BILLION
BILLION OILS ドライブシャフト 専用グリース!!
2019年10月17日(木)
あらかじめ、お断りしておきますが、
今回のブログ、とっても、マニアックです(笑)
で、どんなブログかと申しますと、
BILLION OILS にてバリエーションしているドライブシャフトグリースに、
「新しいタイプが加わりました!」といった内容なのですが・・・、
ドライブシャフトのグリースに興味がある人って、
きっと、かなり少ないですよね・・・・・(笑)
でも、頑張って、はじめてみたいと思います!!
まずは、現行品のご紹介から!
BILLION OILS MFX-6080 ドライブシャフト専用グリース
BILLION OILS MFX-6080は、耐荷重性能を特化させ、強力なトラクションを路面に伝えることを前提に設計されたサーキット完全対応のドライブシャフト専用グリースです。
ベースオイル(基油)には、耐熱性、酸化安定性に優れるエーテル系化学合成油を選定。
また、増ちょう剤には、水分混入による影響、グリース高温安定性と潤滑性能を考慮し、Caスルフォネートコンプレックスを採用しました。
そして、耐荷重性能を飛躍的に向上させるため、二硫化モリブデンをはじめとした各種固体潤滑剤を配合していますので、高負荷での連続使用でも、安定した潤滑性能を維持することが可能となります。
バーフィールドタイプ/トリポートタイプともに使用でき、スーパーGT、スーパー耐久をはじめとする各種レースでも実績のあるドライブシャフト専用グリースです。
BILLION OILS MFX-6080 1000g 18,000円 (本体価格)
グリース設計
増ちょう剤 Caスルフォネートコンプレックス
基油 エーテル系油
添加剤 二硫化モリブデン等
代表性状
外観 黒色半固体
混和ちょう度 310-340 (No1)
滴点 250°C 以上
基油粘度(40℃) 50 mm2/s
耐荷重性能
(四球試験 融着荷重N) 7845N
用途/メリット
使用用途 ドライブシャフト ジョイント部
(バーフィールドタイプ/トリポートタイプともに使用可能)
メリット 高い耐荷重性能 フリクションロスの低減
でもって、グリースの内容を ほんのさわりだけ、ご説明しますと、
まず、 ベースオイル(基油) には、エーテル系油 のオイルを使用。
そして、増ちょう剤に、Ca(カルシウム)スルフォネートコンプレックス を使用しているのですが、この 増ちょう剤って・・・、ちょっと難しいですよね。
この増ちょう剤とは、ベースオイルを閉じ込めておくケースのような存在です。オイルは液体ですので、この 増ちょう剤 を活用して、半固体状 となっているのであります。イメージとして、オイルがスポンジに染み込んでいる状態では、液体ではないですよね?このスポンジの役目をするのが、増ちょう剤 です。そして、その増ちょう剤が、カルシウム スルフォネートコンプレックス というタイプだということなのであります。
また、混和ちょう度 とは、グリースの硬さを表す数値となり、数字が大きいほど、軟らかいタイプとなり、JIS分類では、9つのジャンルに分類されています。ちなみに、BILLION OILS MFX-6080 の 混和ちょう度 は、一番軟らかいタイプから4番目となるNo1(ナンバーワン) 分類となります。
それから、滴点 (てきてん)とは、グリースがオイル化(液体化)する温度のことを指します。もちろん、この温度が高い方が、より厳しい状況にも対応が可能となります。
最後に、耐荷重性能 とは、四球試験法により、摩擦面の焼き付きなどの損傷を防止する能力を評価しランク付けを行います。ちなみに、BILLION OILS MFX-6080 は、発売当初、 耐荷重性能(四球試験 融着荷重N) の値が、6080N でしたので、 MFX-6080 というネームングとなりましたが、現在は、開発が進み、もうワンランク上となる、7845N となっているのであります。
(ね! スーパーマニアックでしょ・・・笑)
でもって、こちらのタイプは、
耐荷重性能的にも、フリクションロスの低減といった部分でも ◎ で、
また、 バーフィールドタイプ/トリポートタイプともに使用でき、
レーシングカー/競技専用車両 から、サーキット走行会、
そして、ドライブシャフトをオーバーホールする時の
ハイスペックグリースとして、幅広くご使用いただけるタイプです。
そして、新たに登場したドライブシャフトグリースは、
強烈にマニアックなタイプでございます!(笑)
BILLION OILS MFX-8600 ドライブシャフト専用グリース
BILLION OILS MFX-8600は、86/BRZをはじめ、ドライブシャフトのジョイント近辺に排気管がレイアウトされ、熱干渉によりジョイント部の温度上昇が著しい車両に最適なサーキット完全対応のドライブシャフト専用グリースです。
ベースオイル(基油)には、耐熱性、高温耐久性に優れる炭化水素系油を選定。また、増ちょう剤には、高粘度化に対応し、耐熱性、せん断安定性に優れるウレアを採用しました。これらのグリース設計により、基油の高粘度化を可能とし、たとえグリースが超高温になっても、厚い油膜にて潤滑面を確実に保護します。
また、耐荷重性能を飛躍的に向上させるため、二硫化モリブデンをはじめとした各種固体潤滑剤を配合していますので、高温・高負荷での連続使用でも、安定した潤滑性能を維持することが可能となります。
バーフィールドタイプ/トリポートタイプともに使用でき、TGR 86/BRZ Raceをはじめとする各種レースでも実績のあるドライブシャフト専用グリースです。
BILLION OILS MFX- 8600 1000g 18,000円 (本体価格)
グリース設計
増ちょう剤 ウレア
基油 炭化水素系油
添加剤 二硫化モリブデン等
代表性状
外観 黒色半固体
混和ちょう度 265-295 (No2)
滴点 250°C 以上
基油粘度(40℃) 500 mm2/s
耐荷重性能
(四球試験 融着荷重N) 6,080N
用途/メリット
使用用途 ドライブシャフト ジョイント部
(バーフィールドタイプ/トリポートタイプともに使用可能)
特に、86/BRZのIN側ジョイント等、
排気管から熱干渉を受けるドライブシャフトジョイント部に最適
メリット 耐熱性能 高温耐久性能
こちらのドライブシャフトグリースは、特に高温となる状況下での使用に特化したタイプとなり、エキゾースト近辺にドライブシャフトがレイアウトされておる車両にオススメのタイプとなります。
また、グリースの粘度(混和ちょう度/基油粘度 ) も、 MFX-6080 より、上がっていますので、耐熱性能、高温耐久性能 が、◎ です。
以上の特性から、86/BRZ にて、サーキット走行をされる場合は、
ドライブシャフトのアウト側(アウトボード) → MFX-6080
(高い耐荷重性能 & フリクションロスを低減するタイプ)
ドライブシャフトのイン側(インボード) → MFX-8600
(耐熱性能 & 高温耐久性能 に優れるタイプ)
といった使い分けが、とっても、オススメなのであります。
なお、両タイプとも、バーフィールドタイプ/トリポートタイプ ともに、使用可能となりますので、かなり使い勝手もよろしいのではないでしょうか?
ドライブシャフト専用グリース の WEBサイト はこちら!
以上、とっても、とっても、マニアックな内容となりましたが、ドライブシャフトグリースで、どこか良いものがないか・・・と、お探しの場合は、ぜひぜひ、
BILLION OILS MFX-6080 & MFX-8600 をよろしくお願いいたします!!