エンジン
バージョン2のコンプリートエンジン完成!
2008年09月25日(木)
2008/09/25
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バージョン1のエンジンで、約20000kmの走行を終え、
信頼性に確信が持てたので、もう少し圧縮を攻めた仕様のバージョン2が、いよいよ完成しました。
芹沢さんの、「教頭、できたよ~」の電話で、一路新幹線で静岡へ。
(でも、なんでスクールでの役職?で呼ばれてんだ??)
工場に着いたら、もうすでに、バージョン2エンジンは載せ替えが終了しており、
冷却水の注入中でした。もちろん、使用したのは、BILLION SUPER THERMO LLC タイプ PG プラスです。
(誰だー、ミノル汁って言ってるヤツは!)
BILLIONの冷却水
その後、一発でエンジンもスタート。
しばし、エンジンが暖まるまで待ってはみたものの、冷却ラインのエアがうまく抜けない・・・。
芹沢さんの話によると、ZC31Sは、冷却ラインのエアがかなり抜けにくいらしく、
必殺技を教えていただきましたので、皆さんにもお伝えしておきましょう。
エア抜きの方法は、ちょうどブレーキフルード注入口の下あたりに位置する、細いホースを
抜き、そこからエア抜きを行ないます。エンジンをかけた状態で、ロアホースをパフパフしな
がらこの作業を行なえば、かなり短時間でエア抜き完了です。
無事エンジンの載せ換えも終了し、その後、慣らし運転のレクチャーも受けました。
だいたい、慣らし運転って、クソめんどくさくって大っ嫌いな私は、
「レーシングカーで、慣らしなんてやったことがないのに、なんで、慣らし運転が必要なの?」と、聞いてみると、
「あのね、あんたたちドライバーが乗る前に、レーシングエンジンはベンチの上で、ガソリンをドラム缶何本も使って、
我々エンジン屋が慣らしをやってるの」と、もっともらしい答えが。
そりゃそうですよね。
フォーミュラカーが、走行中にエンジンの慣らしなんかやってたら、カッコ悪いだけじゃなく、危ないもんね。
田中、すごーく納得でした。
で、芹沢式、慣らし運転の極意?は下記のとおり。
4000rpm以下 500km
5000rpm以下 200km
6000rpm以下 100km
合計、800kmの走行が、慣らし運転として必要だそうです。
作業終了後、静岡の街をオッサン2人で試乗に出ました。
トルクの太り方はバージョン1と同じものの、やっぱり圧縮を少し上げただけで、
「高回転域のパンチがかなり良くなってる!」と、私が嬉しそうにコメントすると、なんだか芹沢さんの顔が怖い。
「ハイハイ、4000rpmでしたね・・・・・」。
それから、工場に帰り、一緒に食事に出掛けて、東名で東京まで帰ってきました。
大きな声では言えませんが、やっぱり、高回転のパンチはなかなかです・・・。