いや~、長い道のりでした・・・・(笑)
ノーマルエンジン & ノーマルタービン にて、
TC2000 で、1分04秒 を切るという、我々の目標が、やっと叶いました!!
ということで、本日はその報告でございます。
2020.01.22 に実施しました TC2000 のテスト。
ちなみに、翌日(12/23)には、
タイムアタックイベントが開催されていましたが、
我々には、 テストしたい項目がたくさんあったので、
タップリと走行時間のある前日のスポーツ走行をチョイスすることにしました。
でもって、今回のテストにて、
絶対にテストしたかったのは、こちらのパーツでございます!
ちなみに、昨年末に開催された
スーパーバトルにて、我々がチョイスした、タイヤは、
F KUMHO V700 285-30-18
R KUMHO V700 235-40-17
といった、超ワイドサイズ。
何度も行った事前テストでは、ワイドタイヤならではのグリップを発揮し、
かなりの好感触ではあったのですが・・・、
本番前日 & 本番当日 と、まったく、フロントタイヤがグリップせず、
我々のBEST タイムは、1′04″070 と、
目標だった 03秒台には突入できませんでした。
2019 REV SPEED 筑波 スーパーバトル レポート!
で、イベントが終わってからも、
なぜ、本番前日 & 本番当日 だけ、タイヤがグリップしなかったのかを
ずっと考えていたら、とある仮説が頭の中に浮かびました。
その仮説とは、タイヤがグリップするために必要な重量を
タイヤにかけられてないのでは? ということです。
カンタンに説明すると、タイヤをグリップさせるには、面圧と呼ばれる タイヤを路面に押し付ける重さ(重量)が必要です。そして、同じウエイトの車両にて、タイヤ幅をワイドにするということは、この面圧が下がります。
また、コンパウンドがソフトな状況では、この面圧は、ある程度、低くても、タイヤはしっかりグリップしてくれますが、コンパウンドが、ハードな状況では、タイヤにかかる面圧が足りないと、まったく持って、タイヤはグリップしてくれません。(業界用語でタイヤが発動しない・・・、と呼ばれる症状です)
ちなみに、タイヤの比較テスト(235 vs 285)を行った、10月初旬と、スーパーバトルが行われた12月初旬では、路面温度が、大きく異なっていました。
(我々のデータでは、28.6℃ → 10.4℃ と、18℃も低くなっていました・・・)
この路面温度 が下がったことにより、タイヤのコンパウンドは、ハードよりになるため、タイヤを発動させるには、より大きな面圧が 必要となります。
しかし、900kg 台の重量と、6号車のダウンフォース量、そして、V700のコンパウンド & 285サイズ では、その面圧が作り出せなかった・・・・・、というのが、田中の仮説です。
要するに、
タイヤ幅が太い = タイヤは、よりグリップする
というのは、タイヤが発動することが条件となるので、低い面圧でもグリップする ソフトコンパウンドのタイヤか、もしくは、路面温度がある程度ある状況でないと、この「太いは偉い」が、成立しないのではないかと考えました。
で、レース界のスーパーエンジニア TJ氏に相談したところ・・・、
やはり、この仮説の可能性が濃厚との見解でしたので、
それを実証するために、
F ADVAN A08B 225/45R17
R ADVAN A08B 215/45R17
といったタイヤを準備し、今回のテストを行いました。
そうです、低い路面温度でも、十分にタイヤが発動するように、少しナローサイズ & ソフトコンパウンド の組み合わせとして、タイムが出なかった理由は、タイヤチョイスと路面温度の問題だったのかどうかを検証してみました。
そしたらね・・・・、
あっさり、出ちゃったんですよ・・・、03秒台!! (笑)
ということで、我々が目標としていた
ノーマルタービンで、03秒台の車載動画を どーぞ!
いや~、やっぱり、スーパーバトルでの 285 チョイスは間違いでした・・・。 ということで、みなさん「太いは偉い!」は、状況により成立しませんので、ご注意を!!(笑)
あと、 ADVAN A08B のタイヤコメントは、今度また、ジックリ行いたいと思いますので、おっ楽しみに!! (やっぱり、人気のタイヤを、もっと早くから投入するべきでしたよね・・・)
以上、TC2000 ZC33S(6号車)にて、
念願の03秒台を達成した! ご報告でございました!!