、ピロアッパーマウントのメリットは、
それだけでは、ありませんでした。
たとえば、
ゴムブッシュによる、純正アッパーマウントでは、
ギャップへの乗り上げや、荷重移動により、スプリングや、ダンパーが、動く前に、
純正アッパーマウントのゴムブッシュが、先に変形してしまいます。
ここでは、サスペンション全体としては、ストロークしているものの、
スプリングや、ダンパーが、動いていないということが、発生してしまうのです。
要するに、乗り味に直結する、サスペンションの動きはじめに、
ダンパーやスプリングが、関与せず、
ゴムブッシュのみが動いていることから、
タイヤグリップをうまく引き出せないだけではなく、
乗り心地にも、乗り味にも、大きく影響するのです。
TM-SQUARE ピロアッパーマウントは、
コーナリングフォースに対して、キャンバーが戻されないとこ。
そして、ストロークの初期段階から、
スプリング/ダンパーがシッカリ動くこと。
この2つのメリットにより、リニアでダイレクトな、
レスポンスの良いステアリングフィールを生み出します。
反対に、デメリットは、
タイヤの走行ノイズや、サスペンションの上下動により発生するノイズを
吸収できないことです。
純正のアッパーマウントでは、
サスペンションとボディーの間に、ゴムブッシュが存在するため、
これらのノイズの大部分を吸収しますが、
TM-SQUARE ピロアッパーマウントは、
アルミブロック製ですので、これらのノイズを純正アッパーマウント並に、
吸収することはできません。
でも、田中の個人的な感覚だと、
ノイズは、 20% アップ (相当、敏感な人でないとわからない)
という感じです。
また、経年変化により、
ピロポール部に、「ガタ」 が生じると、ギャップを乗り越えるときに、
ゴトゴト音が、発生します。
(この場合は、交換する以外、手がありません・・・)
以上が、ピロアッパーマウントを装着する、メリット/デメリット です。
次回は、構成部品の紹介です。