BILLION
開発テストの内容公開!
2015年02月13日(金)
今日は、ずっと・・・・、
先日の開発テスト (86 & 本庄ね!) レポートを作っておりました。
でも、まぁ~、開発テストって、基本、極秘ですよね・・・・・・・。
だって、どのメーカーが、
いま、何を開発しているか・・・・・・とか、
どこまで進んでいるか・・・・・・・とか、
どんなやり方で、開発をしているか・・・・・・・というのは、
当たり前だとは、思いますが、秘密ですよね・・・、やっぱり。
でもね・・・・、これを秘密にしちゃうと、
佐藤さんが、どれほど、田中を 「こき使って」 いるか、
きっと、みなさんには、伝わらないと思い (笑)
先日、行いました 本庄テストの内容を 公開してみたいと思います!
(勇気あるでしょ!!)
まず、テストは、2015年2月10日 本庄サーキットにて、
田中 & 3名 で行いました!
(一番右のお方は、某メーカーの開発のお方でございます)
(お付き合いありがとうございました!!)
で、田中も佐藤さんも、元々はレース界出身ですので、
レーシングカーの開発と同じスタンスで、
ガッツリと、スケジュールを立てて、テストを行うのですが、
まぁ~、佐藤さんは、欲張りなのであります・・・・・・。ハイ。
このテストでは、主に、
○ ミッションオイル (BILLION OILS FR 専用 ミッションオイル)
○ LSD オイル (BILLION OILS FR 専用 機械式 LSD オイル 80w-140)
○ ブレーキパッド (ZONE 86 専用 サーキットパッド)
の評価がメインだったのですが、
佐藤さんが作ったスケジュールは・・・・・、
なんと・・・・・・、
こんな感じでした・・・・・・・。
(ありえない・・・・・)
では、順番に解説しましょう!
まずは、ミッションオイル。
最初に使用する(通称、ベンチマーク) は、
FR用 ミッションオイル として、とっても評判の良い 某外国製の高級オイル。
このオイルで、2セッションを走り、
温度変化によるシフトフィールの変化 をコメントします。
また、このタイミングに、
その後、評価が的確に行えるように、クルマのセットアップを行います。
(この日は、内圧調整だけで、開発テストに突入でした)
で、フラッシングを行い、
試作品である T4(コード205) に交換。
このオイルは、2年に及ぶ開発によって、
現在のところ リリースに一番近い試作品です。
(でも、まだ、やらなければならないことが、あるんです!)
あっ、もちろん、フラッシングを行う理由は、
前のオイルが残っていて、
的確に判断ができなくなることを 嫌うからであります。ハイ。
(テスト時、フラッシングは、次に使用するオイルにて必ず行います)
で、今度は、86 ワンメイクレースで実績のある、他社品 D に交換。
こちらも、ガッツリ評価して、
お次は、T4(コード305) に交換。
これが、今回持ち込んだ、BILLION OILS の新しい タイプの試作品です。
まぁ~、ひと口に 言えば、低温時の粘度を下げたタイプですね。
(あっ、言っちゃった・・・・・・)
ちなみに、ミッションオイルに関しては、
ベース オイルの選択や、添加剤配合に関しては、すでに開発が終了しており、
現在、粘度設定の最終段階でございます。ハイ。
そして、最後に、T4(コード405) に交換。
(こちらも、BILLION OILS の試作品です)
で、各項目を10段評価としたポイント表と、各種コメントを記入して、
決定した、ミッションオイルの 田中評価は、
他社品 A < T4(コード305) < 他社品 D < T4(コード205) < T4(コード405)
といった順位となりました。
でもって、各オイルを 0.5L 抜き取って、成分分析をかけて、
オイル内にどれぐらいの金属が混入しているかを確認します。
(そうです! この分析で、内部の磨耗状況が、明確にわかるのであります!!)
同様に、LSD も・・・・・・、
まずは、ベンチマーク FR-780 (80w-250) を使用。
こちらは、すでに、開発済みの
FR 機械式 LSD 専用 デフオイル です。
でもって、フラッシングして、
75W-140 (コード BR120) に交換。
(BILLION OILS の試作品であります!)
またまた、フラッシングして、
75W-140 (コード BR140) に交換。
(こちらも、BILLION OILS の試作品です!)
で、最後に、より的確な評価になるように、
もう一度、ベンチマークに戻すという徹底ぶり・・・・・。
さすが・・・、Sato Style・・・・・・。
そして、田中が思う
FR 機械式 LSD 専用 デフオイル の評価ポイントは、
なんと言っても、安定した、トラクション性能です。
温度変化に強く、超高温になっても、
リニアに、そしてシッカリ、LSD ディスクが、ロックできるかどうかを中心に、
各項目ごとに、ポイントとコメントを記入して、決定した田中の評価は、
75W-140 (コード BR140) < 75W-140 (コード BR120) < FR-780
という結果となりました。
(いや~、改めて、FR-780 の凄さを再確認したのでありました・・・・・)
(まだまだ、頑張らなくては・・・・・・・・。)
そして、そして、ブレーキパッドは・・・・・・、
まず、ベンチマークは、
86/BRZ ワンメイクレース で、実績のある 某社製のブレーキパッド使用。
(いったい、今まで、何セット買ったんだろう・・・・・・笑)
それから、
F IP327 R 152S
(共に、ZONE の試作品) に交換。
でもって、お次は、
F RS275 R 152S に交換。
(もちろん、ZONE の試作品 リアは、KEEPです)
ここから、怒涛の ZONE 試作品攻撃。
F RS275 R RS224
↓
F RS224 R RS224
↓
F RS224 R RM3
(R RM3 は、予定にはなかったのですが、試作品を持ち込んでいただきました!)
と、続きました・・・・・・・・・・。
もちろん、こちらも、ポイント表によって、細かく各項目を評価。
ちなみに、今回のテストで、BEST の組み合わせは、
最終セッションの F RS224 R RM3 でした。
(RM3・・・・・、凄すぎる・・・・・・!)
そうだ!ブレーキパッド開発に関しては、
パドック動画がありますので、どーぞ!
とまぁ~、
ミッションオイル
LSD オイル
ブレーキパッド
といった、3つのアイテムを同時進行で、
次から次へと、センサーの感度を Max にして、
評価するのですから、
本当に、フラフラになってしまいました・・・・・・・・。
おまけに、7セッション 130 Lap ですからねぇ・・・・・・・・・・・。
ということで、本日のブログは、
弊社の開発現場と、佐藤さんの欲張り具合を みなさんにお伝えいたしました!
もちろん、本編の内容、ぜひ、ご内密に・・・・・! (笑)