ZONE
ブレーキの開発は、奥が 深~い!
2013年04月08日(月)
少々前の話になりますが、
本庄サーキットにて、アドバンフェスタ秋の陣 が
開催されましたよね。
じつは、走行できるイベントということで、
ブレーキの開発テストも兼ねて、走行していました。
でね、なにをやっていたかというと、
本庄サーキットで、ZONE ブレーキパッドの
05K と 04M の比較をしてたんですね~。
本庄サーキットは、スイフトで、今までありえないぐらいの周回をしており、
その中で、田中が出した結論は、
F 05K R 88B
のマッチングです。
なんといっても、本庄サーキットで、
一番厳しいブレーキングは、間違いなく、1コーナー。
(だって、車速が高い状況からの フルブレーキングですから)
その1コーナーに、必要な制動力を合わせ込んだ結果、
F 05K R 88B のチョイスとなりました。
でも、本庄サーキットには、他にもブレーキを踏む箇所があり、
そこでのブレーキングは、1コーナーよりやさしいブレーキングです。
ということで、今回のテスト課題は、
ブレーキの制動力を一番厳しいところで合わせるのではなく、
2番目、3番目に厳しいコーナーに合わせたら、
クルマの旋回性能に、どれぐらいの違いがあるか、
確認しておきたかったからなのです。
(ホント、マニアですよね~)
でもって、まずは、
F 05K R 88B で走り始めました。
フィーリングとしては、「良く止まり、良く曲がる」 です。
15ラップぐらい、連続アタックを行いましたが、
真夏の強烈な日差しの中、ラップタイムは安定し、
ブレーキのバランスも、まったく不満がありませんでした。
(当たり前ですよね~、今まで、頑張って合わせ込んだんですから!)
そして、
フロントパッドのみ、04M に交換です。
で、走り始めてみると・・・・・・・・、
「やっぱ、止まりませんでした・・・」
イメージ的に、05K より、
5m ぐらいは、手前から、ブレーキを開始しないと、
減速が、間に合いません。
(同じところからブレーキを踏むと、踏力が上がりすぎて、
すぐに、フェードしますので、ご注意を!)
「うっ~ん、やっぱ厳しいか・・・・」とは、
思いましたが、とにかく、連続周回してみることにしました。
すると・・・・・・、
「異常に曲がるんです!!」
1コーナーも、折り返しのヘアピンも、
奥のヘアピンも、最終コーナーも、
ブレーキを踏むコーナーでは、驚くぐらい、クルマが曲がります。
特に、クリップに向かう途中、
ブレーキリリースの後半での曲がり方は、ハンパない位です。
結果、ブレーキの開始ポイントは、04M の方が早いにもかかわらず、
ラップタイムは、まったく同じでした。
いや~、ブレーキパッドって、ホント、奥が深いですね~。
田中のブログを読んでいただいている みなさんなら、
なぜ、04M の方が良く曲がるのか? は、
理解されていると思いますが、
ちょこっと、解説すると、
タイヤのグリップには、
タテ方向のグリップ(ブレーキ/トラクション)と、
ヨコ方向のグリップ(コーナリングフォースに耐える力)があり、
これら、2つのグリップは、混在させてもOKです。
たとえば、「10」 というグリップをタイヤが持っていれば、
それを、タテとヨコに割り振って、使用することができます。
で、なぜ、04M は、「良く曲がったのか?」を解説すると、
ブレーキをリリースしながら、クリップに向かうタイミングで、
04M は、05Kより、効きがやさしい分、
タイヤのタテ方向のグリップをあまりたくさん使いません。
と、言うことは、ヨコ方向に使用できる、グリップが多い分、
クルマは、曲がってくれたのです!
詳しくは、ZONE WEB サイト
タイヤのタテとヨコの関係 参照
いや~、いつも自分で書いているドラテクですが、
今回のブレーキテストで、まさに、その「キモ」の部分が、
再確認できました。
今回の 効きと、コーナリングスピードの関係を
図解すると、こんな感じです。
ブレーキの効きに関しては、
「大は小を兼ねない!」 ということを
理解していただければ、嬉しいです!
(効きすぎのブレーキパッドで、苦労しながらタイムアタックしている人、
かなりいると田中は思いますよ~)
しかし、ホント ブレーキは、奥が深いですね~。
そして、そのニーズに、対応できる、「ZONE」 は、
タイムアタックの 心強い味方です!
国産車、輸入車、レーシングキャリパーと、
どんなバックプレートにも、16種類の摩材で完全対応します!!
なんだ・・・、
最後は宣伝かよ・・・・(笑)