2012 勝手に「道場破り」 in モーターランド 鈴鹿 (ドラテク編) ①
2012年05月21日(月)
モーターランド 鈴鹿は、初日にタイムがブレイクできなかったので、
服部兄ちゃんのお掃除を手伝いながら、コースをジックリ観察しました。
ということで、ドラテクと一緒に、コースに隠れている秘密?も、
説明したいと思います。
題して、「モーターランド鈴鹿 の解体新書」 なのであります。ハイ。
(あっ、今回はあまりにも、超大作となりましたので、
2回に分けてお送りします)
では、はじめましょう。
まず、1コーナー(①)は、ブレーキング区間が、下っています。
乗っていると、さほど感じないのですが、ガッツリと 下っているのです。
そして、コーナーのクリップに向かって、軽くバンクが付いているのですが、
ブレーキング区間のアウト縁石の近くだけ、バンクが付いていません・・・・・・。
(いや、反対に付いてるかもです)
ですから、あまりアウト側で、ブレーキを開始すると、
ハンドルが、右方向にとられますので注意が必要です。
少なくても、アウトの縁石から、1mは、離れていた方が良さそうです。
でもって、クリップ が、一番低い位置にあり、
立ち上がりは登っています・・・・。
立ち上がりの縁石から、反対に、1コーナー(①)を見ると・・・・・・、
こんなにも、登っているのです!
入口が下りで、出口が登りのヘアピンの鉄則。
それは、「立ち上がり重視!」
だから、1コーナーは、飛び込めても、飛び込みません。
なんといっても、
1m でも、早くブレーキを終了させ、
1m でも早く、クルマを曲げて、
1m でも早く、アクセルに足を乗せる ことが重要です。
でも・・・、アクセルに足を乗せたら、ほんの少し 「待ち」 ます。
理由は、減速状態から、急激にアクセルを踏むと、
ギアのバックラッシュをはじめ、ドラシャ、クラッチ等々、
いろんな小さなクリアランスが集まり、一瞬フリーな状態から、
「ガツン」 とトラクションがかかってしまうからです。
そうすると、タイヤは限界を超え、
また、フロントの車高も急激に上がり、アンダーステアとなってしまします。
ですから、
ほんの少し、アクセルを踏んで、軽くトラクションがかかった状態にしてから、
全開にした方が、アンダーステアが抑制されると いうわけなのです。
(深いなぁ~・・・・・)
1コーナーを上手くトラクションをかけて立ち上がれれば、
少々、凸凹ですがアウトの縁石もしっかり使用して、
高速セクションへと向かいます。
3速にシフトアップし、最初に浅い右コーナー(②)となりますが、
ここは、問題なく全開でクリアー。
このコーナー(直線?)は、どこを走るかに、ポイントがあります。
少し、インを空けて、大きなR で走った方が、
次の高速コーナーへのアプローチは、「ラク」です。
でも、パワーがあまりないクルマの場合、
そのラインでは、走行距離が長くなり不利になるなることがあります。
田中は、いろんなラインをトライしましたが、
あまりインに張り付いていると、高速コーナー(③)で、曲がり難いので、
大外のラインと、インラインの ちょうど真ん中あたりで、走りました。
そして、お次は、モーターランド鈴鹿名物?の高速コーナー(③) です。
このコーナーは、セットさえ合っていれば、さほど難しくないと思います。
まず、コースの特徴で説明すると、
コーナーへのアプローチは登りになっており、
(ちょうど、服部兄ちゃんのクルマ? あたりに、
運転席がくるのが、スイフトのレコードラインだと思います。ハイ)
インの縁石を過ぎたあたりで、フラットとなり、
2つ目のクリップに向けて、下りになっています。
このように、コーナーの入口が登りで、
コーナーの出口が下りの場合、重要なことは・・・・・・、
① コーナーへの進入スピードが高いこと
② フラットな路面までに、しっかり向きが変わっていることです
ですから、ドラテク的に話をすれば、
可能な限りハイスピードで飛び込むことなりますが、
重要なポイントは、減速の仕方にあります。
ノーマルエンジンのスイフトの場合、高速コーナー(③)への到達スピードは、
105~107km/h レベルです。
まず、最悪なのは、ハイスピードで飛び込んでから、
「ギュッ」と、強めのブレーキを踏んでしまうことです。
この走り方なら、必ずや、O/Sとなり、
最悪の場合、そのまま、スピン → クラッシュ となってしまいます。
そうです、ブレーキにより、急減に前荷重となり、
リアのグリップが薄くなるから、O/S となるわけですから、
ハイスピードで飛び込むための ポイントは、
できるだけ、クルマを前荷重にしないことなのです。
前荷重にしない = ブレーキを強く踏まない
ということですので、
飛び込んでも、ブレーキペダルに、「足を乗せるレベル」 のブレーキが、MAX です。
セットアップが合ってくると、
ほぼ、ノーブレーキ(アクセルはOFFにします)でも、曲がれるコーナーですので、
この高速コーナー(⑧)の攻略方法は、
強いブレーキを踏まないように、トレーニングすることです。
まず、最初は、
かなり手前から、アクセルをOFFにして、加速の恐怖心を取り去ります。
スピードが、どんどん上がっていく状況で、飛び込むと、
どうしてもブレーキが強くなってしまうので、
そこで、加速というプレッシャーを取り去るのです。
すると、しっかりと、まわりも見えますので、
恐怖心なしで、曲がることができると思います。
そこから、ステップ By ステップで、
アクセルをOFFにするポイントや、量を調整しながら走ると、
とっても、カンタンに、そして安全に、攻略できると思います。ハイ。
また、クルマの向きを変えるのは、
進入スピードさえ、しっかり保つことができれば、あとは、クルマと路面がやってくれますので、
向きが変わった分だけ、アクセルを踏んでいけば、OKです。
ライン的には、③コーナー ④コーナー とも、シッカリとクリップしますが、
両コーナーとも、イン側の縁石には、タッチしません。
スプリングレートにもよると思いますが、500~600ポンド であれば、
必ず弾かれて、クルマ一台分、外に飛ばされてしまいます。
特に、③コーナーの進入スピードが上がると、クルマが曲がりやすくなりますので、
④コーナー のイン側縁石は、注意が必要ですね・・・・。
あと、④コーナー 出口 アウト側の縁石は、
コースレイアウト的に、ちょっと変な位置にあります。
よって、④コーナークリップから、出口 アウト側の縁石に向かって立ち上がると、
コースが足りなくなってしまいますので、この、アウト側縁石より、
少なくても、クルマ一台分は、イン側に向かって、立ち上がるようにしてくださいね。
この部分は、マジで要注意です!
そして、ヘアピンコーナー(⑤)に向かいます。
いや~、長文にお付き合い いいただき、ありがとうございます・・・・・・。
次回は、モーターランド鈴鹿 タイムアップのキモとなる
インフィールドセクションの攻略法 お伝えしますね!