サスペンション
TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) リリースです!!

2019年04月11日(木)

先日もチラッとご紹介しましたが、
リリースの準備も整い、いよいよ、ZC33S 仕様の

キャンバーシム 並盛
キャンバーシム 大盛り
トーレスシム


の3アイテムがリリースとなりました!!


ということで!
本日は、ZC33S の キャンバーシムが、
どのような仕様になったのかを 解説したいと思います!

ちなみに、キャンバーシムを装着するメリットは、
大きく分類すると、2つあります。



①  付き過ぎている トーイン量を少なくすることで、
   減速 & ターンインの区間で、よりクルマを、曲がりやすくしてくれる。

②  キャンバー(ネガティブ キャンバー)を付けることで、

   一番踏ん張って欲しい コーナーのボトム付近で、タイヤがグリップする。

となり、これらの部分を解説した広告文章は、こんな感じです!

FF特有のアンダーステアを減少させるためには、リアのトーイン調整は非常に有効な手段となります。アンダーステアが強い場合は、リアのトーインを少なくすることで、コーナリング中(特に進入部分)に、リアが回り込んでくれ、アンダーステアを抑制します。なお、このセットアップは、走行抵抗が減少することから、ストレートスピードにも、影響 を与えます。

また、トーションビーム式のサスペンションでは、ストロークによるキャンバー変化がほとんどありません。よって、クリッピングポイント近辺では、タイヤの外アタリ(タイヤの外側のみが接地している状態)が強くなりますので、コーナーにおいて、タイヤのグリップを有効活用するためにも、キャンバーが必要となります。

TM-SQUARE リア キャンバーシム は、通常トーションビーム式のサスペンションでは、調整の行えないトーイン値 & キャンバー値 の両方を変更できるよう ダブルテーパーのシム(2方向にテーパーになっているシム)を採用したセットアップアイテムです。車輌の状況や、セットアップに合わせてチョイスできるように、キャンバー値 を2種類(並盛仕様 & 大盛り仕様)バリエーションしました。

また、トーイン値のみを変化させることができる トーレスシム (1方向にテーパーになっているシム)も、設定しましたので、トーイン値のみの調整や、キャンバーシムと同時使用により、セットアップの幅が広がります。

といった感じになります!

まぁ~、ちょっと、地味なパーツではありますが、
コーナーの曲がりと踏ん張りが激変しますので、
サスペンション & コーナリング 大好きな方々には、
きっと、「いいね~!」といっていただけるのではないかと、
勝手に思っております。ハイ。

では、 ZC33S に、キャンバーシム を装着したら、
どのように、アライメント( キャンバー/トーイン )が変化するか、
ガッツリ 解説しましょう!

下記の表は、キャンバーシム or トーレスシム を装着したときの
キャンバー/トーインの変化量を明記しています。

(そうです! 変化量ですので、現行の キャンバー/トーイン  
 から、下記の数値分、アライメントが変化します)

上記、トーイン値は、左右のトーインを合算した「トータルトー」の表記となります。

ちょっと、複雑な話となりますが、ZC33S では、

純正車高 の場合、真横から見ると、
トーションビームの構成部品となるトレーリングアームの傾斜角は、
1G 状態でほぼ水平となりますが、車高を下げると、この傾斜角が変化し、
大きく前傾している状態(トーションビームの 後端が上がっている状態)
となります。

純正車高(純正スプリング) + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

車高Down + 1G 状態でのトレーリングアームの傾き

ですから・・・、
特に車高を下げて、このトレーリングアームの前傾度合いが大きくなると、
キャンバーがトーインに影響を及ぼしてしまうのです。

要するに、トレーリングアームが水平なら、キャンバー/トーインは、完全にセパレートした状況で、設定ができるのですが、キャンバーが付いている状況で、トレーリングアームの前傾が強くなると、タイヤの位置が上方(かつ前方)に移動することから、キャンバーがトーインに変化して、トーイン値が大きくなってしまうのです。

そこで、この変化を加味し、純正タイヤを装着した状態で、
フェンダーアーチ ⇔ 地面間 の距離が、670mm(純正状態)から、
10mmごとに、630mmまでの車高にて、変化量を表記しました。
(TM-SQUARE って、なんてマニアックなんだろう・・・・・笑)

たとえば、並盛シムを装着した場合、

670mm(純正車高)では、 0°35′(0度35分) 変化するトーインが、
630mm の車高では、 0°10′(0度10分) のみ、変化する状況になります。

そうです、車高が低くなると、 トレーリングアームの前傾度合いが強くなり
キャンバーの影響を受けて、トーイン値が増えることから、
同じシムを使用しても、トーインの変化量が、少なくなるのです。
(いや~、ZC33S のキャンバーシムは、奥が深いです・・・・・)

そこで! 車高を低く設定する場合は、ちょっと、マニアックですが、
キャンバーシム と トーレスシム を 重ねて使用するという裏技が、
あるのです!

で、同時装着時の変化量は、以下のとおりとなります。


注意①

同時装着できるのは、
キャンバーシム + トーレスシム(1セット)のみ
となりますので、ご注意下さい。

これなら、低めに設定した車高でも、
そして、セッティングアイテムとしても、有効に活用いただけると思います。

でもって、弊社、デモカー(7号車)に、
各シムを装着したとき、最終的なアライメント値は、
以下のとおりとなりましたので、ご参考にどーぞ!!

少々、複雑ですので、解説しますと、

たとえば、車高 630mm での 純正時(シムなし時)のアライメントは、

キャンバー  -0°50′   (0度50分ネガ)
トーイン   IN 0°40′ (0度40分イン)


この状態で、並盛キャンバーシムを装着すると、

キャンバー  -2°20′   (2度20分ネガ)
トーイン   IN 0°30′ (0度30分イン)


といった、アライメントに、変化するのであります。

まとめますと、

       純正状態      変化量        装着後
キャンバー  -0°50′    →   -1°30′    →   -2°20′ 
トーイン   IN 0°40′  →  0°10′ レス  →  IN 0°30′


といったアライメント変化になります。

注意②

トーションビームには、製造上の公差がありますので、純正状態でのアライメントは、すべての車両で同一ではありません。よって、装着後のアライメント値は、上記と同じになるとは限りませんので、必ず装着後はアライメントを測定し確認を行って下さい。

そして、そして、キャンバーシム装着のもうひとつのメリット、それは、リアキャンバーがネガティブ方向になることで、タイヤの上端部がフェンダー内に収まりやすくなります。

タイヤ/ホイールの各部の位置関係は、下記のとおりです。

※  上記の数値は、計算上の数値で、実測とは異なる場合があります
   +表記 → タイヤが外に出る   
   -表記 → タイヤが内側に入る  という意味合いです。

そして、このキャンバーシム/トーレスシムを活用して、
セットアップを行う場合は、以下、田中ミノルが、頑張って書き綴った
解説をぜひ、参考にしていただければ、ありがたいです!

トーインに関して

キャンバーに関して

いや~、マニアックです・・・・・(笑)

そして、プライスは・・・・・!


商品名 : キャンバーシム 並盛
価格 : 35,000円(税込)


商品名 : キャンバーシム 大盛り
価格 : 36,000円(税込)

商品名 : トーレスシム
価格 : 28,000円(税込)


商品名 : トーレスシム(ボルト/ワッシャ レス)
価格 : 20,000円(税込)

以上となります。
ちなみに、トーレスシムのボルト/ワッシャレスは、
キャンバーシムと一緒に装着いただく場合に、
チョイスしていただくアイテムとなり、単独の使用はできません。

ということで!

在庫もすでにございますので、
みなさんのご注文、お待ちしております!!

以上、TM-SQUARE キャンバーシム(ZC33S) 
リリース開始のお知らせでした!!

WEBサイトは、こちらから!

TM-SQUARE キャンバーシム/トーレスシム(ZC33S)

    本ブログにてご紹介した製品等のお問い合わせは、こちらのフォームから!!
    (お送りいただいた内容は、本ブログには掲載されません)

    ※送信後、3営業日以内に返信が無い場合、メールアドレスの入力誤りや、送信エラー等の可能性があります。その場合は、恐れ入りますが mail@tm-square.com までご連絡をお願い致します。


    サスペンション
    トーレスシム 発売のお知らせ!

    2011年10月12日(水)

    アンダーステアの抑制に、とっても大きな効果がある、リアトーイン。

     

    でも、スイフトの場合、

    リアのトーインは、トーションビームによって、固定されていますので

    微調整ができないんですよね~。

     

     

    もちろん、キャンバーシムを装着すれば、

    リアトーインは、かなり少なくなりますが、

    トーションビームの個体差から、車輌によって、

    その数値は、かなりバラバラ・・・・・・・。

     

     

     

    そこで!

    リアトーインの微調整を可能とする、

    新製品の登場なのです。

     

     

    その名は、「トーレスシム」!!

     

     

    アイテムは、

     

    p1400845kkk1

    0° 15’ レス仕様

    (キャンバーはそのままに、トータルトーが、15分レスになります)

     

     

    ※ トーインは、角度により表記しますので、

    0° 15’は、「0度 15分」 と読み、

    0° 60’ (0度 60分)  =  1° 00’ (1度 0分) となります。

     

     

     

     

     

     

    p1400794kkk1

    0° 30’ レス仕様

    (キャンバーはそのままに、トータルトーが、30分レスになります)

     

     

    の2種類。

     

    もちろん、キャンバーシムとの同時使用も可能。

    (というか、そのために作ったパーツです!)

     

     

    で、使い方はというと・・・・・、

     

    たとえば、並盛キャンバーシムを装着した車輌の

    トーインを計測すると、

     

    トータルトー(左右合計のトーの数値)は、約10~30分ぐらいです。

    (このあたりの数値は、かなりトーションビームの個体差で、違ってしまいます・・・・)

     

     

    また、リアのトーは、車高が低い方が、

    トーインが強くなる傾向となりますので、

    車高を低くしている車輌は、かなりの確率で、

    キャンバーシムを装着しても、若干トーインとなります。

     

     

    仮に、並盛キャンバーシムを装着した車輌のトーインが、イン 20分 だとすると、

     

    0°15′レス仕様のトーレスシムを装着すれば、

    トータルトーは、イン 5分となります (ほぼ、トーインゼロですね)。

     

     

    そして、0°30′レス仕様のトーレスシムを装着すると、

    トータルトーは、アウト 10分となります。

     

     

    トーアウト と聞くと、オーバーステアになるんじゃないの??

     

    と、思われそうですが、

    田中が開発を行ったところ、アウト 30分 ぐらいまでは、

    セッティングとして、ありだと思いますよ~。

     

     

    もちろん、セットアップにも、よりますが、

    ゼロから、少しでもトーアウト方向に、いっちゃダメということはなさそうです。

     

     

    リアのトーインの特性は、

    トーインが強いと、どうしても、リアの直進安定性が高くなり、

    アンダーステア方向のバランスになりがちです。

     

    反対に、あまりにもトーアウトになると、

    今度は、リアの直進安定性が低すぎて、

    ハンドルを切ると、そのまま、リアが流れる

    オーバーステアとなってしまいますので、

     

    この特性を利用して、セットアップができるというわけです。

     

     

    田中が思う、セッティングの範囲は、

    イン 10分 ぐらいから、アウト 20分ぐらいに、

    ベストセットがありそうな感じです。

     

     

    まぁ~、基本的に、トーレスシムは、

    付きすぎている、リアのトーインを

    徹底的に微調整できる、セッティングアイテムですので、

     

    現状のバランスに合わせて、

    チョイスしていただければよろしいかと思います。

     

    また、このあたりは、すべての車種で、確認を取ってませんので、

    スイフト限定のセッティングの話として、捕らえてくださいね!

     

     

     

     

    あっ、言い忘れてましたが、お値段は、

    0°15′レス仕様も、0°30′レス仕様も、シム4枚で、

    ¥12,000(税込) となります。

     

     

    ただ、トーレスシムのみの使用、

    または、並盛キャンバーシムとの併用の場合は、

    ロングタイプのボルトでないと、ネジのかかりが浅くなり、大変危険です。

     

     

    ですから、そんなときは、

    ロングボルトセット

    (トーレスシム 0°15′レス仕様、または、0°30′レス仕様に、

    SCM435 クロモリ ロングボルト8本がセット)

     

     

    ¥14,500(税込) をご使用ください。

     

     

     

    p1400838kkk1

    0°15′レス仕様のトーレスシム +  SCM435 クロモリ ロングボルト8本

     

     

     

     

    p1400814kkk1

    0°15′レス仕様のトーレスシム +  SCM435 クロモリ ロングボルト8本

     

     

     

    なお、大盛りキャンバーシムとの併用の場合は、

    このロングボルトが、すでに大盛りキャンバーシムに、

    付属していますので、それを使用して、装着いただければ、OKです!

     

     

     

     

     

     

     

    サーキットだけではなく、ストリートや、ワインディングでも、

    かなり、いい仕事をしてくれる トーレスシム。

     

     

     

    付き過ぎている 余分なリアトーインを適正化する

    セッティングアイテムとして、

    ぜひ、ご活用くださいね!

     

     

     

    ちなみに、もうすで

    に、「在庫あり」 です!!

    (今月の 匠の日に向けて、先行発売です)

     

     

    WEB サイトは、もう少々お待ちくださいね!