TM-SQUARE ZC32S ボディワーク 空力解説 サイドステップ
2014年02月19日(水)
さて、本日は、
田中ミノル の ウルトラマニアック な 空力解説
サイドステップ 編です。
もしかしたら、あまりにも マニアック で、
「つまんない・・・・・」 と、思われているような 気もしますが、
「きっと、楽しんでいただいている」 と、勝手に盛り上がって
お伝えしたいと思います。ハイ。
では、はじめましょう!
TM-SQUARE の サイドステップ は、
フロント タイヤハウス 内の空気を 効率よく後方へ排出する形状とし、
ダウンフォース の大敵である、タイヤハウス 内の圧力上昇(リフト)を
徹底的に抑制。
そして、負圧(有効な ダウンフォース )が発生している ボディ 下面には、
車両の サイド から乱れた空気が入り込まないように、
左右に張り出した形状の フラットパネル を採用しました。
ダウンフォース発生メカニズム Vol.4
「タイヤハウス 内の圧力を減少させるべし ②」
サイドステップ 前方(フロント フェンダーアーチ 後端)には、
タイヤハウス 内の空気を後方へ抜くための 「アウトレット」 を設定しました。
また、開口部には、ルーバー 形状の整流板も装着されていますので、
クルマ の サイド を流れる風に、タイヤハウス 内の空気が引っ張られ、
強制的に後方へ排出されることから、タイヤハウス 内の圧力が低下し、
安定した ダウンフォース が発生します。
そして、タイヤハウス 内の圧力が低下することで、より多くの空気が
フロントバンパー 下部 (アンダーパネル下) を通過することから、
この部分の流速が速まり、ダウンフォース が増加します。
(純正 サイドステップ 上部 ピース に、穴あけ加工が必要となります)
そうなんです!
サイドステップ 前方の 「ホール」 には、こんな メリット が、あったのであります!
ポイント は、タイヤハウス 内の圧力が低下することで、リフト の抑制、
そして、アンダーパネル下 を通過する空気が増えることで、
ガッツリ と ダウンフォース が出る仕組みなのであります。
そして・・・・・、
ダウンフォース発生メカニズム Vol.5
「乱れた空気は、せき止めるべし」
左右に張り出した フラットパネル により、有効な ダウンフォース を発生している
ボディ 下面(負圧状態)へ、側面からの乱れた空気の流入を抑制することで、
負圧を維持します。
また、発生している ダウンフォース を より効率良く受け止めるため、
フラットパネル の底面は、幅135mm と、面積をできるだけ広げた設計となっています。
※ ジャッキポイント は、フラットパネル の内側となりますので、問題なく確保されています。
スーパー GT の サイドステップ が、なぜ、あのような形状になっているか
ここまで読んだら、わかりますよね~。
もちろん、レギュレーション 的には、
フラットパネル が、左右に張り出していても、
ドア の中央部や、フロントフェンダー の方が、ワイド となりますので、
全幅が変わるようなことはありません。
価格的にも、純正サイドステップ の上部を使用することで、
ZC31S より、少しお安くできました。
(純正 サイドステップ には、穴あけ加工が必要となります)
サイドステップ 前方の 「アウトレットホール」
ルーバー 形状の整流板
少しだけ、左右に張り出した ワイド な フラットパネル
等々、
ダウンフォース への思いが、目いっぱい詰まっている
TM-SQUARE ZC32S サイドステップ。
たまりませんよ~! (笑)
では、次回は、
いよいよ、「あの」 リアバンパー の解説となります!!