オーリンズ ダンパーに、HYPERCO 装着!
2011年08月12日(金)
「匠の日」 に、ご来店いただいた、スイフトオーナーさん。
作業内容は、HYPERCO スプリングへの交換でした。
まずは、ステージ、ニーズ、お好みを、バッチリと、お聞きし、
デモカー(2号車)にて、同乗走行。
2号車は、
F ID65-07-0350(6.3k)
R TMサーキットスプリング(7.3k)
のセットでしたので、
この状態から、少し硬めに振るのか、それとも、やわらかめか、
徹底的に話し合いました。
(なんと、1時間以上!! でも、これが、普通なんです・・・・・)
で、決定したレートは、
F ID65-07-0300(5.4k)
R ID65-07-0350(6.3k)
車高は、田中にお任せということでしたので、
数多い、田中データの中でも、絶対的な自信のある、
このバランスに、セットしました。
(ご来店&ご装着 ありがとうございました!)
どうでしょう! このバランス!!
決して、低過ぎず、
でも、しっかりと、ちょっとだけ、後ろサガリ。
もちろん、ジャッキアップ時の遊びはありません!
いや~、美しいです(自我自慢?)。
オーリンズダンパーに、HYPERCO の直巻きを装着するには、
リアの車高を調整する、スプリングアタッチメント(¥32,000) と、
オーリンズ DFV専用 ショートストローク化 アタッチメント(¥18,000) が、
別途、必要となることから、少々、高くついちゃいますが、
完成した後、走り出すと・・・・・・・・・・、
「決して高くない!」 と、思っていただけますよ~、きっと。
ちなみに、田中は、なぜ、リアのスプリングレートを
フロントより、少しだけ、高くするかというと・・・・・・・・・・・・・、
それは、レバー比と呼ばれる、サスペンションレイアウトが、
フロントと、リアでは、違うからなんですね~。
みなさんが、小学校で習った、「てこの原理」 を思い出して下さい。
そうです、支点 力点、作用点 の 「てこの原理」 です。
スイフトのフロントサスペンションは、ストラットですので、ほぼ、1:1 です。
要は、スプリングがタイヤの真上に、直列に装着された状態です。
でも、リアは、トーションビーム式 となり、
タイヤのセンターより、スプリングが、前方に装着されています。
こうなると、「てこの原理」 により、10k のスプリングでも、
タイヤの位置で換算すると、8~9k ぐらいのレートになってしまうのです。
だから、リアのスプリングレートを少しだけ、ハイレートのものを装着すると、
実際のレート(タイヤ装着位置でのレート)が、そろうんです!!
時々、FFのリアは、元々のコーナーウエイトが低いので、
スププリングレートも、低い方がよい という話を聞きますが、
スポーツドライビングにおいては、そう思わないですね~、田中は。
だって、コーナーの出口をはじめ、
アクセルオン 状態でのリアは、みなさんが想像する以上に、
荷重が、かかってるんです。
なんと、1000kg の車重で、
コーナー出口のアウト側リアには、一輪で 500kg オーバーの荷重が、
かかることさえあるんです。
だから、スポーツドライビングにおいて、
スイフトのリアには、ある程度のハイレートが、必要になるわけですね~。
でも、あまり、リアをハイレートにし過ぎると、
乗り心地に、ダイレクトに影響しますので、ご注意を!!