先日もチラッとご紹介しましたが、
リリースの準備も整い、いよいよ、ZC33S 仕様の
キャンバーシム 並盛
キャンバーシム 大盛り
トーレスシム
の3アイテムがリリースとなりました!!
ということで!
本日は、ZC33S の キャンバーシムが、
どのような仕様になったのかを 解説したいと思います!
ちなみに、キャンバーシムを装着するメリットは、
大きく分類すると、2つあります。
① 付き過ぎている トーイン量を少なくすることで、
減速 & ターンインの区間で、よりクルマを、曲がりやすくしてくれる。
② キャンバー(ネガティブ キャンバー)を付けることで、
一番踏ん張って欲しい コーナーのボトム付近で、タイヤがグリップする。
となり、これらの部分を解説した広告文章は、こんな感じです!
FF特有のアンダーステアを減少させるためには、リアのトーイン調整は非常に有効な手段となります。アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、アンダーステアを抑制します。なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、ストレートスピードにも、影響
を与えます。
また、トーションビーム式のサスペンションでは、ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ(タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、コーナーにおいて、タイヤのグリップを有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。
TM-SQUARE リア キャンバーシム は、通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えないトーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を採用したセットアップアイテムです。車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、キャンバー値 を2種類(並盛仕様 & 大盛り仕様)バリエーションしました。
また、トーイン値のみを変化させることができる トーレスシム (1方向にテーパーになっているシム)も、設定しましたので、トーイン値のみの調整や、キャンバーシムと同時使用により、セットアップの幅が広がります。
といった感じになります!
まぁ~、ちょっと、地味なパーツではありますが、
コーナーの曲がりと踏ん張りが激変しますので、
サスペンション & コーナリング 大好きな方々には、
きっと、「いいね~!」といっていただけるのではないかと、
勝手に思っております。ハイ。
では、 ZC33S に、キャンバーシム を装着したら、
どのように、アライメント( キャンバー/トーイン )が変化するか、
ガッツリ 解説しましょう!
下記の表は、キャンバーシム or トーレスシム を装着したときの
キャンバー/トーインの変化量を明記しています。
(そうです! 変化量ですので、現行の キャンバー/トーイン
から、下記の数値分、アライメントが変化します)
ちょっと、複雑な話となりますが、ZC33S では、
純正車高 の場合、真横から見ると、
トーションビームの構成部品となるトレーリングアームの傾斜角は、
1G 状態でほぼ水平となりますが、車高を下げると、この傾斜角が変化し、
大きく前傾している状態(トーションビームの 後端が上がっている状態)
となります。
ですから・・・、
特に車高を下げて、このトレーリングアームの前傾度合いが大きくなると、
キャンバーがトーインに影響を及ぼしてしまうのです。
要するに、トレーリングアームが水平なら、キャンバー/トーインは、完全にセパレートした状況で、設定ができるのですが、キャンバーが付いている状況で、トレーリングアームの前傾が強くなると、タイヤの位置が上方(かつ前方)に移動することから、キャンバーがトーインに変化して、トーイン値が大きくなってしまうのです。
そこで、この変化を加味し、純正タイヤを装着した状態で、
フェンダーアーチ ⇔ 地面間 の距離が、670mm(純正状態)から、
10mmごとに、630mmまでの車高にて、変化量を表記しました。
(TM-SQUARE って、なんてマニアックなんだろう・・・・・笑)
たとえば、並盛シムを装着した場合、
670mm(純正車高)では、 0°35′(0度35分) 変化するトーインが、
630mm の車高では、 0°10′(0度10分) のみ、変化する状況になります。
そうです、車高が低くなると、 トレーリングアームの前傾度合いが強くなり
キャンバーの影響を受けて、トーイン値が増えることから、
同じシムを使用しても、トーインの変化量が、少なくなるのです。
(いや~、ZC33S のキャンバーシムは、奥が深いです・・・・・)
そこで! 車高を低く設定する場合は、ちょっと、マニアックですが、
キャンバーシム と トーレスシム を 重ねて使用するという裏技が、
あるのです!
で、同時装着時の変化量は、以下のとおりとなります。
注意①
同時装着できるのは、
キャンバーシム + トーレスシム(1セット)のみ
となりますので、ご注意下さい。
これなら、低めに設定した車高でも、
そして、セッティングアイテムとしても、有効に活用いただけると思います。
でもって、弊社、デモカー(7号車)に、
各シムを装着したとき、最終的なアライメント値は、
以下のとおりとなりましたので、ご参考にどーぞ!!
少々、複雑ですので、解説しますと、
たとえば、車高 630mm での 純正時(シムなし時)のアライメントは、
キャンバー -0°50′ (0度50分ネガ)
トーイン IN 0°40′ (0度40分イン)
この状態で、並盛キャンバーシムを装着すると、
キャンバー -2°20′ (2度20分ネガ)
トーイン IN 0°30′ (0度30分イン)
といった、アライメントに、変化するのであります。
まとめますと、
純正状態 変化量 装着後
キャンバー -0°50′ → -1°30′ → -2°20′
トーイン IN 0°40′ → 0°10′ レス → IN 0°30′
といったアライメント変化になります。
注意②
トーションビームには、製造上の公差がありますので、純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。よって、装着後のアライメント値は、上記と同じになるとは限りませんので、必ず装着後はアライメントを測定し確認を行って下さい。
そして、そして、キャンバーシム装着のもうひとつのメリット、それは、リアキャンバーがネガティブ方向になることで、タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなります。
タイヤ/ホイールの各部の位置関係は、下記のとおりです。
そして、このキャンバーシム/トーレスシムを活用して、
セットアップを行う場合は、以下、田中ミノルが、頑張って書き綴った
解説をぜひ、参考にしていただければ、ありがたいです!
いや~、マニアックです・・・・・(笑)
そして、プライスは・・・・・!
以上となります。
ちなみに、トーレスシムのボルト/ワッシャレスは、
キャンバーシムと一緒に装着いただく場合に、
チョイスしていただくアイテムとなり、単独の使用はできません。
ということで!
在庫もすでにございますので、
みなさんのご注文、お待ちしております!!
以上、TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S)
リリース開始のお知らせでした!!
WEBサイトは、こちらから!