2012 勝手に「道場破り」 in モーターランド鈴鹿 (セットアップ編)
2012年05月21日(月)
3/16(金曜日)の、早朝に、自宅を出発し、
ちょうど、モーターランド 鈴鹿 に到着したのは、
正午近辺でした。
(佐藤、なんでシャツが出てんだ?????)
まずは、服部兄ちゃんに、挨拶し、
お昼休みということもあり、パジェロにて、
コースの説明を受けました。
で、田中の第一印象は・・・・・・・、
2つのヘアピン & 最終セクションが、
想像よりタイトなことと、路面が、かなりバンピー・・・・・。
でも、まぁ~、阿讃サーキット 帰りの田中ですから、
あまり気になりません・・・・・。(慣れって凄い・・・・・・)
それより、ヘアピンがタイトなので、
セットアップには、少々、特殊性があるように感じました。
ということで、セットアップスタートなのであります!
まず、持込のセットは、
イニシャルセット
ホイール BBS F 7.5J-16 +30 R 7.5J-16 +46
タイヤ KUMHO V700 F 225-45-16(中古) R 205-45-16(中古)
内圧 F 2.7 R:2.9 (温間)
リヤスタビ 38φ
スプリング F 65-07-700
R 60-06-700
ダンパー 減衰 F MAX 5戻し R MAX 8戻し
キャリパー/ローター F/R とも純正
ブレーキパッド F 08H R 88B
LSD TM LSD 50-20 6.5kg
ファイナル 4.7 アールズ製
エンジンオイル TM-SQUARE 開発品 5W-40(新油)
オイルクーラー TM-SQUARE 開発品
純正ヒートエクスチェンジャー取外しなし
車高 F 605 605
R 585 585
トー F OUT 0:15 / R トーレスシム(-30)0:00
キャンバー F 実測 5.8度 / R 並盛り
フロント ロアアーム TM-SQUARE 開発品
走行前に、スプリングは変更したい気もしましたが、
佐藤さんが、せっかく、セットしてくれたのですから、
ありがた~く、走ることにしました。ハイ。
走行コメント 金曜日
①-1 イニシャル コメント BEST 49.1 (気温)12.3℃/ (路温)17.5℃
跳ねがスゴイ! まともに走れない!!
スプリングレートが高過ぎる!!!
やっぱりか・・・・と、思いましたが、
ま、仕方ないですね・・・・、700ポンドですから・・・・・。
で、セッション中ということもあり、
ダンパー減衰を落としてみました。
①-2 Fダンパー -5 → -8
Rダンパー -8 → -10 BEST 48.7
少しだけ、跳ねは改善 でも、まだまだのレベル
フロントがまだまだ、硬い
というのが、走り始めの田中コメントです。
モーターランド鈴鹿は、
ハイレート & 強いダンパー減衰は、
まったく持って、NG ですね・・・・。
ということで、
ガラッと、セットを変更しました。
セット変更
Fスプリング 700 → 600
Rスプリング 700 → 500
Fダンパー -8 → -10
Rダンパー -10 → -12
Fパッド 08H → 10F
Rパッド 88B → 03C
Fトー OUT 0:15 → OUT 0:40
Fキャンバー -5.8 → -6.2
カナード ON
Fパッドを 08H → 10F に強めたのは、
ヘアピンのエスケープが狭いため、保険の意味合いで、
Rパッドを 88B → 03C に強めたのは、
ブレーキング時に、クルマがあまり前のめりに
ならないようにするためです。
だって、バンピーな路面で、前荷重が強すぎると、
ギャップにクルマが弾かれてしまいますからね。
それに、タイトなヘアピンで、イン側のタイヤの切れ角が
少しでも大きくなるように、トーアウト値を大きくし、
(阿讃サーキットと同じ戦略です)
高速区間が、U/S でしたので、
Fキャンバーを大きくし、カナードも装着しました。
(時間がないので、かなり思い切った変更です・・・・・)
で、2セッション目を走り出すと・・・・・、
②-1 イニシャル コメント BEST 48.1 (気温)13℃/ (路温)18℃
跳ねはかなり改善(70%レス)し、問題なくセットアップができるレベル
すべてのコーナーで曲がるようになった
高速コーナーは、キャンバー&ダウンフォースにより、進入で少し O/S
とまぁ~、クルマのセットも、かなり合ってきました。
また、モーターランド鈴鹿の高速区間は、
「恐ろしい・・・・」 とか、聞きますが、
エスケープはないけれど、コース幅は十二分にありますので、
セットさえ合わせれば、まったく問題無しでね。
それより、強敵はインフィールドのタイトコーナーです。
でも、フロントタイヤの磨耗が、かなり進んでおり、
(持ち込み時で、2分山レベル・・・・)
時間もあまりなかったので、
NEW タイヤで、レコードの 47.7 に、挑みました。
(ちょっと、いや、かなり強引な戦略・・・・)
セット変更
F/R NEWタイヤ
Rウイング↑
※ リアウイングの調整は、高速コーナー入口の O/Sを抑制するためです。
②-2 イニシャル コメント BEST 48.2
Rウイング↑ により、リアが安定 高速入口 少し U/S
タイヤが温まりきる前に、チェッカー
うっ~ん、00分までと思い込んでいたら、
50分でチェッカーなんですね・・・・・・。
(アタック失敗・・・・)
でも、気を取り直して、
3時からの 最終セッション(4時からのセッションは、逆周りになってしまうので・・・・)を
走行です。
③-1 イニシャル コメント BEST 47.9 (気温)11.7℃/ (路温)15.7℃
NEWタイヤは、高速区間では効くが、ヘアピンでは、機能しない??
後半のタイトセクションが遅い(キャンバー付け過ぎ?)
やばい・・・、
タイトコーナーでのグリップが足りな過ぎる・・・・・。
セット変更
Rトーレスシム -15 追加
F車高 3T↑
R車高 3T↑
Fダンパー -10 → -8
Rダンパー -12 → -10
ちなみに、リアは、タイトコーナーで曲がるように、トーアウト。
車高も少し上げて、荷重の戻るスピードをゆっくりにし、
タイトコーナーに合わせたセットにしてみました。
③-2 イニシャル コメント BEST 47.8
高速は、かなり速い クルマは、すごく曲がる
タイトコーナー のU/Sは、変わらず
キャンバーがタイトコーナーに合っていない!
しかし、最終セッション終了・・・・。
この短時間では、
合わせ きれなかったです・・・・・。
あと、0.1秒なのに・・・。
いや~、詰めが甘かったですね。
最大の失敗は、Fキャンバーだと思います。
高速コーナーに適合させるため、
-5.8 → -6.2 にしたのが、大失敗ですね・・・・。
お陰で、高速セクションは、
気持ち悪いぐらい、速くなりましたが・・・・・。
とま~、初日のBESTは、
スイフトのレコードに、0.1秒 足りませんでした・・・・・。
かなり、エンジンパワーが、ラップタイムに影響する
モーターランド鈴鹿で、
ノーマルエンジンとしては、
ありえなく、頑張ったんですけどね・・・・・。
でも、まぁ~、足りないんだから、仕方がない・・・・。
と、ここまでは、
ある面、想定範囲だったのですが・・・・・・、
翌土曜日は、雨・・・・・。
そして、翌々日曜日も、雨・・・・。
(マジかよ・・・・・・)
で、アタックができず、
結局、鈴鹿4日目の 月曜日まで待つことに・・・・。
オマケに、この日は夕方に、
名古屋でお仕事があったので、
なんとしても、朝一のセッションで レコードをブレイクして、
すぐさま、お隣の 鈴鹿ツインサーキットに向かわないと・・・・・、
間に合いません。
ということで、
金曜日の反省を しっかりと、セットに反映させて、
勝手に道場破り in モーターランド鈴鹿 (第二部) が、
晴天の中、スタートしたのであります。
セット変更
Fキャンバー -6.2 → -5.8
F/Rタイヤ 山のないタイヤに戻し
走行コメント 月曜日
④-1 イニシャル コメント BEST 47.8 (気温)11.5℃/ (路温)12℃
バランスOK
Fタイヤの磨耗が大きく グリップしない
キャンバーを戻したことにより、
インフィールド区間がかなり速くなりました。
もちろん、高速区間は、少々厳しいですが、何とかなるレベルです。
そして、いよいよ、セッション終了前にアタックです。
④-2 F/R 山のあるタイヤに交換 BEST 47.6
グリップは大きく変わらないが、タイトセクションで、少しだけ向上
高速セクションは、タイヤのグリップ ↑ により、かなりバランスが良い
(ラスト 5LAP は、強烈なアタックですよね・・・・・)
いや~、やっとブレイクできました!
さぁ・・・、次は、鈴鹿ツインサーキットに急いで行かなきゃ!!
ということで、
モーターランド鈴鹿 セットアップのポイントは、
○ セットアップは、ヘアピンから先のインフィールド区間に合わせ込む
○ F キャンバーは、高速区間で足りなくても、インフィールドに合わせる
○ スプリングレートは、跳ねに強い HYPERCOでも、500~600ポンドが、MAX
○ ダンパーの減衰は、かなり弱め(強い減衰では、跳ねてセットできない)
○ ブレーキバランスは、少しリアを強めにセット(前荷重になり過ぎないように)
○ インフィールドに対応させるため 車高は、少し高めのバランス
○ タイトなヘアピンに対応させるため、フロントのトーアウトは、大き目の数値
となります。
今回は、時間があまりなく、
細かなところまで、セットアップを合わせ込めませんでしたが、
(4日滞在したのに・・・)
基本的なポイントは、押さえられたかと思います。
しかし、中部地方は、
エンジンチューニングが、進んでいますので、
かなり、骨が折れました・・・・・・・・・・・。
以上、
2012 勝手に「道場破り」 in モーターランド鈴鹿 (セットアップ編)
でした!