オーリンズダンパーをご使用中のみなさん、
大変お待たせしました。
今回の「匠の日」の前に、
レーシングメカニックの「イワちゃん」と、打ち合わせを行い、異音の問題と、
車高の問題の両面を解決すべく、事前にパーツを準備していました。
でもって、まず、異音の問題から。
この異音の件は、以前にも、オフィシャルブログ や、田中の みんカラ ブログで、
お伝えしてきましたように、新品のピロポールの動きが「渋い」ことが原因です。
要するに、下記のイラストのように、ステアリングを切ると、
同時にダンパーボディーも回転するのですが・・・・・、
(図の一番下の部分)
純正では、アッパーシートの上にベアリングが装着されていますので、
このダンパー下部の回転に連動して、ベアリングが動いて、対応してくれます。
しかし、ピロアッパーでは、この部分にベアリングは、装着されていません。
その代わり、ダンパー上部に装着されたピロポールが、このステアリングを切って、
ダンパーボディーが回転することに対しても、ピロポール自体が、回転することで、対応しているのです。
でもね、このピロポール、新品状態では、かなりタイトに圧入されていることから、
動きが、渋いんです・・・・・。
装着後、500kmとか、1000km 走れば、かなりスムーズに動くようになりますが、
新品では、ピロポールを動かすのに、かなり、力が必要となるのです。
だったら、
「最初から、クリアランスをとれば、スムーズに動くのでは?」 とも、
思うのですが、そんなことをしたら、すぐに、ピロポールにガタが発生してしまいます・・・・・。
ということで、新品状態で、
このピロポールが、渋いことは、ある面、致し方ない・・・・・。
でも、ピロポールの動きが渋いと、ステアリングを切って、ダンパーボディーが回転しても、
その動きに合わせて、ピロポールを動かすには、大きな力が、必要となります。
そうすると、スプリングと、ロアシートとの間で、ピロポールの渋さに負けて、
滑りが発生してしまうのです。
そのときに、あの「ゴリゴリ音」 が、発生してしまうんですね~。
特に、オーリンズダンパーは、スプリングシート部の摩擦抵抗が低いので、
(表面がツルツル)
少しでも、ピロポールが渋いと、この部分で、滑りが発生してしまいます。
そこで!
スラストシートを使用するのです!!
2枚の、スチールシートの間に、
テフロン製のシートを挟み込みます。
そうです、テフロンシートをスチールシートで挟み込み、
ロアシートとスプリングの間に、装着するのです。
そうすると、ピロポールが渋い間は、この部分で、うま~く、音もなく、
滑ってくれますので、あの不快な「ゴリゴリ音」も、発生しないというわけです。
でもって、ピロポールがスムーズになれば、その後は、ステアリングを切っても、
このスラストシート部ではなく、ピロポールが、シッカリと仕事をしてくれるという作戦です。
お値段は、3枚セットで、¥1,000 (税込)だから、1台分なら、¥2,000 です。
オーリンズダンパーに、ピロアッパーを装着される方は、
異音防止のためにも、ぜひ、同時購入をお願いします!
また、このスラストシートは、スプリングの伸び縮みにより発生する
スプリング座面の微妙な動き(少しだけ回転する)にも、有効ですので、
オーリンズダンパー以外の方にもおすすめ商品となります!
もちろん、「匠の日」 に、2台のオーリンズダンパー装着車輌に取付けましたが、
異音は、「ゼロ」 でしたよ~。
では、次回は、オーリンズダンパーの車高の件を解説します。