2012 勝手に「道場破り」 in 鈴鹿ツインサーキット (ドラテク編)
2012年05月30日(水)
いやはや、大変遅くなりましたが、
今夜は、3月に強行軍にて行いました、2012 勝手に「道場破り」。
最終章 鈴鹿 ツインサーキット(G)コース です。
ここは、昨年も訪れており、そのときのタイムは、40秒0
(この時点での「道場破り」成立!)
しかし、道場破り以降に、「道場破り」破り? にて、ブレイクされていましたので、
なんとしても、負けられない 戦いだったのであります。
では、はじめましょう。
最終コーナー(⑨)を2速で立ち上がり、
ある程度、距離のあるストレートの半ばにて、3速にシフトアップ。
ストレート区間は、
1コーナー(①)のアプローチのために、コースの左側 ギリギリを走ります。
ストレートエンドの最高速は、
昨年 → 125km/h
今年 → 125km/h
エンジンは、同じノーマルエンジンなので、違いはありませんでした。
(それなのに、0.6秒も速くなったんですよね~~!!)
そして、1コーナー(①)に向けて、ブレーキング & 3→2 へシフトダウン。
少々、早目から、ゆっくりとステアリングを切り、
ややナナメに、ブレーキをリリースしながら進入します。
1コーナー(①)は、出口が、ワイドになっているのですが、
クリップをカスメルぐらいでは、曲がりきれないので、
縁石付近で、少しだけクルマが曲がってくれるのを待ち、
その後、アウト縁石(縁石のようなもの??) ギリギリを狙って立ち上がります。
1コーナー(①)を立ち上がると、
ライン的には、③コーナーへの進入までの区間、
①コーナー出口 ②コーナー ③コーナー入口を ひとつのコーナーと見立て、
同じRで、旋回できるようなライン取りをします。
これで、ずいぶんと、S字コーナー(③④)が、楽になるんですね~!
S字コーナー(③④)は、全開でクリアーできますが、
縁石をショートカットすると、クルマはかなり不安定になりますので、
慣れるまでは、アクセルOFF にて走り、レイアウト、縁石の状況が
詳しく、理解できれば、全開にトライしてみてください。
また、このS字コーナー(③④)は、シフトアップのポイントが
かなり、悩ましい・・・・・・。
この部分は、昨年のドラテクにて、詳しく書きましたので、
なお、このS字コーナー(③④)立ち上がりは、このコースで、唯一、デンジャーなゾーンです。
④コーナー イン側の縁石に乗り、大きくバランスを崩してしまったら、
アクセルを踏むことをやめて、アウトの縁石付近は近づかないようにしてください。
もし、イン側の縁石に乗り、大きくバランスを崩した状態なのに、
アクセル全開のままなら、タイヤバリアがお待ちかねです(笑)。
ここは、ミスはミスとして、認める勇気が重要ですね。
そして、2速ホールドのまま 次の ⑤ コーナー へと、向かいます。
このコーナー、
今回走行した、F 700ポンド R 500 ポンド のスプリングバランスなら、
ギリギリ イン側の縁石に乗ることができました。
ただ、縁石から降りるときに、
すでにトラアクションは、かかっていますから、
ドライブシャフトには、かなり負担がかかりそうな気がします。
ちなみに、この ⑤コーナーで、
インの縁石を使用しても、しなくても、
ラップタイムは変わりませんでしたので、
いくら、ドライブシャフトが強いスイフトと言えども、
縁石にタッチするかしないか、ギリギリのラインが、無難なような気がします。
そして、⑤コーナー出口は、アウトいっぱいまで使用し、
⑥⑦コーナーへと向かいます。
⑥→⑦コーナー のラインは、今回のセットでも、
⑦コーナー のクリップに対して、少し膨らませた方が、
⑦コーナー でのアクセルONが、早いため、今回も ⑦コーナーのアウトから進入。
また、今回のスプリングレートでも、
⑦コーナー イン側の縁石は、使用しない方が速かったため
イン側縁石には、ノータッチで走行しました。
で、昨年と今年の一番大きな違い、それは、この ⑦コーナー の曲がり具合でした。
スプリングレートのバランス、トーレスシムでの調整、
フロントキャンバーの増量?、
それに、ファイナルを 4.7 へ、 そして、フライホイールを軽量したことで、
クルマはかなり曲がり、曲がってからのピックアップも
格段に昨年より速くなったと思います。
それから、
パワーバンドの中で、⑦コーナー をアウトいっぱいに立ち上がり、
最終コーナー(⑨)へと、向かうのですが、
ここのラインが、またまた、悩ましい・・・・・・・・。
最短距離を優先すると、⑧~⑨のラインがタイトになり、
⑧~⑨のラインをワイドに取るためには、
アプローチ区間で、最短距離が、走れない・・・・・・。
ということで、田中のオススメ ラインは、
最終コーナー(⑨)の進入がタイトにならないレベルで、
一番距離が短いアプローチラインです。
具体的には、
⑦コーナー をアウトいっぱいに立ち上がって、
コースの半分まで行くか、行かないかぐらいまで、
クルマを右に振り、⑧~⑨コーナー にアプローチします。
でもって、リズム良く、⑧コーナー を全開でクリアーし、
最終コーナー(⑨)にアプローチするのですが、
ここで、ポイントがひとつあります。
⑧コーナー のイン側 縁石なのですが、
ショートカットのため、リアタイヤを縁石に乗せると、
ABSが、誤作動することがあります。
誤作動という言葉は、もしかしたら、正しくないのかも知れないのですが、
リアタイヤが縁石に乗り、降りる瞬間に、
ちょうどブレーキの開始となることから、
ASBが、激しく介入して、ブレーキがあまり効かなくなってしまうのです。
フィーリングとしては、ブレーキペダルが、
板を踏んでいるように、カチカチ になり、制動距離も伸びてしまいます。
ですから、⑧コーナー イン側の縁石を使用するラインは、
あまりオススメすることができません・・・・。
で、優しいブレーキングにて、最終コーナー(⑨)に飛び込んだら、
少々、クルマが曲がってくれるのを待って、
少しアクセルを開け、その後、全開にて、アウトいっぱいに立ち上がります。
最終コーナー出口の縁石は、かなりガタガタなので、
使用しませんが(失敗したときだけ使用します)、
それでも、アウト ギリギリを狙って立ち上がります。
(ある面、ピットロードに入るぐらいのラインとなります)
そして、後は、ひたすら全開でストレートを走るのですが、
ここでも、ひとつポイントがあります。
このストレート、前半部分は、登りになっていますので、
シフトアップ(2→3)の速さが効くんです!
もちろん、シンクロ付きのミッションですので、
レーシングカーのようには、シフトアップできませんが、
少しでも、素早くシフトチェンジができれば、
ストレートスピードに影響してきます。
では、下のグラフを見てください。
最終コーナーをほぼ同じスピードで立ち上がり、
ストレートで、2→3 へ、シフトアップしている部分の
スピードのロガーですが、違いがわかるでしょうか?
そうです、赤ラインの方が、
微妙ですが、シフトアップが素早いことから、
3速に入ってからのスピードに違いが出ていますよね~。
シフトアップは、サーキット走行の基本中の基本。
上手くいくと、0.1秒ぐらいは、平気でラップタイムを
短縮できますので、普段から 練習しておいて、損はないと思いますよ~。
ということで、
田中ミノル式 鈴鹿ツインサーキット攻略法は・・・・・、
○ 1コーナー (①)は、ボトムスピードを落とさないように、
可能な限り 出口をワイドに取るべし。
○ S字をより効率的に走るため、①コーナー の出口から、S字ひとつ目のクリップ(③)
までを ひとつの大きなコーナーとして、ライン取りを考えるべし。
○ S字の中(③④)は、どのライン取り、どこでのシフトアップが、一番車速がのるか
必ずトライすべし。
○ ヘアピン(⑦コーナー)は、インの縁石ギリギリを走行するが、縁石にはタッチせず
立ち上がり重視で走るべし。
○ 最終コーナーは、アプローチ区間を色々なリズムで走り、どのリズムが一番
立上り区間でアクセルON のタイミングが早いか、確認すべし。
となります。
では、動画にて、各ポイントを確認してくださいね!
車載動画のみ
車載動画 + ロガー
以上、
2012 勝手に「道場破り」 in 鈴鹿ツインサーキット ドラテク編でした!!