勝手に「道場破り」 Vol 6 in 本庄サーキット(ドラテク編)
2011年04月14日(木)
本庄サーキット フリークのみなさん、
大変 お待たせしました。
ではでは、ドラテクを はじめたいと思います。
まず、コントロールラインを通過し、
最初の ①コーナーは、2速全開で駆け抜けて、ストレートで、2→3 にシフトアップ。
3速全開から、②コーナーのアプローチにて、フルブレーキ & 3→2 に、シフトダウン。
しっかりと、クリップを取りに行きます。
②コーナーのクリップは、まさにコーナーの頂点。
走りのポイントは、ブレーキのリリースと、ステアリングの組み合わせです。
もし、この組み合わせのことが、わからなければ、ZONE WEB サイト
ぜひぜひ、ブレーキングマイスターへの道 STEP2 をご参照ください。
長島茂雄 終身名誉監督 風に説明するなら、
「ギュッ」 とブレーキ
「ツツツッー」 とリリース と共に、「グリグリッ」 とステアリング てな感じです。
また、イン側の縁石は、少々タッチしても問題ありません。
で、この②コーナーで、一番重要なこと、
それはアクセルを踏みはじめるタイミングです。
クルマが、しっかり曲がったことを確認して、「ガバッ」 と、アクセルを踏むのではなく、
タイヤの横グリップの使用量がピークを迎え、減少し出す瞬間に、
ほんの少しだけアクセルを踏み込みます。
このアクセルは、加速させるためのアクセルではなく、
加速する準備のために使用します。
よく、オートバイレースで使用するワードである 「チェーンを張る」 ためのアクセルなのです。
で、うまくチェーンが張れたら そこから一気に加速し、
③コーナーのアウトいっぱいに立ち上がります。
しばし、ストレート区間を右にラインを変えながら、2→3 にシフトアップ。
④コーナーに進入します。
④コーナーは、かなりラインを膨らませて進入しますので、
レイトブレーキで、3→2 に、シフトダウン。
かなり奥めのクリップを目指します。
ここでのポイントも、進入でのブレーキリリースと、
アクセルを踏むタイミングで、基本的には、②コーナーと同じですが、
出口がかなりタイトになっていますので、
②コーナーよりも、アクセルべダルに足を乗せてから、
加速状態になるまでに、少し時間を要します。
また、このコーナーのクリップ近辺が、一番エンジン回転が下がる箇所ですので、
ほんの少しでも、アクセルに足が乗っているかどうかは、とっても重要なのです。
(イン側の縁石は、トラクションがかかってからタッチする関係上、
田中はあまりオススメしないです)
あと・・・、このコーナーの出口(⑤コーナー)は、タイヤバリヤまでの距離が短いので、
アンダーステアのまま、コースアウトすると、代償はかなり大きくなってしまいますので、
要注意です。
(なんだか良い写真だなぁ~)
そして、2速ホールドのまま、⑥⑦コーナーに向かいます。
で、⑥コーナーのクリップ付近から、減速開始となりますが、
鈴鹿ツイン の最終コーナーと同様に、リズムが重要なのです。
ライン的には、⑥コーナーの左側の縁石から、⑦コーナーのクリップに向けて、
真っ直ぐなラインで、短く減速。
ここも、ブレーキのリリースをうまく使用し、どんどん曲がっていきます。
そして、②④コーナーと同様に、クリップ近辺で、アクセルに足を乗せ、
加速しない、アクセルオンにより、クルマのバランスを整えます。
そして、少しでも、横方向のグリップのニーズが減少したら、
減少した分だけ、どんどんアクセルを踏み込んでいき、
⑧コーナーのアウトいっぱいに立ち上がります。
でね、ここのラインが、2チョイスあるんです。
下の写真を見てください。
ここは、⑧コーナーの出口の写真なのですが、
通常のコースのアウトいっぱいのライン(ホワイトライン)か、
それとも、もう少し、外側を利用するべきなのか・・・・・・。
この外側の 継ぎ足された部分を使用するメリットは、
なんといっても、次の⑨コーナーを、よりアウトから進入できますので、ライン的に楽なこと。
デメリットは、セットアップによって、⑨コーナーの進入で、クルマがバタつくことです。
田中は集中してターンインしたかったので、あまり好んで、この部分を使用しませんでした。
でも、本庄サーキットのエキスパートに聞くと、
白いカマボコ状までは行かないまでも、
少しでもラインを膨らまして、⑨コーナーに進入する方が有利という意見が多かったです。
ですので、両方のラインを試して、リズム的にどちらが合っているかを確認して
決めればよろしいかと田中は思います。ハイ。
そして、そして、このコースで一番厄介なコーナー⑨⑩となるのです。
いったい、何が、厄介なのか・・・・・。
それは、この縁石が厄介なのです。
見てください、この高さを!
そうです、この縁石のマタギ方で、ラップタイムが大きく違ってくるのです。
要するに、大きく乗り越えるほど、ライン的には真っ直ぐとなりますので、かなり有利。
でも、正直クルマが心配です。
恐らく、スプリングレート的に、6~7kあたりを使用していると、ある程度は、イケそうです。
でも、10k 以上のスプリングレートを使用し、もし、着地に失敗すると・・・・・・・、
かなりの代償になってしまう可能性があります。
でも、このラインだけで、コンマ3秒ぐらいはありますので、
タイム狙いの場合、やっぱ、トライするしかありません・・・・・。
ということで、今回はこの縁石のことを徹底的に解説しましょう。
イン側の縁石に乗るときの鉄則
それは、乗る、反対側に、しっかりと荷重がかかっていることです。
たとえば、ひとつ目の右コーナーならば、
クルマの左サイドに、しっかり荷重が乗った状態で、右側を縁石に乗せます。
この状態だと、クルマが縁石に弾かれることも、最小限に抑制できます。
同じく、次の左コーナーでは、右側にしっかり荷重を乗せ、左サイドを縁石に乗せます。
この作戦だと、かなり高い縁石でも、大きなショックなしに、クリアーできるのです。
が、しかし・・・・、
もし、うまく縁石に乗らない方に、荷重移動ができなければ、
縁石に高さがあるだけに、
とっても、デンジャー なのです。
だから、この縁石は、少しずつ、乗る領域を広める のが、田中はオススメです。
(最終的には、⑩コーナーは、全開で走れるようになると思います)
また、⑪コーナーまでの区間で、使用するギアは、
ノーマルECU では、⑪コーナーの手前で、REV リミットとなってしまいます。
しかし、2/3型なら、REV リミットになっても、
スロットルが勝手に戻りますので、田中なら そのまま、2速ホールド。
でも、1型なら、かなり微妙ですよね・・・・・。
3速にシフトアップしても、すぐに、⑪コーナーで、 3→2 へと、シフトダウンとなるので、
かなり不効率。
かと言って、2速ホールドでは、リミッターにあたる時間が長いので、
エンジン的には、かなりよろしくない状況となります。
(田中なら、やっぱ、⑨コーナーと、⑩コーナーの間で、3速へシフトアップかなぁ・・・)
もちろん、REV が引き上げられている、チューニングコンピューターなら
問題なく、2速ホールドですね。
2速ホールドの方が、間違いなく、効率は良いと思います。
そして、⑪コーナー(最終コーナー)へと、続きます。
⑪コーナーは、コーナーの手前で、ブレーキングして、
2速にて、フロントをイン側の縁石に沿わせるように、アプローチします。
ここでも、ポイントになるのは、ブレーキのリリースする量と、
ステアリングを切る量とのバランスとなります。
そして、クリッピングポイント付近から、
これまた、ほんの少し、アクセルを踏みはじめ、タイヤのグリップと相談しながら、
どんどんアクセルを開け、スポンジバリアの横をスリ抜けるように、立ち上がります。
イン側の縁石は、クルマが弾かれないセットなら、アクティブに使用し、
スプリングレート/ダンパーの減衰によっては、
縁石を使用する量を調整するといった感じで、問題ありません。
最終コーナーは、長いストレートにつながっていますので、
ここの立ち上がりスピードは、かなりタイムにも影響する部分です。
でも、とにかく、アクセルを早く踏めばよいということではありません。
コーナリングスピードが遅いのに、アクセルだけ早くから踏むと、
必ずアンダーステアとなってしまいます。
ですから、アンダーステアにならないためにも、コーナリングスピードが重要で、
また、そのためには、進入のブレーキリリースにより、しっかりフロントを
グリップさせることが重要なのです。
いや~、またまた、マニアになってしまいました・・・・。
おさらいすると、
②④⑦⑪コーナーは、
進入時のブレーキリリースと、
アクセルを踏みはじめる場所と、
アクセルを踏む量がポイントとなり、
⑨⑩コーナーは、縁石をうまく利用できる荷重移動が、とっても重要なのです。
みなさん、いかがでしたでしょうか?
本庄サーキット攻略法。
では、田中のBEST 46.7 の動画をどうぞ!
それに、恋人カメラ での 動画もどうぞ!!
同じく、46.7 のラップです。
東京からも、比較的近く、
走行時間もタップリあるサーキットですので、
ラップタイム更新を目指して、
ぜひ、田中ミノル式 ドラテク ご活用ください!!