匠は、ホント 凄いですね。
2010年04月13日(火)
昨年末のスーパーバトルで、
僅差でしたが、NA のトップになることができ、
でも、その栄光に甘んじることなく、
じつは、スーパーバトルの直後(12月末)に、
タッシー&望月氏 の匠たちと、
ミーティングをしました。
内容は、ハイパーミーティング2010 を
どの仕様で戦うかです。
このミーティングは、約10時間にもおよび、
田中と匠たちとの間で、
時には激しく、時には和やかに、
方法論と、コストについて、話し合いました。
そして、その時点で、
今回のハイパーミーティングでの仕様は、
すでに決まっていたのです。
その後、すぐにタッシーが図面を書き、
製作物の発注をかけました。
それから、約3ヵ月半。
タッシー は、
勉強用と称したエンジンを一基購入し、
徹底的に勉強してくれました。
また、望月さんも、
ピロアッパーの開発や、
クムホタイヤの手配をはじめ、
ハイパーミーティングに向けて、
着々と準備をしていただきました。
そして、製作物が届いたのは、
4月になってからだったのですが、
タッシーは、たった2日で、エンジンを組み、
ECU 適合を取ってくれました。
そうです、
匠たちは、机上で決定した項目を
100% カタチとして実現してくれたのです。
通常なら、机上で仕様が決まっても、
組み込む段階で、いろんなトラブル等が出て、
妥協をしなくてはならない部分があったり、
机上では、効果があると思われたものが、
実際は、効果がなかったり、
反対に、マイナスのものがあったりと、
方向修正や、加工が必要だと思うのですが、
やはり匠は、ハンパじゃありません。
決定事項のすべてを
キッチリとやり遂げ、イベント当日に
1号車を筑波に持ち込んでくれました。
そして、イベント当日の朝一番に、
「データ的に、5秒4は出る」 と、
言い切りました。
トラブルにより、金曜日の事前テストでは、
まともに、走ることができなかったにもかかわらず・・・です。
で、実際走ってみれば、5秒3 ・・・・・。
ホントこの人たちは、
勝負のすべてを知り尽くしています。
匠たちの、恐ろしいまでの
データ解析力、一瞬のブレもない自信、
そして、机上の話を確実に実現してしまう実行力には、
改めて驚かされました。
この匠たちが、いてくれたからこそ、
TM-SQUARE は、今回のイベントでも、
トップに君臨できたのだと思います。
ただ、他社製のパーツを組み込んだだけでなく、
ほとんどのパーツを図面から製作したことにより、
今後の商品バリエーションに、
大きく貢献することは言うまでもありません。
部品開発の「究極の姿」。
このノウハウこそが、
今回のイベントで我々が手に入れた、
最大のものだったと、田中は思っています。
リミット いっぱいのものを作ったからこそ、
それにマージンを付け加えることで、
みなさんに、安心して使用してもらえると
田中は思うからです。
いや~、でも、匠はスゴイ!