BILLION
BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 に、新アイテム!!

2017年03月22日(水)

本日は、発売以来、多くのレーシングカー、チューニングカー、

そして、タイムアタックマシンに、ご使用いただいている

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 に、

新アイテムが、追加となりましたので、ご紹介したいと思います!

で、その前に!

まずは、商品紹介を少々・・・・。

(きっと、マニアックな みなさんなら、ご存知だと思いますが・・・・・・)

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 は、

圧倒的な耐熱性能を誇る新素材 「 シリカファイバー 」 を採用した

強度と耐久性に優れるエキゾーストバンテージなのであります。

柔軟性のある素材で非常に巻きやすく、取付け作業時に、

『 チクチク 』 する皮膚刺激もありませんから、作業性も、◎!

もちろん、ターボ、NAともに使用でき、レーシングカー、

チューニングカーからノーマルエンジンまで、すべての車両に対応します。ハイ。

で、装着するメリットは、

① 排気系パーツから、エンジンルーム内への放熱を大幅抑制!

エキゾーストマニホールドをはじめエンジンルーム内の排気系パーツに

バンテージを巻き付けると、放熱が抑制されることで、装着前に比べて、

エンジンルーム内の温度が下がります。

結果、吸入空気の温度が低下し、エンジンパワーの向上に貢献します!

(空気は冷えると体積が小さくなりますので、吸気温度が低下すると、

吸入できる同体積での酸素保有数が増加するのです!)

まぁ・・・、冬にラップタイムが出るのは、まさに、この原理ですよね~。

② 各種パーツを熱害から守る!

エキゾーストマニホールドをはじめとする、各種排気系パーツに装着することにより

ハーネス、センサー、ABSユニット、スターターモーター、オルタネーター、

ブッシュ、ダンパー、ドライブシャフト等のパーツを熱害から守ります。

(外部から、ダイレクトにインテークへ空気を入れるレーシングカーの場合、

バンテージを巻く理由は、この熱害から各種パーツを守るためなのであります)

③ 水温、油温の上昇を抑える!

前輪駆動車(FF車)は、オイルパンの真下をフロントパイプが通過するレイアウトが

多く見受けられ、また、横置きのエンジンレイアウトでは、エキゾーストマニホールドと、

ラジエターの距離がどうしても近くなってしまいます。

これらの状況では、オイルパンやラジエターが排気管からの放熱の影響を受け、

水温や油温が上昇するケースがあります。

そこで! フロントパイプやエキゾーストマニホールドにバンテージを巻くことで、

熱の影響を受けにくくなることから、水温・油温の上昇を抑制することが可能となるのです!

以上の3点となります。

でもって、

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 の特徴は・・・・、

○ 新素材 「シリカファイバー」 採用!

高温炉をはじめとする超高温の環境にも対応する、究極の断熱素材

「シリカファイバー」 をエキゾーストバンテージに採用しました。

○ 対応排気温は、驚愕の1650℃!

群を抜く耐熱温度により、高温耐久性が格段に向上しました。

もちろん、排気温度の高いレーシングカー、チューニングカーにも最適です。

○ 補強材として、特殊ステンレス鋼繊維を使用!

強度抜群のステンレス鋼繊維でありながら、一般的な繊維と同等の加工ができる

「ナスロン」 にて、バンテージに補強を入れました(特許取得)。

この加工により、排気管が膨張する高温時に、バンテージ繊維の破断を

大幅に抑制することから、強度が格段に向上しました。

この部分を少し補足しますと、

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 では、

バンテージの強度と耐久性を向上させるために、「ナスロン」 と呼ばれる

ステンレス鋼繊維による補強が入っています。

※  「ナスロン」 は、日本精線 株式会社が販売しているステンレス鋼繊維の商標登録名です。

でもって、この 「ナスロン」 は、ステンレス鋼を特殊な製法にて、

とっても細い繊維にして、それを束ねて使用することにより、

非常にしなやかで、一般的な繊維と同等の加工ができる

強度抜群の 「繊維」 となります。

そこで! (株)ミノルインターナショナル では、数年前に、

エキゾーストバンテージに補強を入れることで、

「バンテージ全体の強度と、耐久性を向上させる」 といった内容で特許を申請!

その後、無事、特許取得となりました!!

ですから、エキゾーストバンテージに補強を入れて、販売できるのは、

(株)ミノルインターナショナル (BILLION ブランド) だけなのであります!!

○ 『 チクチク 』 しない!

取付け作業時に、『 チクチク 』する皮膚刺激がない為、作業性が大幅に向上します。

※ バンテージを水で濡らした状態での巻き付け作業は行わないでください。

そうです! この 『 チクチク 』 しない という点は、実際に作業を行う

メカニックさんから絶大な支持をいただいております。

じつは、「シリカファイバー」 は、1本1本の繊維が非常に長く、

繊維が空気中に飛散しにくいことから、 『 チクチク 』 しないのであります。

○ ステンレスバンド&クリップ付属!

バンテージの固定に必要な、ステンレスバンド&クリップが付属されています。

いや~、このバンドも便利ですよね~。

一般的な金属製のタイラップではなく、ガッツリ締め込み、

ガッツリ固定できる ステンレス バンド タイプ ですので、確実に固定ができるのであります。

なお、商品に付属している バンドの長さ & クリップの数量も、

バンテージの長さ   付属ステンレスバンドの長さ    付属ステンレスクリップ数

5m               1.5m                  5ヶ

10m               3.0m                 10ヶ

15m               4.5m                 15ヶ

と、少々、余裕を見て付属されています。

○ こだわりの巻きやすさ & 豊富なバリエーション!

「シリカファイバー」 は、柔軟性のある素材ですので、複雑な形状にもピッタリと

フィットします。また、バンテージの幅は、パイプの曲がりに合わせて、

25mm/35mm/50mmの3種類をラインアップ。

(そうです! 今回、新アイテムとして、35mm幅 が登場しました!!)

そして、バンテージの厚さも、断熱性能とパイプ間のスペースにより、

0.8mm/1.2mm の2種類からチョイスが可能です。

(そうです! 今回、新アイテムとして、厚さ 1.2mm が登場しました!!)

ということで、ここからは、新アイテム追加 の解説となります!

まず、現行の 厚さ0.8mm 仕様に加わった、35mm幅 に関してです!!

通常、エキゾーストマニホールド(エキマニ)に、バンテージを巻く場合、

ターボのエキマニや、横置き直列4気筒の前半部分等、

曲がりが複雑な部分には、25mm幅 のバンテージが適合し、

エキマニの比較的 曲がりが少ない箇所や、フロントパイプ、

中間パイプ等のストレートな部分には、50mm幅が適合します。

理由として・・・・・、

まず、「R」 がきつい部分に、50mm幅を使用すると、バンテージの

両サイド部に浮き上がりが発生して、キッチリ巻くことができません。

この場合は、複雑な形状にも対応し、バンテージ両サイド部の

浮き上がりも抑制してくれる 25mm幅のバンテージを使用します。

反対に、比較的ストレートな部分では、 25mm幅のバンテージでは、

重なり代の部分が増えることから、必要量(長さ)が、多くなってしまいます。

この場合は、重ね代が少なく効率的に巻ける 50mm幅を使用します。

そこで!

上記の中間的な存在で、ある程度の曲がりにも、

重ね代の効率にも対応する 35mm幅 

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 を バリエーションに追加しました。

じつは、この35mm幅のバンテージは、

今まで、100本以上のエキマニに、バンテージを巻いた経験を持つ 阿部ちゃんから

リクエストが出ておったのですが・・・・・、このたび、やっと、リリースと相成りました。ハイ。

で、使用後の 阿部ちゃんコメントも、もちろん、「◎」 でございました!

いや~、今まで、ありそうでなかった、35mm幅のバンテージ!!

きっと、きっと! みなさんから、「ちょうどイイね!」 というご感想が、

聞けると、田中は思いますね~。

厚さ 0.8mm仕様    奥から、50mm幅  35mm幅  25mm幅 の並びとなります。

ちなみに、「ナスロン」 による、補強ステッチ は、

50mm幅  →  5本

35mm幅  →  3本

25mm幅  →  3本

でもって、お値段は・・・・・、


となります。

そして、こちらも、新設定となりました 厚さ 1.2mm バージョン!

現行の 厚さ 0.8mm →  厚さ 1.2mm としたことで、断熱性を大幅に向上

させましたので、熱源からの放熱をより抑制することが可能です。

ですから・・・、

強力に放熱を抑制したい場合には、断熱性能の高い 厚さ 1.2mm が適合し、

エキマニのパイプとパイプの間隔が狭く、薄いバンテージでないとスペース的に

厳しい場合や、複雑な形状に完全フィットさせる場合は、厚さ 0.8mm が適合します。

また、厚さ 1.2mm のタイプも、

バンテージ幅  →  50mm/35mm幅/25mm幅 の3バリエーション

バンテージの長さ  →  5m/10m/15m の3バリエーション

となります。

(厚さ 1.2mm の 35mm幅 に関しては、2018年発売予定 の商品となります)

そして、厚さ 1.2mm タイプでは、バンテージが厚くなった分、強度も向上

しましたので、「ナスロン」 による補強は、両サイドのみとしました。

そして、そして、お値段は・・・・・、


(厚さ 1.2mm  35mm幅 の3アイテムは、2018年 発売予定の商品となります)

もちろん、エキゾーストバンテージは、

エキマニの前半部分の曲がりが複雑な部分に、

厚さ 0.8mm  幅25mm(35mm) を使用して、

後半部分の曲がりが少なく、より断熱性を向上させたい部分には、

厚さ 1.2mm  幅50mm を使用する等、

異なるバンテージ幅を組み合わせることで、

目的と、作業性 & ビジュアル にマッチしたバンテージを巻くことが可能となります。

ということで、新しい ラインアップが加わった

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100 シリーズを

どうぞよろしくお願いいたします!!

(近々、実際にエキマニに巻いてみたブログも掲載予定です!)

それから!

BILLION スーパーサーモバンテージ 100シリーズ は、

某自動車メーカーの レーシングカー & レーシングエンジン の

指定部品となり、スーパーフォーミュラー、スーパーGT、スーパー耐久等、

TOPカテゴリーのレーシングカーにも使用されていることも、

とっても、自慢だったりします。ハイ。

BILLION スーパーサーモ バンテージ 100  WEB ページ

エンジン
TM-SQUARE SPORT ECU(ZC32S) のお話!

2017年03月07日(火)


発売以来、たくさ~ん のみなさんに、

投入いただいている

TM-SQUARE SPORT ECU (ZC32S) SPEC

まぁ~、最後発だけに、

ジックリと時間をかけて、開発を行った、

田中 渾身の ECU DATA でござます。ハイ。

で、今夜は、TM-SQUARE SPORT ECU の中でも、

まだ、みなさんに、シッカリ解説ができていない

クーリングに関する部分を 2点 お伝えしたいと思います。

(やっぱり、COOLING MEISTER ですから!  笑)

まず、ZC31S(DENSO)  →  ZC32S(BOSH) と、ハードが変わり、

水温と、VVT(可変バルブタイミング機構) のバランスが、変更されています。

みなさん ご存知だとは思いますが

ZC31S では、水温が、80℃以下の状況だと、

VVT は、Maxの状況まで作動しませんでした・・・・・・・・。

そうです、あまり、激しく冷却チューニングを行い、水温を低くすると、

吸入空気の温度等には、アドバンテージはあるものの

VVT が、Maxの状況まで作動しませんので、

「80℃以上の水温よりパワーが出ない!」 なんてことがありました。

そこで、TM-SQUARE では、ZC31S & 70~80℃ の水温状況にて、

VVT が、Maxの状況まで作動する Ver.4(LT) DATA を リリースしました。

TM-SPORT ECU の WEB サイト は、こちら!

TM-SPORT ECU の Ver.4(LT) DATA の解説 は、こちら!

でもね・・・・、

この LT(ローテンプ) DATA は、ZC32S には、不要なんです。

だって、ZC32S の場合、水温が70℃台なら、

ちゃんと、VVT は、Maxの状況まで作動するのですから!!

だから、今後、ZC32S SPEC では、

LT DATA を リリース することはないと思います。ハイ。 (笑)

また、上記の理由により ZC32S には、冷却チューニングは、

とっても効果的ですので、ローテンプサーモスタット の装着も、

かなり オススメ でございます。

BILLION  SUPER THERMO (ローテンプサーモ) の WEB サイト は、こちら!

そして、2点目は、電動ファンの始動ポイントに関してです。

じつは、ZC32S の ECU を解析したときに、

電動ファンの始動ポイント変更のアドレスを タッシーが、発見してくれました。

ですから・・・、TM-SQUARE SPORT ECU (ZC32S) SPEC では、

この部分に、変更を入れています。

ちなみに、ZC32S の場合、

電動ファンは、Low / High の2段階で作動し、

その各々に始動ポイントが設定されています。

で、TM SPORT ECU では・・・・・、

純正エキマニ DATA の場合

Low 側 始動ポイント  純正  97℃  →  TM DATA 92℃

High 側 始動ポイント  純正 102℃  →  TM DATA 97℃

TM エキマニ 専用 DATA の場合

Low 側 始動ポイント  純正  97℃  →  TM DATA 89℃

High 側 始動ポイント  純正 102℃  →  TM DATA 94℃

に、変更されているのであります!

だから、ECU の書き換えで、

電動ファンが、早め、早めに、作動しますから、

冷却アドバンテージも、「◎」 なのであります!!

それとね、

BILLION ローテンプサーモ

BILLION LLC

TM-SQUARE ファンシュラウド

TM-SQUARE オイルクーラー

等々の冷却パーツって、なんだか、夏のイメージが強いですが、

タイムアタックシーズンの この時期こそ、効くんですよね~。

だって、85~90℃の水温でアタックしているのと、

75℃の水温でアタックしているなら、

きっと、みなさんが想像されている以上のタイム差になると、田中は思いますよ~。

(あっ、ZC31S の場合は、Ver.4 LT DATA  または、TM エキマニ 専用 DATA 等々、

VVT の作動温度が変更してある DATA 限定のメリットとなります)

いや~、またまた、マニアックな話になりましたね・・・・・・・。

ということで!

TM-SQUARE SPORT ECU のマニアックな解説でした!!

BILLION OILS
2017 BILLION OILS 86/BRZ シーズン前 テスト!

2017年02月28日(火)

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本日は、朝も、はよから、

FSW で、ございました!

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しかし、この積み方、愛があるなぁ~!

(佐藤さん!  久保田さん!  サンキュー!!)

で、テストは順調に、進み・・・・・・、

あのお方は、無事、シェイクダウンを終了!

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そして、あのお方には、

予選専用油のテイストを確認いただけました!!

ということで!

BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用油 

今年も、たくさんのみなさんに、ご使用いただけるよう

頑張りたいと思います!!

BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用油 の WEB サイトはこちら!

BILLION
BILLION VFCⅡ に、限定モデル 登場!

2017年02月20日(月)

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発売から、10年が経っても、いまだにニーズがある、

弊社ロングセラー商品の BILLION VFCⅡ 

なんと、当初の設計にて使用した 電子部品のデリバリーが終了し、

新たに、設計を行って、復刻品として、再登場したのが、2013年ですから、

本当に、長期にわたりみなさんに、ご使用いただいており、

感謝、感謝でございます! ハイ。

ちなみに、VFC とは、

ヴァリアブル ファン コントローラー の頭文字となり、

まぁ~、カンタンに言うならば、電動ファンの作動タイミングを

純正以下の温度域にて、任意に設定できる優れものなのであります。

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(写真は、残りわずかとなった、ホワイトケースの既存品です!)

でもって、このたび、ケース部分をブラックに変更した、

ブラックエディション なるものが、数量限定にて、

登場したのであります!!!

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(内部の構造、ならびに、機能は、既存の VFCⅡ と、同じです)

では、電動ファンコントローラーは、どのようなものか、

少々解説しますと・・・・・・・・・・・、

まず、水冷エンジンの場合、

エンジン内の水温を一定にキープするために、

サーモスタットと呼ばれる部品が使用されています。

サーモスタットの解説は、こちらから!

でね、同じ冷却パーツである 電動ファンの始動タイミングは、

このサーモスタットの開弁温度に、リンクしているのであります。

だって、冷却水の水門番が、熱くなった冷却水を

ラジエターに、送り込んでから作動しないと、

あまり意味がないですからね・・・・・。

ですから、もし、開弁温度の低い、

スポーツタイプのサーモスタットを使用するのであれば、

電動ファンの始動ポイントも、そのタイミングに、合わせることにより、

より、効果的な冷却が望めるのであります。

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それから!

BILLION VFCⅡ なら、

電動ファンが2段階で作動するタイプにも完全対応!!

Low 側、High側 と、別々に始動温度が設定できるのであります。

詳しい解説は、こちらから!

そしてそして、タイムアタックの前後をはじめ、

どうしても、冷やしておきたい場合には、

イグニッションONの状態であれば、

いつでも電動ファンを高速作動させることが可能な、

電動ファン強制作動スイッチが装着されているのであります。

BILLION VFCⅡの詳しい解説は、こちらから!

いや~、なかなかの 優れものでしょ??

やっぱり、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すには、

冷却チューニングは、重要だと田中は思いますよ~。

ということで!

以上、BILLION VFCⅡ の解説と、

ブラックエディション 限定発売のお知らせでした!

あっ!

ブラックエディション も、お値段据え置き、

19,000円(+Tax) となりますので、

みなさん どうぞよろしくお願いします!!

BILLION OILS
今年も、あと少しで、GR 86/BRZ Race の開幕ですね~!

2017年02月17日(金)

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昨日は、GR 86/BRZ に参戦中の

某ディーラーチーム にて、打ち合わせ でございました。

で、打ち合わせのアイテムは・・・・・、

もちろん、こちらで、ございます!!

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そうです!  BILLION OILS  GR 86/BRZ Race 専用油 です!!

いや~、今年も、 GR 86/BRZ Race にて、

BILLION OILS 旋風が吹き荒れるように、

頑張りたいと思います!

ということで!

GR 86/BRZ Race 参戦者 のみなさん!!

ディーラーチームのみなさん!!

そして、レーシングチームのみなさん!!!

どうぞよろしくお願いいたします!


BILLION OILS  

GR 86/BRZ Race 専用油 の WEBサイトは、こちら!

BILLION OILS
ステキな冊子が届きました!

2017年02月08日(水)

 
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本日、岡山トヨペットさんから、

ステキな冊子が届きました!!

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そうです、昨年、田中がテクニカルデレクターを務めた

K-TUNES RACING (岡山トヨペット) さんが、

2016年度 GR 86/BRZ Race の総集編として、

冊子を作られたんですね~!

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で、田中の写真もバッチリ使用いただいており、

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嬉しくなって、読み続けてみると・・・・・・・、

神元マネージャーのコメントで・・・・・・・、

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って、いったい、どういうことでしょうか??  (笑)

神元さん、ペットボトルのお茶、吹き出したっチューの!

いや~、田中的には、寡黙を貫き通した 一年だったのになぁ・・・・。 (笑)

ということで!

岡山トヨペットのみなさん!!

1年間という短い期間でしたが、たくさんのこと、勉強させていただき、

また、オイルも、全力で開発いただき、本当にありがとうございました!

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そして、今年は、オイル屋さんとして、

どうぞよろしくお願いいたします!!

GR 86/BRZ Race 専用油 のお話。 その①


GR 86/BRZ Race 専用油 のお話。 その②

BILLION OILS
2017-01-31 匠工房 GR 86/BRZ ワンメイク車両!

2017年02月01日(水)

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昨日の匠工房は、

GR 86/BRZ Race に、参戦中の ドライバーさん が、

車両を持ち込まれ、弊社にて、デフの組み換えを行いました!

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(そうです! 阿部ちゃんは、何でもできるのです!!)

GR 86/BRZ Race のワンメイク車両では、

ディスクの組み合わせを変更することが可能となり、

デフの効きを変えられます。

でも・・・・・、どれぐらいデフを効かせると、

タイムが出るか・・・・・・・は、

いろんなセットアップの方向性がありますので、

各チームで、案外バラバラなんですよね~。

しかし!

オイル屋さんの田中は!!

TOPチームの内情(デフのセッティング)に、詳しいわけでございます。ハイ。

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ということで、バッチリと、

TOPチームの極秘DATAと、同じセットアップにて、ディスクを組み込みました。

(今回ご来店いただいた 86オーナーさん かなり、目敏い ですよね~)

(やっぱ、レーシングドライバーは、こうじゃなきゃ!!)

そして、LSD オイル には、デフの効ききが、

ちょうど中間(効きの強さが、5種類ある LSD オイルの3番目!)

となる、GR-721 を チョイス いたしました。

そうです!

BIILION OILS なら、オイルでデフの効きを変更できますから、

まずは、この状態で走ってみて、

U/S方向なら LSDの効きが弱くなるオイルに、

O/Sなら、LSDの効きが弱くなるオイル に、交換してみてくださいね!

ちなみに、田中の個人的な意見ですが、

GR 86/BRZ Race の場合、

「バランス、良いですよ!」 と言っているドライバーに、

もう少しだけ、LSD の効きが弱くなる LSD オイルを使用すると、

なぜだか、タイムが、上がるんですよね~。

要するに、ドライバーが、曲がる! と思っていても、

もっと曲がるようになった状態とは、比較できていません・・・・・・。

だから、より曲がるることで、パワーロスが抑制され、

ドライビングを何も変えなくても、タイムが出ちゃうんです・・・・・。

まぁ~、これが、ワンメイクレースの楽しいところでもあり、

恐ろしい部分でもあると、田中は、思っています。

ということで!

匠工房は、スイフトだけじゃなく、

86/BRZ のデフにも、とっても詳しく、

とっても、マニアックな工房なのであります(笑)

86オーナー様

ご来店、ありがとうございました!!

あっ!  


BILLION OILS 86/BRZ Race 専用油
は、

専用 WEB サイトにて、詳しく解説を行っておりますので、

GR 86/BRZ Race 参戦予定のみなさん!

ぜひぜひ、お立ち寄りくださいね!!

BILLION
2017-01-19 匠工房 駆動系を ゴッソリ と!

2017年01月19日(木)

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本日、ご紹介する ZC31S オーナーさんには、

駆動系をガッツリ、リフレッシュいただきました!

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なんと、ご依頼いただいた項目は・・・・・、

ミッション OH  (純正2/3速ギア交換、各種ベアリング交換)

LSD OH (TM LSD SPEC1 の OH でございます)

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ミッションオイル交換 (BILLION OILS FF-730)

シフトワイヤー交換 (純正品)

フライホイール交換 (TM-SQUARE)

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クラッチカバー (TM-SQUARE)

クラッチディスク (TM-SQUARE SPEC2)

レリーズベアリング (純正品)

ドライブシャフト交換 (TM-SQUARE SPEC2)

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とまぁ~、まさに、ガッツリ と、リフレッシュ いただきました。

で、阿部ちゃんによる 作業終了後、田中試乗を実施。

いや~、駆動系って、少々地味なイメージですが、

シッカリ手を掛けることって、やっぱ、重要なんだなぁ~と、

改めて感じるぐらい 上質な乗り味になっておりました。ハイ。

ということで!

ZC31S オーナー様

匠工房のご利用、ありがとうございました!!

(お引取りをお待ちしております!)

BILLION OILS
GR 86/BRZ Race 専用油 のお話。 その②

2016年12月28日(水)

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前回の GR 86/BRZ Race 専用 ミッションオイル の お話し、
みなさん、いかがでしたでしょうか?

普通なら、絶対ナイショにしておく内容でしたが、
GR 86/BRZ Race に参戦されている みなさんに、
ちゃんと説明がしたく、勇気を持ってリークした次第でございます。
(ですから、他ではくれぐれも、ご内密に・・・・・・笑)

では、今回は、GR 86/BRZ Race 専用 LSD オイル の解説を
少々・・・・、いや、ガッツリと、行いたいと思います。ハイ。

まず、予選油/決勝油 という考え方は、ミッションオイルと、まったく持って同様です。

予選油  →
周回数を限定することにより、超低粘度のオイルを使用し、
アタック中のフリクションロスを低減させる

決勝油  
連続周回が可能なレベルで、可能な限り低粘度化したのオイルを使用し、
トラブルが発生しない範囲で、フリクションロスを低減させる
そうです、LSD オイルも、油温が上昇するのは、連続周回時だけですので、
周回数が少ない予選では、徹底的に低粘度のオイルを使用する作戦です。

そして、予選/決勝 と、各々の走行環境に合わせ込むことで、
フリクションロスを徹底的に、抑制することにより、タイムを削り取るとういう
いかにも、BILLION OILS らしい戦略なのであります。

もちろん、予選アタックにおいて、
ミッションオイル/LSDオイル の両方を予選油にすることで、
相乗効果が発生することは、カンタンに想像できますよね~。

でも、LSDオイルに必要な性能は、
ギア&LSDディスクを守ることと、フリクションロスの低減だけではありません。

GR 86/BRZ Race にて、LSDオイル に求められる もうひとつの性能、
それは、どれぐらいの強さで、LSDディスクをロックさせるかです。

GR 86/BRZ Race では、LSD の中を分解して、
ディスクの当たり面の数と、カム角(2種類からチョイス)の変更が可能となっています。

ですから、サーキットレイアウトに合わせて、

通常より、効きを弱めに組む とか、
通常より、効きを強めに組む とか、

LSDの効き具合で、アンダーステア/オーバーステア といった
クルマのバランスを合わせ込むのであります。

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セットアップの方向性としては、

アンダーステアが強い状況     →    LSD の効きを弱く
オーバーステアが強い状況     →    LSD の効きを強く

となりますが、ほんの少しの アンダーステアを解消したいとか、
気持ちオーバーステアになっている部分を安定させたいといった
微調整といった部分は、LSD本体のセットアップでは、少々難しいので・・・・・・、

「LSDオイル によって、LSDの効きを変化させる」

というニーズにて、BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用 LSD オイルの
開発はスタートしました。

しかし、この合わせ込みには、かなりの時間を要しましたね~!! (笑)

まぁ~、100回以上は、
岡山トヨペットのメカニックさんに、
LSDオイルの交換をお願いしました・・・・・・・。

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(POP新谷隊長、本当にありがとうございました!)

で、最終的に、

予選油   →    効き弱め ~ 効き強め までの 5種類をバリエーション!
決勝油   →    効き弱め ~ 効き強め までの 5種類をバリエーション!

と、10種類の LSDオイルをバリエーションして、レースに挑みました。

ですから、走行後、ドライバーコメントを聞いて、
エンジニアさんと打ち合わせ、

「じゃ~、次は、ワンランク 効き強めのオイルにします!」

とか・・・・、

「だったら、一番、効きの弱いオイルに交換ね!」

といった感じで、どんどんセットアップが進んだのであります。

で、オイルでは対応できない領域に入ると、
LSDのセットアップ(プレート数/カム角)を変更し、
また、LSDオイルで、微調整を行うというパターンだと、
セットアップ的に、道に迷いにくいことも、大きなメリットになったと思っています。

また、テスト段階で、決勝用のLSDオイルが決まれば、
予選油は、何をチョイスすれば、バランスするか、
マトリックス表も、作ってあるのであります。

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この徹底ぶり・・・・、いかにも、
GR 86/BRZ Race 専用油 といった カテゴリーでしょ?? (笑)

そして、このLSD オイルの種類によって、
LSD の効きが変わるという特徴は、セットアップできる箇所が、
かなり限定されているワンメイクレースでは、大きなメリットとなり、
最終的には、数チームに使用していただけるようになりました。

でもって!

最後は、GR 86/BRZ Race 専用 の エンジンオイル開発 にも着手!!
(やっぱり、やるからには、徹底的に! 笑)

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まずは、GR 86/BRZ Race の定番である
0w-20 といった粘度から、開発はスタート!
(そうです! BIILION OILS エンジンオイルのテクノノジーはそのままに、低粘度化させました!!)

で、テストしてみると、ドライバーコメントも上々で、
ロガーで見ても、連続周回による、オイルのタレは、発生していませんでした。

また、使用油を解析すると・・・、
まだまだ、攻められることが、明確となりましたので、
もう一段階攻めて、次の試作は、0w-16 といった粘度で挑戦!!

いや~、まさに、ブレーキフルードのような 驚きの粘度・・・・・・・(笑)

かなり、恐怖心(そうなんです、案外、ビビリなんです・・・) はありましたが、
走り出してみると、まったくトラブルは発生せず、連続周回も、問題なくクリアー。

また、ドライバーコメントは、0w-20 より、
もっと高回転域で、エンジンが軽いと、高評価でした。

なお、使用油を解析しても、金属成分の増加量、粘度劣化等、
まったく問題がなかったので、GR-016A というネーミングにて、
GR 86/BRZ Race 専用 エンジンオイル として設定しました。

で、迎えた、最終戦 SUZUKA に、
オイル工場の精鋭メンバーと、ガッツリ打ち合わせを行い、
もうワンアイテム、エンジンオイルの試作を作ってもらいました。

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このエンジンオイルは、
高回転域にて、フリクションロスを低減することでアドバンテージを発揮する
GR-016A とは対極な特性として、SUZUKA の 2コーナーから DUNLOP。

ヘアピンから、スプーン  そして、裏ストレートといった、
上り区間 & 中速トルク に、フォーカスした仕様のエンジンオイルなのであります。
(エンジンオイルの作り方で、こんなことができるなんて、ちょっとビックリでしょ?? 笑)

で、走行後のドライバーのコメントも、
「明らかに上り区間が速くなった!」 と、まさに筋書き通りのコメント!!

また、ロガーDATA を見ても、バッチリ違いが出ていましたので、
このエンジンオイルも、GR-020B として、設定することになりました! 

GR-016A (0w-16)  →    ローフリクション  高回転重視タイプ

GR-020B (0w-20)  →    ローフリクション  中速トルク重視タイプ

ちなみに、通常の 0w-16/0w-20 にて、使用されている添加剤は、
省燃費タイプ の添加剤配列 が多い中、
BILLION OILS の エンジンオイルは、骨太なサーキット完全対応の添加剤群により、
ガッツリとエンジンを守ってくれます。

ですから・・・、

ノーマルエンジンからパワーを絞り出すための低粘度化だけではなく、
厳しい環境でも、しっかりエンジンを守れて、
でもって、サーキットレイアウトに合わせて、エンジンオイルをチョイスできるのが、
いかにも、BILLION OILS  なのであります!

そして、そして、このエンジンオイルを
Vitz のワンメイクレースに参戦されている 某ドライバーにも、
テストしていただいたところ・・・・・、

「絶賛!」の評価をいただきました!

(特に、GR-020B は、大絶賛でしたね~)

いや~、「ピットロードを出た瞬間にわかる!」 というコメントと、
統一戦の あのリザルトは、本当に、ス・テ・キです!!

とまぁ~、2回にわたり、お伝えした
BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用油 のストーリー
お楽しみいただけましたでしょうか?

ちなみに、今回、ご紹介した 全アイテムのオイルが、
すでに購入可能となっております。
(一部の商品は、まだ、十分な数が準備できておりませんが・・・・・・・)

でもって! WEBサイト も、すでに完成しております!!

BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用油

またね・・・、なんと!
ステッカー貼付による、サポート価格の設定もありますので!!

GR 86/BRZ Race 参戦者のみなさん!
レーシングチーム & ディーラーチームのみなさん!!

どうぞ、よろしくお願いします!!!

ということで!
先日の TGRF にて、岡山トヨペットさんとの契約も終了しましたので、
来年は、ただの・・・、いや、すご~い オイル屋のオッチャンとして、
GR 86/BRZ Race に、参戦予定の 田中ミノル がお伝えした、
BILLION OILS GR 86/BRZ Race 専用油 のお話 でした!!

BILLION OILS
GR 86/BRZ Race 専用油 のお話。 その①

2016年12月22日(木)

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いや~、初の テクニカルデレクター として、

AREA86倉敷(岡山トヨペット)チームと一緒に挑んだ、

GR(ガズー) 86/BRZ Race 2016

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第二戦の岡山で優勝し、

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前半戦は、シリーズTOPで折り返したものの

インジェクタートラブルにて、エンジンを破損した夏以降は、

本当に厳しい戦いが続きました・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

で、 結果、シリーズ3位

ただ、最後の最後まで、望みを捨てることなく、

チーム 一丸となって、可能性を追い続けたことには、

胸を張れる・・・・・、そんなシリーズでした。

岡山トヨペットのスタッフのみなさん!

阪口良平選手!!

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お疲れ様でした!!!

そして、1年間 本当に、ありがとうございました!!!!!

とまぁ~、

チャンピオンこそ、取れませんでしたが、

2016 GR 86/BRZ Race シリーズにて、

BILLION OILS の オイル開発 は、進みましたね~!

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ということで!

今年、田中がどのようにオイルの開発を行い、

どんなオイルが、GR 86/BRZ Race 専用油 として誕生したのか、

通常、オイル開発のガチの話など、きっと公表されないであろうことを

少々、語ってみたいと思います。ハイ。

まず、GR 86/BRZ Race のオイルを マジに作ってみよう! と思ったのは、

昨年の夏、BILLION OILS の営業活動の一環として、

FSW にて開催されていた GR 86/BRZ Race に訪れたとき、

谷口信輝 選手 が言った 「ひとこと」 がきっかけでした。

その言葉とは・・・・、

「ストレートで、少しでもアドバンテージがあれば、いくら高くても そのオイルを買う!」

まぁ・・・、すべてがイコールコンディションのワンメイクレースですから、

ほんの少しでも、ストレートが速いということは、強力なアドバンテージになります。

でも、この、当然と言えば、当然のことが、田中にはとっては、斬新でした・・・・。

なぜなら、BILLION OILS を立ち上げるために、

数え切れないぐらい試作オイルを作り、

田中自身のドライビングにて、気が遠くなるぐらい周回した、サーキットテストは、

すべて、「信頼性」 と、「ドライバビリティ」 といった

方向性を重視し作ったものばかりで、

「ストレートの速さ」 を追い求めたオイルが、存在しなかったからです。

でも・・・、数々の開発テストで、我々が得たノウハウは、

ストレートでの速さを重要視する

GR 86/BRZ Race 専用油 というチャンネルでも、

きっと、みんなのニーズに合ったものが、作れるのではないかと、直感的に思いました。

だって、我々が、ひとつひとつ、仮説を立て、それを実証するという、

地道なテストから学んだことには、不動の自信があり、

そのノウハウを 今度は、「ストレートの速さに結びつける」 といったように、

方向性が少し変わるだけなのですから・・・・・・。

で、まずは、ミッションオイルから、開発をスタートさせました。

ちょうど、社内では、 MT-520  & TL70  といった、

BILLION OILS の 柱となる商品群の開発が終了したタイミングで、

これら商品には、大きなメリットが存在していました。

そのメリットとは、なんといっても、

温度に左右されない あの究極のシフトフィールです。

(きっと、ご体感いただいた方には、わかっていただけると思います!)

ちなみに、GR 86/BRZ Race では、少しでも、ストレートで車速を上げるために、

アクセル全開のまま、クラッチを切って、シフトアップを行う 「スーパーシフト」 と呼ばれる

スペシャルテクニックを数多くのドライバーが活用しています。

ということは・・・・・、

「究極のシフトフィール」 が売りの BILLION OILS なら、

きっと、「スーパーシフト」 が、カンタンにできるのではないか?? と考えました。

そこで、まずは、このシフトフィールが武器になるものなのか、

昨年の最終戦 SUZUKA ラウンドにて、

田中と、ほぼ同期の 某おじさんドライバーにお願いして、

まだ、当時、発売前の MT-520 (TL70) を使ってもらいました。

すると・・・・・、絶賛の評価をいただきました。

(いや~、リザルトも、ハンパじゃ なかったですね~!)

これで、自信を確信に深め、

ならば、あとは、どれだけ低粘度化させて、フリクションロスを低減できるかだと思い、

岡山トヨペット(906号車)のテクニカルデレクターに就任したあとは、

徹底的に温度DATAをロギングしました。

だって、どれだけ低粘度化できるかを知るには、

まずは、走行中に、温度がどれぐらい上昇するのかを知らなければ、はじまりません。

(そうです! Maxの油温に、ギリギリ対応できる粘度のオイルを作るのであります!!)

そしたらね・・・・・、

すご~く、面白い、DATA が取れました。

それはね、ミッションオイルって、

最終的には、120~130℃ とかまで、油温は上昇するのですが、

想像していたより、上昇するスピードがゆっくりだったんです。

たとえば、暖気が終了し、

走り出したときの温度が、50℃だとすると、

スタート  →  50℃

1Lap目   →  55℃

2Lap目   →  60℃

3Lap目   →  70℃

といったように、ゆっくり油温は、上昇し、

連続周回で、7Lap とか、10Lap とかすると、

120℃オーバーといった油温になることがわかりました。

そして、GR 86/BRZ Race と言えば、プロクラスは、こんなタイヤを使用します。

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これらのタイヤって、見た目どおり・・・、

タイムが出るのは、かなりの確率で、1Lap 目 なんですよね~。

ということは・・・・・、

予選アタック中のミッションオイルの温度は、50~70℃レベル。

で、この温度域で、120~130℃でも、油膜が切れない

粘度の高いミッションオイルを使用すると・・・・・、

予選アタック中のフリクションロスは、強烈にデカイのであります。

(だって、低温域でのミッションオイルって、水飴のようですからね・・・・・・・)

おまけに、GR 86/BRZ Race の予選は、タイムが強烈に拮抗しており、

0.1秒でグリッドが、3~4位 違うなんてザラ。

また、スピードリミッターが作動することから、

決勝レースのオーバーテイクは、かなり難しく、大きなリスクを犯す状況となります。

ですから、GR 86/BRZ Race にとっての最重要項目は、

予選順位といっても過言ではない状況なのであります。

勘の良い方なら、もうお解りですよね・・・・・。

そう! この予選で、絶対的なアドバンテージを築くために、

BILLION OILS では、この GR 86/BRZ Race 特有の予選環境に、

条件を合わせ込んだ、予選専用 ミッションオイル を開発したのであります!

そうです、


① 連続周回しない! (タイヤの美味しいところは、1Lap目!)

② アタック中の油温は、かなり低い!

という条件に、バッチリ適合させた

超々低粘度スペック の ミッションオイルを作っちゃったんですね~!

(コード GR-511)

まぁ~、それからの快進撃は、

GR 86/BRZ Race のリザルトが物語っております。ハイ。

(もちろん、この予選専用油・・・・・・、

岡山トヨペットの906号車以外も、使っていたりしますね~・・・・笑)

また、決勝に使用する 連続周回可能なミッションオイルも、

予選専用油ほどは、低粘度ではありませんが、

MT-520/TL70 より、少し低粘度方向に設定しています。

(コード GR-521)

ですから、これらのミッションオイルを 予選/決勝と 使い分けることにより、

GR 86/BRZ Race では、大きなアドバンテージと、なるのであります!!

いや~、田中ミノル 頑張ったでしょ~(笑)

また、少々、余談ですが、

この GR-521 を開発中に、とあるハプニングがありました。

それはね・・・・、

岡山国際のテストで、阪口良平選手 が、

3速に入れて少しすると、ギアが抜ける(ニュートラルになる)と、コメントしてきました。

はじめは、ギアボックスのトラブルかなぁ・・・・、と考えていたのですが、

車載動画を 穴があくほど、何度も見返すと、

2 → 3速に、シフトアップして、トラクションがかかって、0.5~1.0秒後に、

「スルッ」 と、ギアがニュートラルになる感じで、

決して、「スパッ」 と弾かれる感じではないんです。

で、田中が出した結論、それは・・・・・・、

「シフトノブが重過ぎる」 でした。

要するに、86/BRZ のシフトは、

いまひとつ、フィーリングが良くないことから、

純正品は、かなり、重めのシフトノブが装着されています。

(シフトノブを外して持ってみると、あまりの重さにビックリしますから・・・・)

そう、テコの原理にて、シフトフィールが向上することから、

重いシフトノブが装着されているのであります。

でね、この重いシフトノブが、2 → 3速 と、Hパターンの前方に移動し、

その後、トラクションがかかることで、加速G により、Hパターンの後方に

少しだけ、引っ張られますよね。

そうです、その 加速G にて、シフトノブが微妙に引っ張られる

その力だけで、シフトが抜けるトラブルが発生していたのです。

いや~、これには、驚きを越えて、感動でしたね~。

だって、ミッションオイルにて、

それぐらい、シフトが軽くなっているという証ですからね~。

ですから、このトラブル? は、シフトノブを軽いタイプに変更して一発解消。

そして、この出来事にて、BILLION OILS 

GR 86/BRZ Race 専用 ミッションオイルの評価が、

「ググッ」 と上がったのであります!!

ということで、次回は、 GR 86/BRZ Race 専用油 

LSDオイル & エンジンオイル のストーリーをご紹介したいと思います!

つづく!!