2012 道場破り in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ (セットアップ編)
2012年02月28日(火)
今日は、先日決行した、
2012 道場破り in 袖ヶ浦フォレストレースウェイ の
セットアップ バージョンです。
袖ヶ浦は、路面がフラット(2コーナーの先を除く)で、
ミニサーキットとは違い、コーナーの R も、そこそこ緩やかで、
3速コーナーが多い ハイスピードコース なのであります。
ですから・・・・、もう少し、ハイレートでも、対応できるかと思い、
今回の持込セットは、下記のとおり となりました。
イニシャルセット
ホイール BBS F 7.5J-16 +30 R 7.5J-16 +46
タイヤ KUMHO V700 F 225-45-16(中古品) R 205-45-16(中古品)
内圧 F 2.7 R:2.9 (温間)
ホイールスペーサー F なし R なし
リヤスタビ 38φ
スプリング F HYPERCO 65-06-900
R HYPERCO 58-05-1000
(低い車高に対応できるよう5インチ仕様です!)
ダンパー 減衰 F MAX 5戻し R MAX 8戻し (TMダンパー)
ブレーキパッド F ZONE 03C R ZONE 88B
LSD TM LSD 50-20 6.5kg
エンジンオイル TM-SQUARE 開発品 5W-40 (みなさん、もうすぐですよ!)
オイルクーラー TM-SQUARE 開発品
純正ヒートエクスチェンジャー取外し
車高 F 605 605
R 585 585
トー F OUT 0:20 / R トーレスシム(-30) 0:00
キャンバー F 実測 -6.2 / R 大盛り -3.0
フロントロアアーム TM-SQUARE 開発品
で、走り出してみると・・・・・・、
高速コーナーでは、気持ちが悪いぐらい、クルマがフラットで、
向きも良く変わり、ありえないスピードでも、グリップします。
( バランス/グリップレベルとも かなり ◎ )
いや~、TM 2号車 スゴイです・・・・・・・・。(自我自慢・・・)
(ここまでの BEST は、19.3 あっ、道場破り 成立だ!)
でも、タイトコーナーは、高速コーナーと比較すると、
少々、U/S ぎみ。
(それでも、かなりのハイレベルです)
高速コーナーで、ありえなくグリップして、
タイトコーナーでは、リアがグリップし過ぎて、U/S と言うことは・・・・・・・、
おまけに、タイトコーナーでは、跳ねが出るということは・・・・・・・・・、
リアのレートが高い証。
ということで、早速、半徹夜の 阿部ちゃんに、
「スプリング 4本とも交換ね!」 と、さりげなく? オーダー。
F 800ポンド (14.3k)
R 800ポンド (14.3k)
のセットに、約45分で変身です。
で、走り出してみると、
タイトコーナーの U/S は、確実に抑制され、
高速コーナーの曲がりまで、磨きがかかってしまいました。
(セッティング変更 大成功!!)
タイムも、やっと、18秒台に突入! (18.9)
とっても、いい感じになってきました。
レートを下げて、速くなったロジックは・・・・・・、
リアのスプリングレートを フロントより大きく落とすことによって、
リアの荷重移動のスピードが、フロントより遅くなる分、
クルマは、曲がってくれるのです。ハイ。
スプリングレートは、
高いと荷重移動のスピードが速く、
低いと荷重移動のスピードが遅くなります。
だって、ハイレートにした方が、
ステアリングレスポンスは、上がりますよね?
ステアリングレスポンスが、上がるということは、
荷重移動のスピードが上がっている証拠。
だから、リアの荷重移動のスピードを
フロントより、少しだけ、遅くしてあげれば、
リアが、完全に、荷重移動を完了するまでの間、
クルマは、曲がりやすい状態になってくれるんです。
まぁ、その特性を利用したということです。ハイ。
ねっ、
スプリングレートって、
大きなセッティングアイテムでしょう?
それから、セッション中に、
もっと、曲げるために、カナードの投入!
フロントのインナーフェンダーを外さなければ、
装着できないのに・・・・・・・・・、
なんと、8分で終了!!
さすが・・・・、阿部マジック・・・・・・・。
で・・・、
残り、3分で、コースに復帰したものの、
タイヤが温まりきらず、ラップタイムの更新はできず・・・・・・・。
でもね、
またまた、TM 2号車は、曲がりに磨きがかかりました!
この、カナードなる空力デバイスは、
フロントのオーバーハング部分で、ダインフォースを得ますので、
カンタンに言うと、フロントタイヤのグリップが向上します。
でも、決してピーキーな感じになるのではなく、
まったりと、フロントのグリップが向上する感じです。
走りで表現すると、
コーナーのクリップ手前あたりで、ステアリングが、
今までよりも、効く 感じです。
ただ・・・、
カナードの形状には、注意が必要なんです。
それはね、カナードは、形状によっては、
想像以上に、ドラッグになってしまうからです。
カナードのドラッグは、リアウイングなんて
比じゃないぐらい、ストレートのスピードをスポイルしちゃいます。
特に、ハンドルが ピクピク なるぐらい カナードが効いていたら、
間違いなく、ストレートスピードで、
大きくマイナスが発生してますので、ご注意を!
(だって、田中は、某自動車メーカー競争車輌の 空力担当でしたから・・・・・・)
そして、最終セッションは、
この日のメインパーツである、コレの投入なのであります。
一番右が、 205-45-16
真ん中が、 225-45-16
そして、一番左が、 今回初めて投入する 245-40-17
なのであります。
30分のインターバルで、タイヤ交換と車高調整を終え、
(やっぱり、デカイですよね~)
フロント 245-40-17
リア 225-45-16
のバランスにて、最終セッションを走りました。
で、気になるタイムは・・・・・・、
18.8 でした・・・。
ひとことで言うと、パワーが足りないですね。
コーナーのボトムでは、確実にスピードは上がり、
アクセルオンのポイントも、信じられないぐらい、手前となりますが、
クリッピングポイントから、出口の縁石までが、遅いです・・・・・・・・。
まぁ~、ノーマルエンジン ですから・・・・・・。
こればかりは、仕方ありませんね。
だって、
225/205 のバランスでも、
コーナーは、異常に速かったのですから、
この状態に、フロントグリップをプラスしても、
やっぱ、速くは、ならないという 結果でした。
残念・・・・・・・。
(あっ、コンマ1は、速くなりましたが・・・)
あと、
袖ヶ浦での ZONE ブレーキパッド マッチングは、
フロント 03C
が基本となりますが、
フロントが、03C なら、
リアは、86A のマッチングになると思います。
田中が思う、ZONE ブレーキパッド マッチングは、
F 03C
R 86A
または、
F 89R
R 88B
です。
それぐらい、袖ヶ浦は、ブレーキには、やさしいサーキットですね。
今まで、田中が走ったサーキットの中で、
一番 ブレーキの効きが、必要ないように思いました。
さぁ~、今回も、山盛りの情報となりましたが、
袖ヶ浦をホームコースにしている方々に、
少しでもお役に立てば、嬉しく思います!!
以上、袖ヶ浦フォレストレースウェイ (セットアップ編) でした!
動画 & ロガーは、ドラテク編で!!