2012 勝手に「道場破り」 in 阿讃サーキット (ドラテク編)
2012年03月27日(火)
少々、時間が経ってしまいましたが、
マニアックな 阿讃サーキットのセットアップ編。
いかがでしたか?
かなり、DEEP な内容となりましたが、
阿讃マイスターのみなさんには、
きっと、セットアップの方向性という部分で、
お役に立てたのではないでしょうか?
ということで、
今回は、ドラテク編を
またまた、マニアックにお伝えしたいと思います。
(最後に、動画 + ロガーも、バッチリ ご用意いたしました)
では、はじめましょう。
最終コーナーを2速で立ち上がり、
ストレート後半で、2→3 にシフトアップ。
コースの右端から、1コーナーにアプローチします。
1コーナー(①)手前のブレーキング区間は、
完全なストレートではありませんので、
コースなりに、外に膨らみながらブレーキングをするのではなく、
1コーナー クリップの位置を優先して、
少しナナメに、ブレーキング & 2速にシフトダウン。
ブレーキをリリースしながら、
ステアリングを切り込んでいくのですが、
ここで、ポイントが、2つ。
ひとつ目は、ガッチリ インをクリップすること。
でもね、このコーナー、イン側の縁石のすぐ近くに、
ガードレールがあるんですよね・・・・・・・。
だから、どーしても、インが少し空いちゃうんです。
でもね、ここは勇気を持って、縁石に、ガッチリとクリップしてください。
(もちろん、コースによ~く慣れてからね!)
そして、2つ目のポイントは、
1コーナー出口は、かなり登っていますので、
アクセルON のタイミングが、感覚より、かなり手前になります。
もちろん、その前に、クルマの向きが変わっていないと
アクセルON は、できませんが、
ここは、可能な限り アクセルオンのタイミングを早めたいコーナーです。
なんといっても、1コーナーを抜けると、長いストレートとなりますので、
登りとなる、1コーナー出口は、
1mでも、50cm手前からでも、アクセルをON にするタイミングが重要となります。
で、1コーナーを立ち上がると、2→3 へとシフトアップ。
ダウンヒルにて、ブレーキを開始し、3→2
阿讃サーキットで一番タイムに影響する
M字コーナー ひとつ目(②)へと向かいます。
このコーナーのクリップは、ガッツリ長めに取ります。
少しでも、出口で外にはらんでしまうと・・・・・、
タイムは、出ませんので、しっかり出口まで、イン側をキープです。
かといって、イン側の縁石に乗り上げると、
縁石は高いので、カンタンに弾かれてしまいますので、ご注意を。
そして、M字コーナーの中でも、
いちばん重要な、M字コーナー2つ目(③)へと、
ステアリングを切り返すのですが、
ここは、ジムカーナの、180度ターンのように、
目が回るぐらい、「クルッ」と曲がれれば、◎
ですから、ドラテク以上に、
セットアップが重要なコーナーとなります。
走りはじめた時は、
どうせ、このレイアウトなので、曲がらないのは、当然。
ステアリングを切っても、「待ち」になるので、
タイムにはあまり影響しないだろう・・・・・・。
と、考えていたのですが、大きな間違いでした・・・・・・・。
通過スピードが遅いだけに、
ちょっとした、違いが、大きなタイム差になるのです。
ですから、田中は、この、M字コーナー 2つ目が、
阿讃サーキット タイムアタックのキモになると思います。
M字コーナー 2つ目を インの縁石に沿って、「クルッ」と曲がれれば、
大きく下りながら、M字コーナー 3つ目(④)へと向かいます。
下り + クルマが真逆を向いている状況から、
M字コーナー 3つ目(④)のクリップを取りに行きますので、
やはりここも、アンダーステアになりやすい状況です。
ただ、このコーナーは、出口がかなり広いので、
ラインを選択することが可能です。
このコーナーの ラインは、
パワーが、あまり大きくないクルマは、出口をワイドに取り、
過給器付き等で、パワーがあるクルマは、
アクセルONを我慢して、直線的に立ち上がる のが、
セオリーだと思います。
ノーマルエンジンの2号車の場合、
迷わず、前者をチョイスし、出口はアウト ギリギリを狙いました。
でも、クリップから先、
出口の縁石に向かって、直角に近い角度で、
アクセルを踏んでいくのが、とっても、怖くて、いや~な感じです。
ま、この部分は、早めなら、アクセルOFF で、回避ができますので、
どれぐらいまでなら、可能なのか、
よ~く考えながら、試してみてください。
(ちなみに田中は、縁石の終わりの部分まで、使いました・・・・・)
そして、2速ホールドのまま、
阿讃名物コーナー コークスクリュー(⑤)へと向かいます。
このコーナーは、ブレーキング区間 ~ 出口まで、
かなりの下り高配となりますので、
ただでさえ、フロントに荷重がかかりやすい。
また、コーナー手前の直線区間にて、
コース右に立ち上がり、それを左に振りますので、
右リアの荷重があまりない状態で、ブレーキングとなります。
おまけに、M字コーナーにクルマのセットを合わせてあると、
驚くぐらいの オーバーステア となります。
ですから、「待ち」は、禁物。
「待ち」とは、
ブレーキング → ターンイン → クルマの向きが変わる
といった、一連の動作を、待っちゃダメなんです。
(特に、クルマの向きが変わる部分)
ブレーキング → ターンイン の次に、
リアを地面にくっ付けてあげないと、大オーバーステアとなります・・・・・・。
くっ付ける = 少しだけアクセルに足を乗せる
ということになります。
ここは、ドラテクで、何とかリアタイヤを
グリップさせて、大オーバーステアとなることを
抑制しなければなりません。
反対に、このコーナーで、フツーに乗って、
クルマのバランスが、◎ なら、
M字コーナー で、タイムをロスしていると、田中は思いますね~。
(アンダーステアでね!)
ちなみになんですが、
このコーナー、オーバーステアを利用して曲げると、
タイムが出ません・・・・・・。
なぜなら・・・、
オーバーステアを利用して曲げる = ドリフト状態
となることから、出口でアクセルを踏んでも
ドリフト状態ですから、パワーを食われ、
クルマが前に進んでくれません・・・・・・。
ということで、田中が思う、コークスクリュー(⑤)攻略法は、
① 飛び込むが、できるだけ、クルマが前傾しない、優しいブレーキング
② ブレーキリリース & ターンイン の区間は、可能な限り短く(待たない)
③ 本来なら、まったくアクセルON には、早いタイミングで、少しだけアクセルON
(オーバーステア抑制のアクセル)
④ ③にて、リアを落ち着かせたら、ステアリングで曲がる
というのが、田中ミノル の攻略方法でした。
そして、下りの短いストレートを抜け、
2速ホールドのまま、最終コーナー(⑥)へ向かいます。
このコーナーも、ブレーキングの区間が、
下りとなっていて、ナナメに真っ直ぐブレーキを踏むのですが、
飛び込み過ぎには、十分な注意が必要です。
ここには、阿讃サーキットの「罠」があります。
どんな、「罠」かというと、
周回を重ね、どんどん、タイムが速くなってくると、
必ずといって、コークスクリューの出口が速くなります。
(ま~、ダウンヒルのコーナーですので、タイヤが冷えているとき等々、
あまりプッシュできませんからね・・・・・・)
するとね、今までのスピードでは、
問題なく、最終コーナーが上手く曲がれていたのに、
だんだんアンダーステアが強くなってきます。
理由はカンタン。
コークスクリューの出口が速くなる前と、
最終コーナーのブレーキングを開始する位置が、同じだからです。
当然、手前のコーナーが速くなった場合は、
次のコーナーでブレーキを開始する位置は、
手前にならなければなりません。
でもね・・・、阿讃サーキットとの最終コーナーは、
飛び込んでも、曲がれちゃうんです・・・・・。
これが 「罠」 なのであります。
普通なら、
BEST なブレーキングポイントより、飛び込むと、止まれないとか、
曲がれなくて、大きくアンダーステアが出るとか、
失敗することによって、
ブレーキングポイントを修正するのですが、
最終コーナーは、 少々オーバースピードでも、
ある程度、バンク角も付いていますから、曲がれてしまいます。
でも、微妙にですが、
ブレーキの終了ポイントは、奥になり、
ハンドル舵角も、大きくなり、
アクセルON のポイントも、奥になってしまいます。
そう、阿讃サーキットの最終コーナーは、
アンダーステアを自覚するのがとっても難しいコーナーなのです・・・・・・・。
この 「罠」 に、ハマッテル 人、
多いと田中は思いますよ~。
判断基準としては、最終コーナー手前の
ブレーキ踏力が、イメージより少しでも強く踏んでしまう人は、
間違いなく、この「罠」 に、ハマッテル と思います。
ですから、「罠」 に、ハマリたくないなら、
コークスクリューの出口が速くなった分だけ、
少し手前からブレーキを意識的に踏むこと が、
ポイントだと思います。
また、このコーナーも、
出口のラインに選択肢がありますね。
M字コーナー 3つ目(④) と同じように、
パワーが、ないクルマは、出口を少しワイドに取り、
パワーがあるクルマは、イン側を直線的に立ち上がる のが、
セオリーだと思います。
ただし、あまりにも手前から、
アウトの縁石に沿って、走るラインは、
距離的に不利となりますので、そのあたりは、
ラップタイムとニラメッコして、決めてください。
とま~、かなりの長文となってしまいましたが、
田中のBEST 47秒3 のラップを
動画 + ロガー にて、ご覧下さい!
ちなみに、ストレートで、蛇行しているのは、
Pラップのセンサーを拾うためで、
(佐藤が、右側にセンサーを装着したため・・・・・・・)
本来なら、アウト側をコースに沿って走るのが
よろしいかと思います・・・・。
以上、
2012 勝手に「道場破り」 in 阿讃サーキット (ドラテク編) でした。
テメーラ、田中をなめんじゃない!! (笑)