サスペンション
TM-SQUARE ピロアッパーマウント解説
2010年09月06日(月)
さて、今回から、TM-SQUARE ピロアッパーマウント の詳細と、
なぜ、ピロアッパーマウントを作ろうと思ったかとか、
ピロアッパーマウントのメリット、デメリットは、どんなことなのか等々、
ジックリ解説していきたいと思います。ハイ。
まずは、作ろうと思ったキッカケは、昨年末に開催された、
筑波2000 スーパーバトルでの出来事でした。
TM 1号車は、フロントキャンバーを -5.8°に設定し、
渾身のアタックを行ったのですが、走行後のセットダウンで、各部をチェックしていると、
明らかに左フロントタイヤの外側が、磨耗していました。
そうです、タイヤの 「外あたり」 状況が激しいのです・・・・・・。
このキャンバー角で、これほどまで、「外あたり」 することは、まず考えられず、
「どこかで、動いてはいけない、何かが動いている」
という結論に達しました。
そして、その後の検証により、この犯人は、
純正のアッパーマウントであることが、判明しました。
要するに、大きなコーナリングフォース(ヨコG) が
発生すると、ゴムのブッシュである純正のアッパーマウントが、変形して、
ダンパーの装着ポイントが、外側に動くのです。
下の図を見て下さい。
このダンパーの装着ポイントが、外側に動くと、キャンバーが減る方向となるため、
タイヤの 「外あたり」 が、発生し、有効な接地面が確保されません。
このことが原因で、
アンダーステアも強まっていたのです。
もちろん、この症状は、
大きなコーナリングフォースが、発生すればするほど、
悪化の一途をたどってしまうんですね~。
つづく!