BBS鍛造ホイール誕生の歴史③
2010年02月06日(土)
さあ~、いよいよ、
鍛造アルミホイールの製造がはじまりました。
そこで、「ワシマイヤー社」 が、
パートナーに選んだ会社。
それが、当時ドイツのモータースポーツ界で、
モータースポーツ用パーツメーカーであり、
ホイールサプライヤーであった、「BBS社」 なのです。
ちなみに、社名は、
元カーレーサーのバウムガルトナー(B)、
共同出資者のブラント(B)、
そして、街の名前である、シルタッハ(S)
の頭文字から、「BBS」 と、なったということです。(豆知識・・・)
小野氏のラブコールで、
来日したバウムガルトナー氏は、
ワシマイヤーの工場を見学すると・・・・・、
即断で、提携を決めたといいます。
(それほどまで、すばらしい技術力だったそうです)
それからの、「ワシマイヤー社」 の功績は、
みなさんも、よ~く、ご存知ですよね。
当時、不可能といわれていた、
メッシュデザインの鍛造ワンピースホイールが生まれ、
レース用として、
数々のマグネシュウム鍛造ホイールが生まれました。
結果、フェラーリをはじめとする、F1チームでの
最大シェアーのホイール製造メーカーとなったのです。
(以来、数々のテスト機関にて、世界最強の称号が与えられ続けています)
もちろん、この間に、鍛造方法も、どんどん進化し、
世界中で、ワシマイヤー社しかできない、
密閉鍛造技術をはじめ、
鍛造機も、現在では、9000トンなんて、
すさまじい、ものまでもあります。
今でこそ、 BBS = 軽くて強い、
世界最強の鍛造ホイールメーカー
というイメージが強いですが、
これらの鍛造ホイールは、
すべて、富山県高岡市にある、
ワシマイヤーという工場が製造しています。
もちろん、F1のホイールも、
BBS マークのものは、
すべて、ワシマイヤーで製造されています。
いまでは、数社が、F1用鍛造ホイールを製造していますが、
ワシマイヤー社は、
いち早く、自動車用アルミホイールに鍛造技術を投入し、
試行錯誤の結果、数々の特殊技術を生み出しました。
(現在、これらの技術は、特許に守られています)
そして、その技術力は、
今もなお、進化し続けている、脅威の技術集団なのです。
また、このワシマイヤー社も、
日本BBS(BBSの日本法人)も、
小野氏が会長を勤める、小野グループ(本社 福井市)の
配下の企業となっています。
いや~、さすが、ものづくり大国、日本!
やっぱり、スゴイ製品には、スゴイ歴史があるんですね・・・。
以上、BBS 鍛造ホイールの生い立ちでした。