HYPERCO
大きいことは、イイコトダ!!
2014年12月03日(水)
本日は、先日、弊社に届きました、
Z33 の オーナーさん から パーチェ装着後の コメント を
お伝えしたいと思います。
ただ・・・、その内容が、恐ろしく マニアック!
では、超、超大作を、完全ノーカットで、お届けしたいと思います!!
装着車両 Z33
使用ダンパー アラゴスタ(仕様変更)
装着箇所 フロント
本日装着完了しました。
写真を見ると、もうすでにスプリングの当り面が、少し傾いています。
この時点でも意義があるわけですね。
まず、最初に愛車の状況を説明しておきます。
フロントは、以前 6inch 1200lb の HYPERCO スプリングを組んでいて、フラット路面などでは非常に良い状態ではあったのですが、高速道路を使って移動することが多い私にとっては、少々ストローク不足のようで、路面のうねりなどで跳ねてドスンと着地するためツライ状態でありました。そこで、とりあえず以前に購入して使用していた7inch 1000lb の HYPERCO スプリングに交換してお茶を濁しておりました。
プランとしてはヘルパースプリングを導入して少し潰し気味に使用して1~2㌢程だけでも伸び側のストロークを確保しようかとも考えていたのですが、とりあえずはと今度は 7inch 1100lb の HYPERCO スプリングを購入して取り付け予定のところでした。
そこに待ちに待ったパーチェが届いたので、同時に装着することとなりました。
パーチェの厚み分だけロワシートを下げ、ゼロプリ状態で装着。さっきも書きましたが、よく見るとこの時点でもうパーチェのスプリングシート部分が少し傾いているのが確認できました。まっ平らではないのはわかっていましたが、これで、すでにスプリングシートに対してまっすぐに力が掛かる状態になったというのが理解出来ます。車高は予測してダンパー長を変更していたのがバッチリ当たったので、そのままテスト走行を兼ねて友達のショップから帰路につきました。
走り始めてすぐに「ん?」と思いました。
・なんか静か…
・なんか柔らかい?
これが一番最初の印象です。
一般道を走り高速に乗ります。まるで街乗り用の柔らかいサスに付け間違えたのかと思うようなしなやかな動きです。ショックの減衰は、そもそもバンプ側をほとんど抜いてあるようなセッティングでしたが、スプリングを付け替える前のままです。つまり、本来ならバネレートが上がった分だけ「固さ」を感じるはずなのですが、まるで3~4段階ほど柔らかいバネに換えたかのように、しなやかにサスペンションが動いているのが感じられます。フラットな場所を前の車に付いて走りながらよくよく観察すると、車の鼻先の小さな上下動が、かなり少なくなっていることに気が付きました。波の無い水面をボートやジェットスキーで流しているような感じのフラット感です。
それを感じて考えてしまいました。
これまで、パーチェがない状態でもスプリングが伸縮時に、ツイストする動きが出ているのはわかっていましたし、それを阻害しないために、テフロンシートのようなものをスプリングと上下スプリングシートの間にはさんでいましたが、それはほとんど役に立っていなかったのだと思いました。要するにスプリングが回るまでにスプリングレート以上の反発力が一時的に出て、回った瞬間に正規のレートでスプリングが仕事をする。しかも、それは一度回ったからといってその後はスムーズに動くわけではなく、スプリングシートとテフロンシート、そしてスプリングの摩擦力をスプリングの捻転しようとする力が上回った時に、急激に起こるというような断続的なものであると思いました。なので、パーチェが介在することによってこの断続的になっていたスプリングの回転が、非常に小さな入力からでもスムーズに起こるので、極度になめらかな感じにサスペンションが動くのだと解釈しました。逆に、これまでは小さな入力に対して、スプリングは本来の仕事を出来ていなかったのではないかと感じました。
そんなことを考えながら走行していると、今装着しているスプリングのレートを考えると、気持ち悪いほどしなやかにサスペンションが路面に追従しているのが感じられました。これが本来のスプリング仕事であり、細かい動きも全てスプリングが吸収して車体を揺らさない。あたり前のことですが本当に驚くほどフラットライドなのです。しかし、コーナーに差し掛かると、初期のサスペンションの動きから、しなやかになっているので即座に小さなロールを開始するのですが、その後はハイレートなスプリングそのもののしっかりとした踏ん張りが車体を受け止めて、それ以上に過度なロールが起きることはありません。
「へぇ~」と感心しながら走行を続けます。
出口のランプが来たので高速を降ります。そこは360゜以上ターンして、下道に降りるようなところなのですが、思い切って速いペースのまま、高い横Gの旋回をしてみました。Gに耐えながら車の動きを観察しますが、旋回しながらも小さなうねりを綺麗に吸収していきます。これまでなら、どこのうねりでフロントがスッポ抜けるか用心しながらおっかなびっくりな部分があったのですが、鼻先がピタッと落ち着いたまま足元だけが路面にうねりに追従していてなにも起こりません。
そりゃそうなんですよね。路面にタイヤがくっついていればスッポ抜けたりしないんですよ。
直進状態だけでなく高Gで旋回中も同様にうねりに対して、しなやかに追従し続けるので神経質に突発的な動きに備える必要もなく、それこそオンザレールで曲がっていくのです。逆に少し前から、今までのままのリアのサスの動きの渋さが気になるようになってきていました。フロントはとてもしなやかに、直進中も旋回中も路面のうねりに追従して車体自体の上下動が小さくなっているのに、リアだけバタつく感じが残っているのです。いや、決してバタついているわけではないのですが、パーチェの入ったフロントに比べるとどうしてもそういった感じが否めないのです。しかたがないのでこれは後日対策をするとしてインプレを続けます。
一般道でかなり路面の悪いところも走りましたが、これまでなら不快以外のなにものでもないような場所だったところが、あまり不快に感じられません。もちろん何の上下動も起こらないわけではなく、大きなうねりは拾ってクルマを上下させます。不快感が小さいのは、小さな動き(振動)が伝わってくる量が激減しているからなのです。いわゆる、ほんとうに「サスペンションがよく動いている」状態なのです。恐れいりました。
その後、再び高速で移動する事があり、ハイスピードでの走行テストもしてみました。
フル加速してフルブレーキング。そして急激なレーンチェンジ。。。
これを繰り返していて気が付いたことがあります。先程から書いているように小さな振動は拾ってこない感覚があるのですが、逆に車体のちょっとした動きにもサスペンションが反応します。手首を動かすだけくらいのレーンチェンジでも、これまでならそのまま横移動していたような場面で、明らかに手首の動きに即応してサスペンションの沈み込みが起き、フロントに荷重が乗ったような状態になるのです。あのフロントタイヤに荷重が乗っかって「クイッ」っと頭が入っていく感じが、そんな小さなステアリングの動きでも起こります。そうですね、タイヤのグリップが高いものに履き替えたような感じに似ているかもしれません。
そして今思ったのですが、パーチェを入れて走りはじめた時の静かな感じやまるで、サスを柔らかいものに変えたようななめらかな動きは、アーム類のゴムブッシュをピロに替えた時のような感覚に近いでしょうか? ピロに替えた時は「ブッシュってこんなにサスの動きを邪魔してたんや…」と、思いましたが、非常に近い感触であると思います。何しろ動きがなめらかです。ただ本来の動き、仕事をさせてやるだけでこれほどすべてが変わるとは、改めて考え直せば、そりゃそうなのかもしれませんが、目からうろこでありました。
正直、ストラット式でもなくマルチリンクの変則ダブルウイッシュボーンのサスペンションに付いているコイルオーバーのショックアブソーバに、取り付けてどれほど効果があるのか? と懐疑的でありました。しかし、いざ取り付けてみると走りだしてすぐに感じるほどの変化がありました。そして、色々なことをすればするほど、明らかな違いとなって現れました。これは、ピロブッシュにしてハイレートなスプリングを使用している車両ほど顕著に出るのかもしれません。なめらかなサスペンションの動きを阻害している要素は、かなりありますから、それを多く排除した車両ほど違いがよくわかるでしょう。
今考えるのは、スプリングを最初の 6inch 1200lb にしてパーチェを装着したらどのような乗り味になるのだろうか?というところです。ギャップで跳ねるまではあまり変わらないかもしれませんが、着地時に猫足サスチックに、「シナっ」と着地してくれれば、不快感は半減されるかも知れません。
しばらく乗った後にもう一度トライしてみたいと思います。
以上、パーチェを取り付けて走行したインプレでした。
いやはや、すんげ~ インプレですよね~!
Z33 オーナー様 本当にありがとうございました!!
(絶対、WEB サイトにも、使用させていただこう・・・・・・・・)
Z 乗りのみなさん、
ID95 の Z33 Z34 リア専用 HYPERCO スプリング に、
新しい設定が加わりました。
で、何がすごいかと言うと・・・・・・・、
レートが、ハンパない・・・・・・・・・・。
だって、品番が、
HC95-Z3-1100
HC95-Z3-1200
ですから・・・・・・・・・、
1100 ポンド → 19.6kg/mm
1200 ポンド → 21.4kg/mm
いやはや、
Z の スプリングレートも、スゴイ領域に突入してきています。ハイ。
でも、こんな、ハイレート 必要なのか?
と、思われる方も、たくさん、いらっしゃるかと思いますが、
田中が、Zファイター のクルマ に乗って、
間違いなく、ハイレートの必要性を感じました。
(このとき、ファイター車には、1000ポンド のスプリングを装着してました)
そしたらね、
木更津にある、スゴーく 速い Z 乗りの M社長 から、ご連絡をいただき、
「1000ポンドじゃ、足りないから、もっと、ハイレートを作って!」 と、
ご要望もいただきましたので、
すぐさま、HYPERCO社に、新規製造の依頼をかけました。
(やっぱり、感じたことは、一緒なんですね~、M社長!!)
それから、仕様のやり取りを、数回行い、
やっと、出来上がってきたのであります。
ということで、
スーパーハイレート も、設定になった、
HYPERCO の Z 専用 リアスプリング。
タイヤが進化し、
セットアップが進化し、
ドライバーが進化したら、
やっぱ、どんどん、ハイレート化 は、進みますよね~。
みなさん、どうそ、よろしくお願いします!
HYPERCO Z 専用 リアスプリング WEB サイト ①
HYPERCO Z 専用 リアスプリング WEB サイト ②
もちろん、V35 V36 にも、ご使用いただけます!!
スイフトのリアサスペンションは、
ダンパーとスプリングが、セパレートのタイプですので、
ダンパーの長さによって、使用できるスプリング、
設定できる車高が決まってしまいます。
先日の「匠の日」 にて、
トラスト社製車高調に、HYPERCO を
装着したとき、データ取りを行いました。
マッチングデータ & お奨めスプリングは、以下のとなります。
① スプリングのチョイスによっては、
スプリングアタッチメントは、不要ですので、
HYPERCOスプリング4本のみの購入で装着が可能です。
(要、ノーマルスプリングに使用されていた、リア側のゴムシート)
② スプリングのアイテムは、
フロント ID60 7~8インチ (スプリングレートチョイスいただけます)
リア ID65 TM サーキットスプリング
③ 車高
フロント 全長調整部の範囲で、設定いただけます。
リア スプリングが遊ばない状況で、フェンダーアーチから地面まで、
615mm(純正比、-30 ~ -35mm) まで、
車高を下げることが出きます。
田中ミノル式、スプリングチョイスは、サーキット & ストリートの両立で、
フロント
ID60 7(8)インチ 350ポンド (6.3k)
ID60 7(8)インチ 450ポンド (8.0k)
ID60 7(8)インチ 500ポンド (8.9k)
以上から、チョイス
リア TM サーキットスプリング
ID65 6.34イン 410ポンド (7.3k)
が、とってもよろしいかと思います。
車高のバランスは、
フロント 625mm(純正比 -20~-25mm) から、
615mm(純正比 -30~-35mm)
リア 615mm(純正比 -30~-35mm)
あたりが、田中のお奨めです。
交換された方からは、すご~く、高評価をいただいておりますので、
トラストユーザーの方、ぜひ、お試しを!
また、リアスプリングに直巻きタイプを装着される場合は、
ID65スプリングのチョイスの場合は、ロアシート(¥4,000 × 2枚)
ID60スプリングのチョイスの場合は、
直巻きスプリングアタッチメント(¥32,000) が、別途必要となります。
設定できる車高は、スプリングの長さとレートにより違ってきます。
ジャッキアップ時に遊びがないように、車高を設定すると、
6インチスプリングで、610mm(純正比 -35~-40mm)近辺、
7インチスプリングで625mm(純正比 -20~-25mm)近辺です。
より詳しい、マッチング確認等は、
TEL 03-5706-1888
または、mail@tm-square.com まで!