勝手に「道場破り」 Vol 7 in FSWショート (ドラテク編)
2011年05月27日(金)
では、本日は、告知どおり、ドラテクを!
コースは、A1 B3 C2 といった、走行会や、スポーツ走行で、
一番メジャーな、レイアウトで、お話しますね。
このレイアウトは、①②③ の A1 区間
⑤⑥⑦⑧ の B3 区間
そして、⑨⑩ の最終コーナー の 3つによって、構成されています。
じつは、各々の区間によって、求められることが違い、
とっても、奥の深い、コースなのです・・・・・・。
さすが、関谷校長 監修コース ですね。
(田中も、コースの監修には、かかわっていたりします・・・・・・・)
では、はじめましょう。
まず、3速全開で、ストレートの右側を走り、①コーナーを目指します。
①コーナーは、減速と、ステアリング、どちらが先かと訪ねられれば、
ステアリングの方が、先です。
(BIG パワー車は、もちろん、減速の方が先です)
ですから、クリップに向けて、ステアリングを切った瞬間に、
減速開始(3速のままです)。
ここのブレーキのポイントは、あまりフロントをダイブさせないようなイメージで、
「ツー」 っと、かける感じです。
で、①コーナーのイン側をクリップするのですが、
セットアップ編で、書いたように、
インの縁石を利用するかどうかは、使用しているスプリングレートで、違ってきます。
縁石に乗っても、弾かれないレベルなら、ガッツリと縁石を利用し、
弾かれて、クルマが不安定になるなら、イン側の縁石には、タッチしないラインをとります。
そして、クリップ直前あたりから、
田中は、アクセルをON (全開じゃないです)。
このアクセルの意味は、クルマを前のめりの状態から、
水平に保つためのアクセルです。
この①~②の区間で、クルマが前のめり過ぎると、
挙動が不安定(オーバーステア)となり、速く走ることができません。
ただ、アクセルが入ることから、クルマは、より外にラインを取ることになりますので、
①コーナーのクリップから、②コーナーのイン側に向けて、かなり直線的なラインとなります。
(①コーナーのクリップから、②コーナーのクリップを直線でつなぐようなラインです)
すると、②コーナーは、ライン的にはかなりタイトとなりますが、
このラインの方が、圧倒的に、①コーナーのボトムスピードが上がります。
そして、②コーナーの手前で、アクセルOFF と同時に、
短いブレーキング & 3 → 2 へ、シフトダウン。
このブレーキで発生する、フロント荷重により、
ライン的には厳しい、②コーナーを 「クルッ」 と、曲がります。
曲がったら、また、少しアクセルに足を乗せますが、
②コーナーの出口は、コース中央あたりで、何とかこらえて、
再び、減速と共に 2速のまま ③コーナーのクリップを目指します。
でも・・・・・、
この ③コーナーの出口は、ありえないぐらいの上りとななっており、
アクセルオンのポイントが、少しでも遅れれば、そのラップのタイムは、
絶対に望めません・・・・・・・・・。
ですから、アクセルON が、遅れないようなラインを取ることが、とっても重要。
間違っても、進入優先で攻めると、0.5秒は、タイムがダウンしてしまいます・・・・。
また、このコーナーは、コースの中で、一番スピードが落ちるコーナーで、
2速を使用すると、かなり回転も低くなります。
おまけに、すごい上りとなりますから、
ボトムスピードを保ちつつ、アクセルを開けるタイミングが遅れないように、
細心の注意が必要なのです。
なお、このコーナーのイン側の縁石は、低いので、使用してもOK です。
それと・・・・、
このコーナーには、やっぱ、LSD が必要不可欠となります。
だって、こんな、シチュエーションで、イン側のタイヤが空転したら、
やっぱ、好タイムは望めませんからね・・・・・・。
でもって、お次! B3 コーナーに向かいます。
ここで、田中が思うことは、⑤コーナー のラインがとっても重要だと言うことです。
⑤コーナーは、なんとな~く、いつまでも曲がっていて、
ハンドルを切るタイミングもわかりにくく、コースの先も見えづらい・・・・・・・。
だから、ここは、男らしく?
アウト → アウト → 真ん中 で走ります。
もちろん、アクセルは全開のままですので、フロントタイヤのグリップも薄く、
気持ち的には、インに寄りたいところですが、グッと我慢して、
ひたすら、コースのアウト側を走行します。
(現在、発売中のレブスピードで、
片岡先生は、アウト側はNG だとおっしゃってましたが・・・・・・)
ギア的には、スイフトの場合、チューニングECU で、
レブが引き上げてあるものなら、2速キープ。
ノーマルECU の場合、1型なら、いったん3速にシフトアップ。
2/3型なら、アクセルはレブによって戻されますが、2速キープのほうが速いと思います。
そして、アクセルOFFの状態で、⑥コーナーのクリップを取りに行くのですが、
ここのアクセルOFF は、ちょっとした コツ が、必要です。
もし、ズバーッ と、全開から 全閉にすると、
クルマは、間違いなく、オーバーステアになってしまいます・・・・・・。
ですから、注意深く、アクセルを踏み込むときと同じように、
全開の状態から、少し時間をかけて、アクセルを抜いていくのです。
それでも、荷重はフロントに移りますから、クルマは、どんどん曲がっていきます。
で、ある程度、曲がりだすと、アクセルは、踏み込むほうに変わりますので、
⑥コーナーのアプローチから、アクセルは、
全開 → だんだん閉じる(全閉にはならない) → だんだん開く
といった感じになります。
ライン的にも、⑦コーナーでは、コースの真ん中あたりまでしか膨らないようにして、
⑧コーナーにアプローチ。
アクセルを短く全閉にして、フロントに荷重を移し、
⑧コーナーのクリップを取りに行きます。
また、⑧コーナーイン側の縁石も、
スプリングレートによって、利用するかしないかを決めますが、
激しく、左から右へ、Gフォースが変化するタイミングで、縁石がやってきますので、
エキスパートになるまでは、ちょっと控えた方が、無難かな と、思います。
そして、クルマの向きが変わったら、アクセルを踏んで、
⑧コーナーを立ち上がります。
立ち上がる位置は、アウトの縁石が終わって、
コースの外の地面が掘れているあたりに、立ち上がれれば、BEST です。
それから、短いストレートを走り、最終コーナーに向かいます。
最終コーナー(⑨コーナー)の手前で、ギアは、 3速へ、シフトアップしますので、
ブレーキングと同時に、3 → 2 と、シフトダウン。
フロント荷重をうまく使用し、⑨コーナーを、「クルッ」 と、曲がります。
⑨コーナーのイン側縁石は、かなり高く、絶対に、タッチは、NGです。
(クルマが壊れます・・・・・・・・)
このコーナーのポイントは、
ブレーキングの位置が、上りになっていることから、コーナーの中にスピードを
持ち込むことが、とっても難しんです。
自分では、飛び込んだつもりでも、コースが上っていることから、
コーナーの手前で、減速が終了し、どうしてもボトムスピードが落ちてしまいます。
でも、それを見越して、思い切って飛び込むと、
今度は、どうしてもブレーキリリースが遅れ、アンダーステア となりやすいコーナーなのです。
ですから、このコーナーのポイントは、思い切って飛び込んで、
ブレーキリリースを早目から行うこと です。
すると、上りが効いて、うま~く SPEED が、合ってくれるんですね~。
こうなると、クリップ付近まで、うまく SPEED を 持って進入できますので、
荷重が効いて、コーナーの中で、「クルッ」 と、曲がって、くれるのです。
また、立ち上がりの ⑩コーナーの縁石は、このコースで一番危険な箇所です。
向きが変わった状態で縁石に乗っても、まったく問題ありませんが、
コーナーの中で、向きが変わる前に、
強引にアクセルを踏んだ状態 (通称 アンダーステアライン) で、縁石に乗ると、
アッという間に、オーバーステアとなり、イン側に巻き込み、
コンクリートウォールに、撃沈・・・・・・・と、なってしまいますので、
くれぐれも、ご注意を!
と、いうことで、田中の 36秒2 の動画を どうぞ!!
少々画像は悪いですが、
ドライバーの込みの画像は、こちらでどーぞ!
以上、FSWショート の攻略法でした!