前回のブログではお伝えできませんでしたが、
TM-SQUARE のトーションビームは、
リアのロール剛性を左右する、
スタビライザーの交換が可能になります。
もちろん、リアの剛性を上げるだけなら、
スプリングレートを上げることも、選択のひとつです。
しかし、そこには大きな違いが発生します。
その違いは、ストリートでの乗り心地です。
スイフトは、リアのコーナーウエイト
(静止状態での1輪の荷重)が、
200kgぐらいしかありません。
だから、コーナーの立ち上がりにかかる荷重を
基準に、スプリングレートを決めてしまうと、
低荷重域での乗り心地が、かなり悪くなってしまいます。
特にストリートでギャップに乗ったときなど、
突き上げ感が強いので、田中は好きではありません。
でもね、この剛性を出すことを、
スタビライザーでやると、あら不思議、
ストリートでは、かなりマイルドになるのです。
理由はカンタン。
スタビライザーは、左右のサスペンションに、
ストローク差が出て、はじめて、「硬さ」 が発生します。
ということは、左右のタイヤが、
同時にギャップを乗り越えれば、「硬さ」 は発生しないのです。
TM-SQUARE のデモカーを乗った人たちに聞くと、
必ずといっていいほど、
「乗り心地が良いですね~」 って言われます。
でも、「サーキットSETですよ」 って、
私が言うと、みなさんに、かなり驚いていただけます。
そうです、サーキットとストリートの両立のためにも、
TM-SQUARE のトーションビームは、
効果、アリアリなのです。
もちろん、HYPERCO との相乗効果も大きいと
思いますが、「硬さ」 と 「乗り心地」 の両立には、
TM-SQUARE のトーションビームは、大きく貢献しています。
でも、いくら同時にストロークしないといっても、
微妙なストローク差は出ますので、
38φ や 40φ では、ちょっとばかし、
乗り心地が悪いことから、
WEBサイト内、 スタビライザーの適合 では、
× マークをつけました。
田中って、なんて正直者なんでしょう!
人によっては、「気にならない」 って言う人も
いるかも知れませんが、
少しでも気になれば、明記する、
それが、TM-SQUARE のポリシーです。
(カッコいい・・・)
ホント大勢の
TM-SQUARE メンバーズへの、会員登録、
ありがとうございます。
会員登録担当の、野崎課長も、
うれしい悲鳴を上げております。ハイ。
さてさて、本日は、
トーションビーム&スタビライザーの話を少し。
ご存知のように、ZC31Sのリアサスペンションは、
トーションビーム式です。
トーションビーム式サスペンションは、
一般的な、ストラットやウイッシュボーン式とは違い、
トーションビームという一体物のサスペンションになります。
そして、田中は、
このトーションビーム式のサスペンションが大好きです。
理由は、作りが単純なので、
ストラットやウイッシュボーンのような
複雑な「ヨレ」がない点です。
もちろん、ジオメトリー的には、
ストロークによるキャンバー変化がほとんどなく、
物理的に効率の悪い面もあるかもしれません。
しかし、複雑な動きをしない分、
トーションビーム式のサスペンションは、
ドライバビリティーに優れます。
要するに、ドライバーが「クルマの動きを把握しやすい」 と
いった面が、私は大きなメリットだと思います。
そして、ZC31Sでは、
トーションビームの両方のビームをつないでいる部分に、
スタビライザーが入っています。
そうです、この部分が、
ねじれることによって、ロールの左右差が発生するといった
仕組みとなります。
下の図を見てください。

純正では、スタビライザーは、トーションビーム内に
溶接により固定されていますが、
TM-SQUARE のトーションビームは、
このスタビライザーが交換可能となりますので、
スタビの強度により、発生する左右差が、大きく抑制されます。
この左右差の抑制(スタビ効果)により、
リアのロール剛性を変えられることが、
TM-SQUARE トーションビームの
最大のメリットなのです。
次回は、トーションビームの続きです。
今回の本庄サーキットでのテスト内容は、
スタビライザーの適合確認でした。

ご存知のように、TM-SQUARE のトーションビームは、
スタビライザーの交換が可能となります。
ですので、スタビライザーの硬さは、
セットアップや、使用するサーキット、タイヤサイズにより、
マッチングが異なります。
なので、購入したいけど、
「どの硬さを選んで良いのか、わからない!」 といった
ことになってはいけないと思い、事前にマッチングを
取ってきたと言う訳です。
ということで、マッチングは下記のとおりです。
(あくまでも、田中の個人的な意見としてとしてご活用くださいね)

サーキット/16インチ とは、
サーキット走行を、16インチのラジアルタイヤで
行った場合のマッチングデータです。
もちろん、28φ、32φも、
純正よりコーナリング性能は向上しますが、
タイヤのたわみが大きい分、
少し硬めの方がマッチングが良いという
テスト結果が出ました。
サーキット/17インチ とは、
サーキット走行を、17インチのラジアルタイヤで
行った場合のマッチングデータです。
38φ、40φでは、
少しクルマがピーキーに感じますので、
あえて△を付けました。
Sタイヤでは、このあたりも、候補に入ってくると思われます。
ストリートの乗り心地 とは、
ストリートを快適に走行できるかどうかを
判断しました。
38φ、40φでは、
路面の凹凸がダイレクトに感じるので、
やはり乗り心地は良くありません。
また、フロントの接地が安定して強くなる分、
ちょっとピーキーにも感じます。
もちろん、スタビライザーの硬さは、
装着されているリアスプリングの
レートによって、左右されます。
トータルで適正なロール剛性になるように、
スプリングが、やわらか目なら、
スタビライザーは、少し硬くてもOKとなり、
反対にスプリングが硬ければ、
スタビライザーは、そんなに硬くする必要はありません。
また、テストの時の車輌スペックは下記のとおりです。
スプリングレート
F スプリング HYPERCO 直巻き 550ポンド (9.8kg/mm)
Rスプリング HYPERCO スイフト専用品 410ポンド (7.3kg/mm)
タイヤサイズ
16インチ 215/45/16 RE11 空気圧(温感) 2.1kg/㎠
17インチ 215/40/17 RE11 空気圧(温感) 2.1kg/㎠
マニアと語るだけ、マニアなテストもやってるでしょ?
さあ、いよいよ、デリバリーも間近です。
(製品は入荷済み! 現在、取説作成中!!)
装着するスタビの太さに関して、
何かわからないことがあれば、ジャンジャン ご連絡ください!
みなさん 朗報です!
オートサロンで展示しました、
トーションビーム&スタビライザーが、
いよいよ、発売秒読みとなりました。
この部品は、かねてから、
FF のスポーツパーツとして、
田中が絶対、もー絶対に、リリースしたかった、逸品です。
(ありえないぐらい、FF のスポーツ性能が向上します!)
WEB サイト内でも、ご紹介しているように、
開発&製作は、FFリアサスペンションの
巨匠、望月さんにお願いし、
妥協することなく、かなりのレベルのものとなりました。
ということで、WEBサイトより、
ひと足速く、製品の詳細をご案内しま~す。
まず、商品は、
トーションビーム本体 ¥98,000(税込)
と、
スタビライザー ¥30,000(税込)
に、わかれます。
また、トーションビーム本体には、
スタビライザーが装着されていない状態ですので、
単体での使用はできません。
必ず、スタビライザーとのセットで使用することになります。
そして、スタビライザーの太さは、
28φ ~ 40φ までの合計5アイテム。
ここから、使用用途や、セットアップに合わせて、
チョイスする感じです。
もちろん、セットで購入した後は、
硬さ違いのスタビライザーのみを購入すると、
交換によりセットアップができるという仕組みです。
そうだ! それから、
純正のトーションビームは、交換後、
¥20,000 で下取りしますので、
こちらもバッチリご活用ください。
ということは、はじめに、
¥98,000 + ¥30,000 で、
¥128,000が必要ですが、
下取りを利用すれば、
トータルで、¥108,000 で、買えちゃうわけです!!
(ジャパネット タナカ???)
走りを劇的に変える、
TM-SQUARE のトーションビーム&スタビライザー
どーぞよろしくお願いします。
