エンジン
TM SPORT ECU 1型MT Ver2.0 リリースです!
2010年11月05日(金)
いや~、大変お待たせいたしました。
かねてから、開発を進めておりました、
TM SPORT ECU 1型MT Ver2.0 が、
やっと、リリースです!
今回の変更点は、
2型MT Ver2.0 と、同様に、
3000rpmからの、中速域の強化です。
イメージ的には、
3000rpmから、7000rpm が、
真っ直ぐつながった感じです。
そうです、トルクの谷と呼ばれる、
4000rpm近辺も、とってもフラットとなりましたので、
サーキットでの低速コーナーからの立ち上がりも、
ストリートでのクルージングも、
大きな違いを感じていただけると思います。
もちろん、田中がこだわり抜いた、
再現性もバッチリ確保。
ということで、今日は、この再現性のお話を少し。
田中が、はじめて、スイフトで
FSW を走ったとき、????? と
なったことがありました。
その症状とは、最終コーナーを
上手く立ち上がれたときほど、
ストレートのスピードが遅いんです・・・・・・。
それも、体感できるレベルで・・・。
でね、タッシーに調べてもらったら、
その原因は、ノッキングでした。
じつは、M16A エンジンは、
ノーマルの状態でも、ノッキングが発生しています。
そのノッキングをノックセンサーが感知して、
ノックリタードという機能により、
点火の進角が戻されます。
この、進角の戻りが入ると、
ストレートが遅くなるんです・・・・・。
最終コーナーを
「ハイスピードで抜ける」 ということは、
コーナーでの、アクセルオンのポイントも
手前に来ていますので、
クルマとしては、かなり負荷のかかった状況で、
加速することになりますよね。
だから、このときに、ノッキングが、発生し、
リタ-ド機能により、進角が戻され、
次のギアに換えても、今までより、
進角を進めないようにします。
(学習機能です)
だから、ストレートが、遅くなるわけなんです。
でね、この学習機能は、
その後、ノッキングが、発生しないと判断されると、
また、設定された点火時期へと、戻っていくんです。
でも・・・・・・・、
こんな、不律儀なこと、
ドライバーとしては、許せません・・・・・。
だって、上手くいったラップに、
ストレートスピードが落ちるなんて、
ドライバーとしては、
どうして、ラップを縮めたらよいのか、
わからなくなってしまいます。
だから、タッシーと田中で開発した
TM SPORT ECU は、
このドライバビリティーを無視した設定に、
ならないように、セットアップを行いました。
手法としては、むやみに、進角を攻めるのではなく、
他の、部分を徹底的に、攻め込みました。
だから、ベンチで何回パワーチェックをしても、
グラフは、同じラインを描いてくれるんですね~。
コレ、元競争自動車運転手としての
絶対に譲れない、こだわりです。
とま~、話は、少々それましたが、
本日から、1型 MT Ver2.0 は、
発売となりましたので、
みなさんどうぞよろしくお願いします。
Ver1.0 からの、バージョンアップも、
対応できますので、
そちらもよろしくお願いします。
また、田中が了解を取って、
すでに、Ver2.0 が、投入されている
ごく一部の方々。
場合によっては、データの変更が必要かと、
ご説明しておりましたが、
まったくもって、問題ございませんでしたので、
そのまま、安心して、ご使用下さい!
みなさんからの、ご注文&バージョンアップ、
お待ちしております!