データロガー講座 ②
2009年04月04日(土)
今日は、アクセルロガーの続きです。
まずは、本庄サーキットのアクセルロガーを
確認してください。
④以降(600m以降)の後半部分は、
2速ホールドで、アクセルの開閉だけで
走っているのが解ります。
S字部分は3速に入れたりしますが、
このときは、2速ホールドのようです。
そして、ドラテク的に一番の
ポイントとなると思われるのが、
グラフ下の目盛り、550m付近のアクセルの
開き方だと田中は思います。
では、この部分を拡大してみましょう。
(ロガーって何でもできるでしょ?)
ちょうど、ここは折り返しヘアピンの、
立ち上がり部分です。
本庄サーキットを走ったことがある人は、
よく解ると思うのですが、この立ち上がり部分は、
トラクションをかけるのは、なかなか難しいですよね。
加速のために、早く全開にしたいものの、
少しでも、アクセル踏み込みが早かったり、
強かったりすると、
カンタンにアンダーステアになってしまいますよね?
こんな状況にバッチリ効くのが、
このロガーのような、アクセルの開け方です。
そう、ちょこっと踏んで、一瞬キープして、
一気に全開にするのです。
このテクニックは、荷重で考えれば解りやすいです。
一定のスピードで、徐々にアクセルを開けると、
あるポイントで急激にフロントが浮き上がり、
タイヤへの荷重が抜けることから、
アンダーステアになります。
対して、田中ミノル式 アクセルの開け方では、
コーナー進入でフロントにあった荷重が、
少し、アクセルを踏み込むことで、
少しだけリア荷重の状態が作れます。
この状態からだと、
一気にアクセルを踏んでも、
急激にフロントが浮き上がることはないのです。
なぜなら、フロント荷重の状態から、
リア荷重に変わるタイミングに、ある程度アクセルを
踏んでいると、その部分は一気に荷重が
移動しますので、勢いがついてしまい、
アンダーステアとなるからです。
だから、あらかじめ、ゆっくり、
アンダーステアを出さないように、
リア荷重の状態を作り、
少しだけ、リア荷重の状態が作れれば、
そこからは一気にアクセルを踏んでも、
あら不思議! アンダーステアは出ないのです。
要するに、最初の少しだけ開けるアクセルは、
加速を受けてくれるバランスを作るためのものなのです。
このドラテクは、絶対知ってると、
あちらこちらで使えますので、損はしないと思いますよ!
では、次回、ロガーのことを書くときは、
スピードロガーを解説します。
ちなみに、お鮨が好きなら、こちら。
(本文とは、まったく関係ありませんが・・・)