エンジン
オイルパン バッフルプレート 販売開始!

2009年03月16日(月)

いよいよ、バッフルプレートも、販売開始です!

 

スイスポの最大の弱点。

それは、サーキット走行等による

エンジンオイルの片寄りから発生する、油膜切れ。

 

この症状は、

必ず、4番シリンダーのコンロッドメタルに、

ダメージを及ぼしてしまいます。

 

TM-SQUARE コンプリートエンジンの開発で、

私たちは、このメタルへのダメージを発見しており、

オイルパン加工により、対策をしてたんですね~。

 

オイルパンを加工するまで、

メタルへのダメージは、走行距離に応じて進み、

4番だけではなく、3番にもダメージを受けていました。

 

メタルへのダメージは、

最初は、多少、油膜切れをおこしても、

さほど、大きくはないのですが、

ある程度のダメージになると、そこからは加速度的に

症状が悪化します。

 

そういえば、ちょっと前ですが、

REV SPEED の「スイフト王子号」 も、

メタルがいったらしいですね・・・。

大井さんのドライブで・・・。

でもって、エンジンは全損。

積み替えを行ったようです。

 

そこで、本来、コンプリートエンジンのみに、

投入しようと思っていた、バッフルプレートを

TM-SQUARE のパーツとして、

リリースすることになりました。

2009_mar12-0047

2009_mar12-0011

どうです!

なかなか、こだわりの形状でしょ?

 

当初は、オイルパンと一体式のものを作る予定でしたが、

このパーツは、一人でも多くの、

サーキット大好きなユーザーの方に

装着して欲しいと思いましたので、

現行のオイルパンに、追加装着できる

仕様としました。

 

よって、商品の単体写真は、こんな感じです。

2009_mar12-0065

 

また、ただオイルの片寄りを抑制するだけでは、

ありきたりなので、

レーシングカーに使用されている

バッフルプレートと同様に、

クランクシャフトが撒き散らすエンジンオイルを

有効に、掻き落とす、フィンもしっかり付いてます。

2009_mar12-0095

 

斜めに2本ある、小さなフィンと、

その下にある溝が、すんごい機能を発揮します。

 

装着も、オイルパンを取外し、

バッフルプレートを交換すれば良いだけですので、

とっても簡単。

 

そして、気になるお値段は(通販番組???)、

税込み ¥26,000 で~す。

 

サーキット走るなら、

絶対、必需品のバッフルプレート。

ぜひぜひ、よろしくお願いします!

エンジン
バージョン2のコンプリートエンジン完成!

2008年09月25日(木)

2008/09/25
キーワード 

バージョン1のエンジンで、約20000kmの走行を終え、
信頼性に確信が持てたので、もう少し圧縮を攻めた仕様のバージョン2が、いよいよ完成しました。

芹沢さんの、「教頭、できたよ~」の電話で、一路新幹線で静岡へ。
(でも、なんでスクールでの役職?で呼ばれてんだ??)

工場に着いたら、もうすでに、バージョン2エンジンは載せ替えが終了しており、
冷却水の注入中でした。もちろん、使用したのは、BILLION  SUPER THERMO  LLC タイプ PG プラスです。
(誰だー、ミノル汁って言ってるヤツは!)       

BILLIONの冷却水

 

その後、一発でエンジンもスタート。
しばし、エンジンが暖まるまで待ってはみたものの、冷却ラインのエアがうまく抜けない・・・。
芹沢さんの話によると、ZC31Sは、冷却ラインのエアがかなり抜けにくいらしく、
必殺技を教えていただきましたので、皆さんにもお伝えしておきましょう。

エア抜きの方法は、ちょうどブレーキフルード注入口の下あたりに位置する、細いホースを

抜き、そこからエア抜きを行ないます。エンジンをかけた状態で、ロアホースをパフパフしな

がらこの作業を行なえば、かなり短時間でエア抜き完了です。

 

無事エンジンの載せ換えも終了し、その後、慣らし運転のレクチャーも受けました。

だいたい、慣らし運転って、クソめんどくさくって大っ嫌いな私は、
「レーシングカーで、慣らしなんてやったことがないのに、なんで、慣らし運転が必要なの?」と、聞いてみると、
「あのね、あんたたちドライバーが乗る前に、レーシングエンジンはベンチの上で、ガソリンをドラム缶何本も使って、
我々エンジン屋が慣らしをやってるの」と、もっともらしい答えが。

そりゃそうですよね。
フォーミュラカーが、走行中にエンジンの慣らしなんかやってたら、カッコ悪いだけじゃなく、危ないもんね。
田中、すごーく納得でした。

で、芹沢式、慣らし運転の極意?は下記のとおり。

                 4000rpm以下      500km
                 5000rpm以下      200km
                  6000rpm以下      100km

              合計、800kmの走行が、慣らし運転として必要だそうです。

ザ、エンジン屋さん

ザ、エンジン屋さん

作業終了後、静岡の街をオッサン2人で試乗に出ました。
トルクの太り方はバージョン1と同じものの、やっぱり圧縮を少し上げただけで、
「高回転域のパンチがかなり良くなってる!」と、私が嬉しそうにコメントすると、なんだか芹沢さんの顔が怖い。
「ハイハイ、4000rpmでしたね・・・・・」。

それから、工場に帰り、一緒に食事に出掛けて、東名で東京まで帰ってきました。
大きな声では言えませんが、やっぱり、高回転のパンチはなかなかです・・・。

静生かでは食べるんですよね。イルカ。

静岡では食べるんですよね。イルカ。