TM-SQUARE が、軽量フライホイールに求めた性能、それは、発進時や低速域にドライバビリティーが低下しない環境の中で、いかに、アクセルレスポンスの向上と、強力なエンジンブレーキの効きというメリットをギリギリまで引き出すことです。
まず、純正8.4kgに対して、第一次試作は、5.5kg にウエイトを設定。 ストリート、そして、サーキットでの比較テストにて、明らかに、クルマが軽く感じられ、ダイレクトにアクセル操作に反応します。また、クラッチミートや、低速走行時のネガな部分は皆無の状況でした。
そこで、第二次試作は、安全マージンを確保しながらも、ディスクから外、リングギアまでの領域をマシニングで削れる部分は、すべて削り込み、徹底的な軽量化を実施しました。 なんと、ウエイトは、4.6kg! もちろん、材質には、強度と粘り強さに優れる、クロムモリブデン鋼(クロモリ)SCM435 を使用しました。
そして、再び、比較テストを行うと、一次試作よりメリットがより強調され、デメリットは、一切感じられませんでした。
フライホイールを薄く削って、軽量にするのではなく、強度が必要とされる部分の肉厚を確保し、マシニングによりディスクから外の領域を徹底的に削り込む、コスト度外視の製法にて生まれた「この造形美」。
まさに、TM-SQUAREが求める、理想のフライホイールが、完成しました。
※ 6速ミッション特有の歯打ち音に関して
6速ミッションの車両に、軽量フライホイールを使用した場合、アイドリング状態で歯打ち音(カタカタと連続した小さな音)が、発生することがあります。この症状は、6速ミッションの構造上、軽量フライホイールを使用すると発生するノイズとなり、トラブルではございません。アイドリング時に、歯打ち音が聞こえた場合、クラッチを切ることにより、音が消える状況なら、軽量フライホイールを使用したことによるミッションノイズ(歯打ち音)となりますので、安心してご使用いただけます。