2012 勝手に「道場破り」 in タカスサーキット (ドラテク編)
2012年05月02日(水)
さぁ、今回は、
勝手に「道場破り」 in タカスサーキット
ドラテク編 なのであります。
まず、タカスサーキットの基本的な走り方は、
以前に、田中が書いた ドラテクで、しっかりと復習して下さいね。
では、はじめましょう。
タカスサーキット 攻略法で、いちばん重要なこと。
それは、最短距離を走ることだと田中は思います。
(なんじゃ それ・・・・・? ですよね・・・)
タカスサーキットに到着して、
走行前に、田中と、キャプテン リッキーが、
交わした言葉が、ある面、タカスサーキット攻略法の
すべてかも知れません・・・・。
田中 「あのさ、走るときにお願いがあるんだけど!」
キャプテン 「えっ~、なによ・・・」
田中 「コーナーのイン側に、タイヤが置いてあるでしょう?」
「あれ、今日だけ、どけてくんない??」
キャプテン 「それは、ズルでしょう・・・・・・・」
「ダメダメ・・・・」
この会話から、田中がなにを狙っているか・・・・。
タカスエキスパートの方なら、もうおわかりですよね~。
そうです、タカスサーキットのコーナーは、
イン側の縁石がかなり低く、
場所によっては、縁石の内側に、緑色のコンクリート部分があり、
そのまた内側に、タイヤが置いてあるのです。
このタイヤの意味は、あまりショートカットすると、
「痛い目にあいますよ」 という 目印です。
ということは、このタイヤ ギリギリに走れれば・・・・・、
そう、最短距離で走れるということなのです。
もちろん、田中のタイヤ撤去作戦は、
門前払いで、却下されましたが、
それぐらい、タカスサーキットは、
走る場所によって走行距離が違ってくるのです。
では、コーナーの曲がり方で、
どれぐらい、距離とラップタイムが違うか・・・・・・・。
たとえば、タカスサーキットの2コーナー(②)
このコーナーで、ギリギリ インを小回りしたライン(赤)と、
少し、クリップが空いてしまったライン(青)を比較すると・・・・・・、
2コーナー区間距離
赤 103m
青 107m
な、なんと!
走行距離が、4m も違うのです!!
4mぐらい、どーってことないと思っている、あ・な・た!
甘いです・・・・・。
もし、このライン 青 と 赤 が、
まったく同じスピード(平均時速 40km/h)で、
このコーナーを通過したとすると・・・・・・・・、
40km/hは、秒速に直すと、
40,000m ÷ 3,600秒 = 11.1m/秒
と、なりますよね。
そして、4m 走る距離を短縮したのですから、
4m ÷ 11.1m/秒 = 0.36秒
なんと、4m で、0.36秒も、タイムが稼げるのです!!
実際、ロガーでのタイム差は・・・・・、
2コーナー区間距離 2コーナー区間タイム
赤 103m 5.796
青 107m 6.083
コンマ3秒も、速い!!
ですから、タカス攻略法で、いちばん重要なこと、
それは、タイヤ ギリギリを走ることなのであります。
なによりも、走行距離を短縮するためにね。
でも・・・・、最短距離を走ることで、
平均スピードが遅くなる場合は、
距離で稼いだタイムと、平均スピードで、ロスした部分の
差し引きが、短縮できるタイムとなりますので、
そのあたりは、ご注意を。
では、タカスサーキット 攻略法のスタートです!
最終コーナーを 2速で抜けて、
コントロールラインを過ぎて、2 → 3
(場合によっては、2 ホールド)にて、1コーナー(①)へ向かいます。
1コーナー(①)は、複合コーナーになっており、2速で進入。
前回のドラテクにも書きましたが、
このコーナーは、2種類のラインがあります。
はじめのコーナーは、少々インを空けて、
ふたつ目のコーナーでの角度を緩やかにするラインと、
ひとつ目、ふたつ目と、両方ともガッチリ クリップを
取るラインがあります。
でも・・・・、「最短距離を走る!」が、
タカス攻略の重要ポイントですので、
迷わず、ガッチリ インをキープして下さい。
少々、ふたつ目のコーナーが、タイトになっても、
必ず、このラインの方が、速いと思います。
1コーナー区間距離 1コーナー区間タイム
赤 129m 7.218
青 132m 7.451
SPEED ロガー
そして、2速ホールドのまま、
2コーナー(②)へと向かいます。
最初に説明したように、この、2コーナー(②)は、
かなり、「距離」に影響があるコーナーですので、
可能な限り小回りして下さい。
あまりにも、インを攻め過ぎると、
置いてあるタイヤにヒットしますので、注意が必要ですが、
それを心配するぐらい、ガッツリとインに付いて、小さく曲がり、
出口は、目いっぱいアウトまでを使用。
また、このコーナーは、アクセルを踏むポイントも、
かなり重要なコーナーですので、
アクセルON のタイミングが遅れないように、
注意が必要となります。
SPEED ロガー
2コーナー(②)を立ち上がると、
3速にシフトアップし、③コーナーを全開で抜け、
影山コーナー(④)へと、向かいます。
影山コーナー(④)は、ブレーキング の後
3 → 2 へ、シフトダウンし、アウト側から進入します。
ここのブレーキは、下り坂ですので、突っ込み過ぎに、注意です。
突っ込み過ぎると、クリップが甘くなり、
最短距離の大敵 ワイドラインとなってしまいます。
影山コーナー区間距離 影山コーナー区間タイム
赤 89m 5.506
青 92m 5.584
SPEED ロガー
イメージ的には、少々早めから減速をスタートさせ、
しっかり、ガッツリと、インをクリップし、
(可能な限り、イン側で小回りする)
アウトいっぱいに立ち上がります。
で、影山コーナー(④)を立ち上がると、
2速 ホールドのまま、⑤コーナーに向かいます。
このコーナーも、またまた、
最短距離が効くコーナーとなりますので、
ガッツリと、インをクリップ。
このあたりは、
タイヤ1本分の幅でも、タイムに影響しますので、
ゼッタイに、進入でアンダーを出して、
ワイドラインにならないよう、十分にコントロールしてください。
⑤ コーナー区間距離 ⑤ コーナー区間タイム
赤 77m 5.065
青 80m 5.178
SPEED ロガー
でもって、S字(⑥)の中を2速ホールドの全開で抜け、
タイムに大きく影響する
グリップエンド コーナー(⑦)へと向かいます。
グリップエンド コーナー(⑦)で、いちばん重要なこと。
それは、いつから、アウトに、はらんで良いかです。
コースイン側をよーく見ると、
緑のコンクリートのまだ内側に、
ここも、タイヤが置いてありますよね?
はじめは、乗用車のタイヤが数個並んでいますので、
この部分は、最短距離のために、ガッツリ インをキープなのですが、
アクセルオンに伴い、
どうしても、クルマ的には、アウトにはらみたいところです。
でもね、ゼッタイに、最後のタイヤである
「カートのタイヤ」 までは、インにいた方が、速いです。
少し早めから、アクセルが踏めても、アウトに膨らんでいくと
それでは、距離を大きく損してしまいます。
ですから、グリップエンド コーナー(⑦)では、
「カートのタイヤ」 付近までは、インにいて、
それから、アウトに膨れていきます。
すると、ライン的には、
直線の手前にある 信号灯に向かって
真っ直ぐなラインとなるのですが、これが、大正解!
早目からアクセルを踏んで、コースのアウト側にある 縁石
(ストレートに出る部分の縁石じゃないです) に、
タッチしそうなら、まったく持って、
アウトに出るタイミングが早過ぎますね~。
このコーナーも、
最短距離が、かなり効くコーナーですので、
可能な限り、直線的に立ち上がった方が、間違いなく有利です。
グリップエンド コーナー 区間距離 グリップエンド コーナー 区間タイム
赤 136m 6.671
青 138m 6.779
SPEED ロガー
そして、2 → 3 → (4) とシフトをアップし、
最終コーナーへと向かいます。
最終コーナーの走り方は、
前回のブログ にて、詳しく書きましたが、
ここもは、入口のラインが、ちょっと変則的。
アウトから、ガバ~ッと入るのではなく、
かなり早めに、一旦インに切り込んで、
ナナメに、ブレーキング。
最初にクリップする 縁石付近で、2速にシフトダウンし、
そのまま、右側に 荷重をかけたまま、
ふたつ目のクリップ取りに行きますが
ここも、可能な限り、最短距離を走りたいので、
インをガッツリ クリップします。
最終 コーナー区間距離 最終 コーナー区間タイム
赤 139m 5.992
青 142m 6.213
SPEED ロガー
そして、緑のコンクリートあたりから、ジワーッとアクセルを踏んだら、
その後、すぐに全開とし、アウトの縁石を目指します。
というのが、田中ミノル式
タカスサーキット攻略法なのであります。
みなさん、いかがでしたか?
タカスサーキットでかなり有効な、最短距離走行法。
では、動画 & ロガーで、バッチリ確認してくださいね!
あっ、ちなみに、タカスサーキットから、
カメラを GO PRO にしたのですが、
なかなか、GOOD な画像になりました!
(また、車載画像だけのバージョンもご用意いたしました!!)
車載動画 + ロガー
車載動画
しかし、タカスサーキットは、路面も、施設も、安全性も ◎ ですよね~。
ドラテク向上には、かなりオススメのサーキットです!
(いいなぁ~、冬の日本海! サーキットから、徒歩5分です)