さぁ~、今夜は、初公開!
オートポリス の ドラテク編 ① でございます!!
オートポリス は、阿蘇の外輪山から程近い、
全長 4674m の国際レーシングコース!
もちろん、九州 モータースポーツのメッカであり、
強烈な標高差 & 連続する ハイスピードコーナー といった、
とっても、チャレンジングなコースなのであります。ハイ。
で、コースレイアウトは、こんな感じでございます!
じゃ~、早速、はじめちゃいましょう!!
まずは、ピットからの合流に注意しながら、
1コーナーに対してアウト側(左側)に、アプローチします。
(そう! オートポリスは、ストレートのアウト側から合流があります!!)
オートポリスで、最高速が出るのは、このメインストレートとなりますので、
スイフト/ノーマルエンジンの場合、ストレートエンドは、
ノーマル ファイナル → 4速(リミッター寸前)
ファイナル変更 → 5速
の状態から減速を開始し、1コーナーへは、3速で進入します。
で、ここで、まず 第1 の ポイント! それは・・・・・、
「ブレーキは、ガッツリと強く、踏むべからず!」
なんだか、「エ~ッ」 という声が聞こえてきそうですよね・・・(笑)
だって、1コーナーは、最高速からのブレーキング となりますので、普通なら・・・・・、
「可能な限り 飛び込んで、ハードブレーキにて、ブレーキ区間にて、タイムを削りたい」
ですよね・・・・・。
でも、田中ミノル式 は違います。
なぜなら、オートポリス の 1コーナーで、一番重要なこと・・・・、
それは・・・・・、
「1コーナーの出口縁石 横を いかに高いスピードで通過するか!」
となるからです。
だって、3コーナー(③)まで、長~いストレートが続くのですから、
1コーナーの出口縁石 横 のスピードは、何よりも重要なのであります。ハイ。
そして、1コーナーの出口縁石 横を 高いスピードで通過するために必要なことは、
出口優先のラインでも・・・、早くアクセルを踏むことでも・・・、ありません。
必要なもの それは、ただひとつ 「ボトムスピード」 です。
(ボトムスピード = コーナーのクリップ付近、一番車速が落ちたときのスピードです)
だって、1コーナーは、3速のコーナーとなりますので、車速が高く、
少しぐらいアクセルを踏むタイミングが早くったって、
クルマは、一気に加速してくれるわけでは、ありませんからね・・・・・。
反対に、「ボトムスピード」 さえあれば、少々、全開になるタイミングが遅くても、
1コーナーの出口縁石 横 のスピードは、高くなるのであります。
ボトムスピード アウト側縁石横のスピード
105km/h → 120km/h (ボトムスピードが低いと、コーナーの立ち上がりが遅い)
110km/h → 125km/h (ボトムスピードが高いと、コーナーの立ち上がりが速い)
で、その 「ボトムスピード」 を上げるために、絶対やっちゃいけないこと、
それは・・・・、強いブレーキングなのであります。
(特に、ブレーキング区間後半の強いブレーキは、最悪なのです・・・・・)
理由は、
強いブレーキ = タイヤのグリップを横方向にあまり使えない となるからです。
だから、レイトブレーキによって、タイムを削りに行くと、
どうしても、ブレーキング区間 後半でのブレーキが強くなってしまうことから、
この 「ボトムスピード」 は、絶対に手に入らないのであります。
以上の理由から、1コーナーで、一番重要な 「ボトムスピード」 を求めて
進入では、必要以上に、強くブレーキを踏まないように心がけて、ブレーキング!
そして、少々、早目からステアリングを切り始めます。
(イメージ的には、フロントタイヤのグリップを可能な限り横方向に使用する感じです)
また、クリップ付近では、早目にクルマを曲げてから、ガッツリとアクセルを踏み、
直線的に出口の縁石に向かうのではなく、
向きが変わりきる前から、徐々にアクセルを踏み、
曲がりながら、出口の縁石に向かうパターンです。
(こう走ると、ボトムスピードは、ガッツリと確保されますからね~!)
※ 一旦、踏み込んだアクセルが途中で戻るようなら、
アクセルを踏み始めるタイミングが速い、または、踏み込む量が多いのどちらかです。
※ 立ち上がり、アウト側縁石は、使用しません。 特に、U/Sの状態にて、
アクセルを踏んだ状態を KEEPするために、縁石を使用するのは、非常に危険です。
まとめると、
○ 前荷重になり過ぎない ブレーキング! (特に、後半部分!)
○ ボトムスピードを上げる 早めの ターンイン!
○ 曲げて加速ではなく、曲がりながら加速!!
× レイトブレーキ & ハードブレーキ は、ご法度!
(特に、ブレーキングの後半部分で踏力が強いと、曲がらない!!)
× 出口優先ライン(アクセルが早くから踏めるライン)も、NG!
(アウトからカクンと曲がるラインでは、ボトムスピードが上がらない・・・・)
といった感じです。
(いかがでしょう? ご理解いただけましたでしょうか??)
で、4速にシフトアップして、3コーナー(③)に向かいます。
3コーナー(③)は、強く短いブレーキング & 4→3 と、シフトダウン。
ここのブレーキ(踏み始め)は、まさに、「ガツン!」ですね。
そして、早めにブレーキをリリースし、イン側の縁石を目指します。
(イン側 縁石にはタッチしません!)
また、3コーナーは、路面なのか、バンク角なのか、理由は明確ではありませんが、
かなり、グリップが高いコーナーですので、しっかり、ブレーキがリリースできていれば、
驚くぐらいハイスピードで、クルマは、曲がってくれます。
で、このコーナーのポイントは、「出口で、あまりアウトまで膨らまないこと」 です。
理想では、コースの真ん中あたり、それが無理でも、コースのアウト側に、コース幅の
1/3は残っているほうが、以降のコーナーにて、ガッツリとタイムを稼げると思います。
では、その真髄に迫りましょう!!
アウト側にスペースを残した状況から、
3速キープにて、④ ⑤ コーナーに向かうのですが・・・・、
この 一見、「コースなり」 にしか走れない ④ ⑤ コーナー は、
じつは、オートポリス攻略の 隠れたドラテクコーナー だったりするのです。
(ちょっと、信じられないでしょ??)
まぁ~、オートポリスの ④ ⑤ コーナー は、
普通に走れば、何の変哲もないコーナーですが、とある方法にて、攻略すると・・・・・・、
難易度は、オートポリスの中で、MAX となりますが、タイムへの貢献度も、◎ なのであります。
では、まず、一般的な走り方から。
(ビギナーの方は、まずこの走りをマスターしてから、エキスパート編に挑戦してくださいね!)
③コーナーのあと、 ④ ⑤ と、左コーナーが2つ続きますので、
場所とアクセルの関係は、
③コーナー出口 アクセル ON
④コーナー入口 アクセル OFF
④コーナー出口 アクセル ON
⑤コーナー入口 アクセル OFF
⑤コーナー出口 アクセル ON
となり、これは、まぁ~、とってもカンタン。
DATAロガー的に話をすると、
車速または、回転にて、③コーナーの出口から、⑥コーナーの進入までに、
「小さな山」 が、3つ描ける ロガーになると思います。
(まさに、 「コースなり」 の走り方ですよね~)
でも、タイムを出したければ、その先が、存在するのです。
上記の 「小さな山」 が、3つ描ける ロガーが、完璧となったら、
この 「小さな山」 を 2つにする 次のステップがあります!
(そう、これが、エキスパート編 です!!)
このドラテクのポイントとなるのは、④コーナー入口
このコーナーをいかに飛び込むか・・・・、いや、突き抜けるか・・・・なのです。
要するに、④コーナーを アクセルON の状態にて、超ハイスピードで進入できたら、
あら不思議!! DATAロガー的に、コーナーがひとつ減るんです!!
場所とアクセルの関係は、
③コーナー出口 アクセル ON
④コーナー入口 アクセル ON
④コーナー出口 アクセル OFF
⑤コーナー入口 アクセル OFF
⑤コーナー出口 アクセル ON
するとね・・・・、
ロガーにできる この 「小さな山」 を 2つにするが、可能となるのです。
おまけに、④コーナーをハイスピードで飛び込んだ後、
④ ⑤コーナーをつないでいる直線区間で、アクセルがOFFとなることから、
ロガーの 「小さな山」 が、3つのときに比べて 「曲がる」 ことへも、有利になるのです。
ただ・・・・、リスクはあります。
なんと言っても、④ ⑤コーナーのアウト側は、ランオフエリアが狭く、
コンクリートウォールが待ち構えていますので、失敗の代償が大きいです・・・・・・。
また、ドラテク的にも、かなり高度な技術(進入スピードが高い状況で、ブレーキを優しく踏む)
が必要となりますので、徹底的な走り込み、そして、ステップByステップのトライにて、
少しずつスピードを上げるやり方で、挑戦してみてください。
もちろん、この④ ⑤コーナーの攻略は、オートポリスにて、ドラテク難易度は、MAX
となりますので、他のコーナーすべてを攻略した後、一番最後に、トライして下さいね。
(ちなみに、この走りができる人、プロの中でも、かなり限られています・・・・・。
まぁ・・・、それぐらい難しく、リスクのあるドラテクであること、ご理解くださいね)
そして、⑤コーナーを立ち上がり、⑥コーナー(ヘアピン)へアプローチします。
ちなみに、⑤コーナーをハイスピードで立ち上がると、⑥コーナー進入のイン側に、
ラインは、つながっていますので、ここは、⑤コーナーの出口スピードを抑えたり、
無理にステアを切って、⑥コーナーをアウトから進入しようとせず、
そのまま、イン側から、3→2にシフトダウンし、⑥コーナーにアプローチします。
まぁ~、ライン的には、イン側からですので、タイトに感じますが、
出口も広いので、イン イン アウト で、問題なく走れます。
(じつは、このラインの方が、最短距離で走れるのです!)
で、トラクションをシッカリかけて、アウトいっぱに立ち上がったら、
100R (⑦コーナー) アウト側へとアプローチします。
この⑦コーナーは、かなりのハイスピードコーナー(TM2号では、4速)となり、
おまけに、コーナーの出口から、強烈な上り坂になっているため、
ラップタイムへの感度が非常に高いコーナーとなります。
しかし・・・・・、クリップ近辺から、アウトの縁石が見えないんです・・・・・・・・・・。
だから、この位置、このスピード、この曲がりにて、
アクセルを踏んでいけるかどうかの 「土地勘」 が、必要となります。
もし、元気にアクセルを踏んで立ち上がっている途中に、「コースが足りない・・・・」 となれば、
かなり、デンジャーですので、コースを熟知してから、徐々に攻めてくださいね。
ライン的には、一般的な アウト → イン → アウト で、問題ありませんが、
きっちり、アクセルを踏みながら、アウト縁石いっぱいに、立ち上がれるようになるには、
やはり、少々、走り込みが必要だと思います。
で、⑦コーナーをアウトいっぱいに立ち上がったら、
最短距離となる、右側ギリギリを走って、⑧コーナーに向かいます。
このコーナーは、
入口が上り、出口が下り、となりますので、そんなに難しくありません。
ガッツリ飛び込んで(上りなのでブレーキもよく効きます)、クリップを外さないように、
イン側縁石ギリギリを狙い、しっかりトラクションをかけて、立ち上がれば、OKです。
(ギアは、2速です)
※ コーナーのクリップ近辺の路面にギャップがあります。
ハイレートになればなるほど、 また、アクセルONのタイミングが早くなればなるほど、
跳ねは大きくなりますので、ご注意を!
そして、オートポリス名物 ジェットコースター ストレートを
景色を堪能しながら、シフトアップ(2→3→4)。 ⑨コーナーに向かいます。
いや~、長文となりました・・・・・・・・。
ここまで、望まれているかどうかは、
かなり ??? ではありますが、全力で頑張ってみました!
ということで、この続きは、また、明日にでも、頑張ります!!
ご注意
本編は、田中ミノルが今まで経験したことを元に、私的な見解 (思い込みです・・・) にて、
解説を行っておりますので、物理的な裏付けはありません。
また、実際に、本ドラテクを活用されたことにより発生したトラブル等に関しては、
田中ミノル および ㈱ミノルインターナショナルは、一切責任を負いませんので、
すべて自己判断にてお願いいたします。