BILLION
86(ZN6) & BRZ BILLION ローテンプサーモ 発売です!
2012年09月12日(水)
クーリングマイスター BILLION より、
新適合のお知らせです!
今回、適合に加わったのは、
86(ZN6) & BRZ 用の ローテンプサーモ です。
86 & BRZ の純正品は、
開弁温度が、88℃ となりますので、
BILLION では、2種類 の 開弁温度を設定しました。
品番 BST-86 が、 72℃
品番 BST-86A が、 82℃
となります。
ちなみに、開弁温度というのは、
サーモスタットが、開きはじめる 温度を指し、
全開になるのは、開弁温度から、12~15℃ぐらい
水温が上がった状態となります。
また、水温は、
外気温をはじめとする そのときの環境にて、
エンジンから発生する熱量と、
ラジエターで放出できる熱量、そしてサーモスタットの開弁温度による
バランスで、決定されます。
たとえば、ラジエターにて放出できる熱量が、
エンジンから発生する熱量より、大きい環境では、
水温は、だいたい、開弁温度 + 4~6℃ あたりで安定します。
でも、スポーツ走行等、エンジンから発生する熱量が、
ラジエターにて放出できる熱量より大きくなると、
サーモスタットのコントロール領域(開弁温度 82℃なら、94℃~97℃あたり)を超え、
サーモスタットは、全開となります。
(全開時の流量は、大流量タイプを除き、同じです)
ですから、開弁温度が何度であろうと、
サーモスタットが、全開になってしまたっら、性能的には同じ なのですが、
ローテンプサーモスタットは、
サーモスタットのコントロール領域において、
同じ温度域での開弁率が高い(冷却水の流量が多い)ことがメリットとなります。
反対に、デメリットは、オーバークール ですね。
サーモスタットが開きはじめる温度が低いことから、
特に、外気温が低い冬場では、
ヒーターの効きが弱くなったり、
ECUが、エンジンがまだ温まりきっていないと判断し、
一番パワーの出るマップを読んでくれないこともあります。
ということで、
サーモスタットの開弁温度は、
使用状況と、その状況での水温をしっかりチェックして、
目的と用途に合わせて、
チョイスしていただくのが、一番ですね。
以上、サーモスタット 豆知識でした!