KUMHO V730 って、どーなのよ!?
2022年09月16日(金)
今年の4月に、REV SPEED から依頼があって、
袖ケ浦にて、スイフト(ZC33S)と、86(ZN6)に、
V730を装着して乗ったら、なんだか、想像以上に好感触!
でも、同じコンディションで、他のタイヤと比較を行った訳ではないので、
ブログにて、ガッツリと評価するのは、控えていたのですが・・・・、
先日、FSWショートコースにて、同サイズの ADVAN A08B との比較を行いましたので、田中ミノル式のインプレッションにて、お伝えしたいと思います。ハイ。
まず、比較を行った車両ならびに、コンディションは、以下のとおり。
テスト実施日 2022年8月31日
サーキット 富士スピードウェイ ショートコース
コンディション 気温 28.6℃ 路温 37.7℃ DRY
車両 TM-SQUARE 9号車 (ZC33S 2型)
タイヤサイズ F:225/45R17 R:215/45R17
スプリング F:ID65-06-0700(12.5k)
R:オリジナルスプリング550ポンド(9.8k)
車高 F:643/644 R:626/627
トー F:OUT 0°10’ R:IN 0°25’
キャンバー F:4.6°/ 4.7° R:3.6°/ 3.8°
ダンパー TM-SQUARE Type TD
ダンパー 減衰 F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し
ブレーキパッド F ZONE 04M R ZONE 89R
ブレーキフルード ZONE ZF-031
フライホイール TM-SQUARE 軽量フライホイール
クラッチ TM-SQUARE 強化クラッチ
排気 TM-SQUARE コンプリート マフラー R-60
ECU TM-SQUARE SPORT ECU
LSD TM-SQUARE デュアルコアLSD
で、ミッションオイルや、ブレーキフルードのテストを行い、
最後のセッションにて、KUMHO V730(USED)を投入!
でもって、田中ミノル式のコメントは‥‥!
まず、温まりに関しては、この気温&路温なので、まったく問題なし。
もし、気温が低い状況での比較なら、A08B + 1Lap レベル のイメージかな・・?
限界近辺のゴムグリップ(タイヤのコンパウンドによるグリップ)は、
A08B の方が高いが、限界の少し手前までは、ほぼ同等のグリップ
コンストラクションは、硬過ぎず、適度なしなやかさもある
V700より、少しソフト方向のケーシング剛性
ゴムグリップの限界内で走れば、A08B との比較で遜色はない
ただ、ゴム密度は高いので(ハード系コンパウンド)、ゴムのグリップに頼る運転はNG!
間違えた運転(グリップ以上にステアリングを切る等)をすると一気にグリップしなくなる
反対に、大きな荷重をかけても、ゴムがグニャグニャ動くことはない(高荷重にマッチングしている)ので、シッカリ上から抑え込めば、高いグリップを発揮!
非常にドラテクにリンクしたタイヤ
グリップの範囲内で走る重要性を体感でき、ドラテクが大きく磨かれるタイヤだと思う
ですから、マッチングするドライビングスタイルは、
✖ ステアリングのみで曲がろうとするタイプ
✖ ステアリングを大きく切りながら、アクセルの開度が大きいドライビングスタイル
〇 荷重移動を活用して、曲がろうとするタイプ
〇 クリップに向け、しっかり準備してからステアリングを切るドライビングスタイル
といった感じになるかと思います。
そして、気になる Lapタイムの比較は、
A08B 34:497
V730 34:750
と、田中のドライビングでは、
0.3秒 A08B の方が、速いという結果でございました。
(B3の出口のみ、少々、グリップ差がありました)
まぁ~、この 0.3秒 をみなさんが、どのように感じられるか、わかりませんが、
田中は、同条件、同サイズの A08B と、たった 0.3秒 しか変わらなかったことは、驚きでございました。
だって、サーキット走行後の「タイヤの顔」を見ていただいたら、田中が何を言いたいのか、きっと、マニアックなみなさんなら、ご察しいただけるかと・・・・(笑)
(左フロント)
(右リア)
上記の写真は、NEWタイヤから、袖ケ浦を 23Lap 全開走行した直後の写真です。(ちなみに、最終Lap でも、BEST タイムとほぼ同じタイムで周回できています)
要するに、ゴム密度が高いタイヤの特徴である、周回しても、Lapタイム が落ちないことも、V730 の大きなメリットだと田中は思います。
まぁ~、このあたり、NEWタイヤの一発タイムが重要なのか、
連続周回でも、Lapタイム が落ちないことが重要なのかは、
ニーズにより変わってくる部分だとは、思いますが・・・・。
そして、タイヤの価格 & タイヤの持ちの良さ といった部分から、
コストパフォーマンスも、かなり良さそうな感じですよね~。
あと、今回のテストでは、確認ができていませんので、想像の話となりますが、
縦溝がかなり深く、ワイドなので、排水性(ハイドロの抑制)は、イイ感じだと思いますが、
気温の低い時期の WET路面では、コンパウンドの特性から、一般的な超ハイグリップタイヤよりは、グリップが少々弱いような気がしますね。田中は・・・。(あくまでも、想像の領域ですが・・・・・)
ちなみに、スイフトマイスター決定戦では、タイヤ規定的に、全クラス使用可能となっておりますので、参加予定のみなさんは、本ブログをガッツリと深読みして、タイヤチョイスしてみて下さい!!
ということで!
以上、誰に頼まれたわけでもありませんが、KUMHO V730 のこと、田中ミノル式にて、勝手に評価してみましたので、ご参考にしていただければ、幸いでございます。
※ 本ブログの内容は、田中が使用したタイヤサイズ限定、そして、すべて田中の個人的見解となりますこと、ご理解の上、お楽しみ下さい。