7月のはじめに、以前から仲良くしていただいている、
ASM 金山氏と一緒にエアロを作っている工場に行く機会がありました。
ASMのエアロは、かなりダウンフォースを求めた形状となっていますので、空力マニア同士、
いや、エアロパーツの先輩として、アドバイスをいただければという、私の下心です。
その、アドバイスの中に、純正のフォグライトは、「絶対付けたいユーザーがいる!」という、
金山氏のアドバイスを受けて、早速、形にしてみました。
オートバックスASM
また、せっかく大きな開口部に、オプションパーツとして取付けるわけですから、
ブレーキやエンジンルームに簡単にフレッシュエアが導入できるように、エアインテークを
装備し、後方に50φのダクトが接続できるように作り込みを行ないました。
現状では、まだ色が付いていませんが、バンパー本体をボディと同色にして、
インテークパネルを黒に塗り分けると、かなりカッコよくなると私は思っています。
自分で言うのもなんですが、ちょっと、ヨーロッパの香りがしてきませんか!
インテークなし
インテーク付き
インテーク付き(正面)
インテーク付き(上から)
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やっぱ、人生も恋愛も出会いって、大切ですよね。
じつは、ダウンフォースにも出会いはとっても大切なのです。
ここで言う出会いとは、空気との出会いですので、フロントバンパー部の形状は、
とても重要だということです(強引って言わない!)。
まず、有効なダウンフォースを発生できる、ボディ下面にはできるだけ整流された空気を、
速度の速い状態で取り込みたい。そのためには、ボディ前面に当たった乱流が下面に入り込まないように、
バンパーの先端はちょっと飛び出した形状が望ましくなります。
また、この部分が飛び出すことで、ダウンフォースの発生源である、アンダーパネルが前後方向に長くなる
こともメリットとなります。
また、フロントコーナー部の形状は、最先端のノウハウがたくさん投入されています。
たとえば、上記写真の開口部、右側の形状は、通常の形状とは違い、逆Rになっています。
通称、工藤静香 形状!(だれだ、古いって言ったヤツ)。
これは、フロントコーナーに当たった空気を、勢い良く外側に向けるための工夫です。
ここで、空気を外側に角度をつけた状態で排出できると、あら不思議、フロントタイヤハウスの空気を
引き出してくれるのです。
まぁ、このあたりのことは、WEBサイト内にもバッチリ書くと思いますので、解説は乞うご期待ということで。
しかし、この形状を実現するには、大きな問題があります。
それは、バンパー本体とアンダー部を2分割で作るしか方法がないことです。
当然GTカーでは2分割で作っていますが、コストは無視ですよね・・、競技車輌ですから。
でも、2分割にすれば、バンパーを2つ作るのと同じコストが、型代にも製品コストにもかかってくるのです。
でも、こんな形状のものを1つの型から造るのは不可能だし・・・・・。
このフロントバンパーを市販するにあたって、本当にコストのことは考えました。
でもね、やっぱりここで妥協したら、面白いものなんて作れないと思うんですよ。
どーせ、趣味ではじめたプロジェクトだし、田中の考える面白さに共感してくれる人だけが買ってくれると
思いますので、思い切って2分割にしてみました。
そうだ、2分割だからこそのメリットもありますよ。
それは、アンダー部を破損した時、バンパー本体は生き残っていたら、パーツとしてアンダー部だけが買える!
ま、たいしたメリットじゃないかも知れませんが・・・。
巨大?なアンダーパネル部!
なんと、アンダーパネルには溝加工まで!!
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「コンパクトカーのリアウイングは、けっこう難しいよ」。 と、
私の知り合いの、偉大なデザイナーから、1通のメールが届いたのが、かれこれ1年前。
そして、2通目のメールには、スケッチと各所のポイントが・・・。
それも、海外からです。
ということで、リアウイングは、彼のデザインどおりに作ることにしました(ラッキー!)。
ポイントは、
① まず、大きいサイズはNG
② 低い位置に装着できること
③ 迎え角が調整できること
ということでした。
GTカーとは違い、ウイングをルーフの後端に装着するハッチバックタイプでは、ルーフ上の
比較的整流された空気が勢い良くあたります。よって、小型のウイングでも十分効果はあるということでした。
また、ルーフを過ぎると空気は急激に下へ向かいますので、
ルーフより低い位置に付けてもダウンフォースが出ることから、可能な限り取付け位置を下にしました。
これで、アンダーパワーのコンパクトカーでも、ストレートスピードへの影響を最小限に、
効率的なダウンフォースを得ることができます。
ご存知のように、FFはブレーキング中のリア荷重がとても少なくなります。
ここで、リアウイングがあると、薄くなったリアの荷重を補ってくれますので、安定したブレーキングができるという算段です。
もちろん、リアのブレーキパッドにもある程度効きの強いタイプも使用でき、
ウエットコンディションでは、かなりの効果を発揮してくれます。
写真は試作なので、ファイバーです。
そんなこんなで、ウイングプロジェクトは、とんとん拍子に進んだのですが、また、田中の悪い虫が騒ぎ出しました・・・。
以前から、ずっと思っていたのですが、アフターマーケットのウイングはステーがいまひとつカッコ良くない・・・。
対してレーシングカーのウイングステーは、見ているだけで惚れ惚れするぐらいカッコイイ!
おまけに、「角度調整の機能も組み込まなければならない」ということで、またまた、今西先生の出番です。
で、完成したステーがこれです!
やっぱり、ウイングはステーが美しくなければ!!!
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