エンジン
ECU テスト報告 in 富士スピードウェイ ⑤
2009年09月09日(水)
さあ、今日は、
ECU テスト報告 in 富士スピードウェイ
の最終回。
じつは、ECU のマップの作り方により、
前回お話した、
出力特性が決まってしまう部分が、
かなりあるのです。
ECU の適合を取る場合、
大きく分けて、
2パターンの考え方があります。
ひとつ目は、
通称、「ベンチ屋」 と呼ばれる
人たちの考え方です。
この人たちは、
エンジンベンチや、ダイナパックで、
ひたすら、最高出力の数値が
上がる適合を行います。
1PS でも、2PSでも、
最高出力を上げるため、
アクセル全開 + 最高出力を発揮する
回転域に重点を置き、ECU 適合を
行うのです。
対して、タッシーをはじめ、
レース界には、
「セッティング屋」 と呼ばれる人たちの
考え方があります。
この人たちの、ECU 適合は、
中低速を中心に、
「いかに、速く、上の回転につなげて行くか」 、
をメインに、適合を行うのです。
そう、「到達スピード」 を
重要視した考え方となり、
たとえ、最高出力が落ちても、
この、「上の回転へのつながり」 を
最優先にした、ECU 適合を行います。
結果、どの回転域からでも、
どのようなアクセルの踏み方をしても、
そして、上りや下りのように、
負荷が変わっても
スムーズに、力強く、
上の回転へ、つながります。
そして、コレこそが、
ラップタイムの出る、
ECU 適合なのです!!
しかし、
この ECU 適合を行うには、
エンジンベンチに、
表記される数値を追うのではなく、
どういった状況で、
どこを強化すれば、
ラップタイムが上がるかを
熟知していなければなりません。
まさに、ノウハウがすべてとなります。
TM-SQUARE のECU は、
この、「セッティング屋」 と
呼ばれる人たちに、よって、
開発しましたので、
サーキットでの
ラップタイムの短縮はもちろん、
ストリートでも、快適に、
どの回転域からでも
パフォーマンスを発揮する、
ECU に仕上がりました。
発売には、もう少し、
時間がかかりますが、
みなさん、楽しみにお待ちくださいね!
以上、ECU テスト報告でした。