2013 「道場破り」 in 岡山国際 サーキット ドラテク編
2013年02月14日(木)
さぁ~、今夜は、
岡山国際 サーキット のドラテク編 です。
岡山国際 は、関西圏をはじめ、
かなりたくさんの方々が、走行されている
ある面、走行会の メッカ ですよね~。
では、はじめましょう!
以前のブログにも書きましたが、
岡国で、タイムに大きく影響するのは、
①コーナー ②コーナー ④/⑤コーナー の3箇所です。
この3つのコーナーで、70%ぐらい、タイムは決まると思いますので、
なんとしても、この3つは、ハイレベルにクリアーしたいコーナーなのであります。
そして、岡国攻略 最大のカギは、
「クルマを必要以上に、前傾させないこと」
なのであります。
(全車種共通です!)
これは、減速を伴う コーナーに進入するとき、
クルマが、あまり前屈みにならないように、減速を行うということです。
最悪なのは、
1) レイトブレーキで飛び込み、強いブレーキ
2) コーナーまでに減速しなければと、より強いブレーキ
3) この強いブレーキが、進入直前まで続く
といった感じのブレーキです。
こうなると、ステアリングの切り始めで、
クルマは、大きく前傾し、強いブレーキが残っている状況となります。
この状態で、コーナーに入ると、
フロントタイヤのグリップが横方向に使用できず、U/S になるか、
リアの荷重が抜けすぎて、ピーキーな O/S になってしまいます・・・・・・・。
では、どうするのが、BEST か・・・・。
早めに、ブレーキを開始して、
コーナーに入る前に、十分減速・・・・・・、
なんて、自動車教習所で教えてもらう走り方では、
やっぱ、岡山国際 は、攻略できません・・・・・・。
田中ミノル式 クルマを必要以上に前傾させない減速法は、
以下のとおりです。
1) レイトブレーキで飛び込み、強いブレーキ (ここは、同じです)
2) 踏み続けたままだと、どんどん、前傾が強くなるので、
ある程度、減速したら、意識的にブレーキリリース
3) 前傾が、あまり大きくならないようにコントロールする
(イメージで、お伝えすると、「ギュッ」 と踏んだあと、「ツー」 というブレーキに切り替えます)
間違えていただきたくないのは、
たとえば、上記 1)~3) の各状況にて、
前傾のレベルを 0~10 (10が最大) までの、数字で表すと、
NG なブレーキングの場合
1) 4~5 レベル
2) 7~8 レベル
3) 9~10 レベル
OK なブレーキングの場合
1) 4~5 レベル
2) 6~7 レベル
3) 5~6 レベル
となり、
両方とも、1) の区間 (ブレーキの踏みはじめ) では、
いくらブレーキを強く踏んでも、8~10 といったように、
大きな前傾には、ならない ということです。
大きな前傾になるのは、強いブレーキをかけ続けた場合の
後半部分 3) ですので、その前に、コントロールが入れば、
前傾の量を調整することが、可能なのです!!
もちろん、ブレーキを意識的にリリースすることで、
コーナーの進入スピードが上がりすぎる場合は、
ブレーキの開始位置で、調整を入れます。
そして、前傾させ過ぎないためには、
ブレーキパッドのチョイスも大切だったりします。
岡山国際 で、よく見かける RX-8 や、S2000 のエキスパートの方は、
フロントパッド より、リアパッド を
少し効きが強い摩材に、セットアップされていますよね?
このセットアップは、クルマが前傾し過ぎないためにも、かなり有効だったりします!
だって、純正のブレーキ容量は、前傾が最大になった状態で、
フロント/リア のマッチングを取ってありますので、
前傾が最大になるまでは、リアにも荷重はシッカリ残っています。
ということは、リアのブレーキには、まだ、余裕が残っていますので、
それを有効に活用するために、リアの摩材を強化する ということなのです。
もちろん、純正ブレーキの容量は、車種によって、バランスが違いますので、
一概には言えない部分もありますが、ブレーキングで、O/S にならない範囲で、
リアブレーキを強くすることは、間違いなく、前傾 の抑制 に効くのです。
(だから、ZONE なら・・・・・・・・・・・・・・、
あっ、宣伝は、イイですね・・・・・・、わかりました。 笑)
かなり、前置きが、かなり長くなってしましましたが、
では、各コーナー別の解説をはじめましょう!
ストレートを4速全開で、駆け抜けて、
まず、①コーナー へ、アプローチします。
コース アウトサイドより、ブレーキング & 4→ 3へと、シフトダウン。
そして、ブレーキングの後半は、
クルマを前傾させ過ぎないように、注意して、
少し早めに、インのクリップを目指します。
この前傾の量が、最適だと、
いつもより、クルマは、インへ向かう力 (フロントのグリップ) が強く、
あれよあれよ という感じで、向きが変わり出します。
(前傾の量は、いろいろ試してみてください!)
で、ある程度、向きが変わったら、アクセルON!
(いきなり、全開にはなりません・・・・)
出口は、少々広くなっていますが、
コースの真ん中から、ほんの少しアウトよりに、立ち上がります。
(アウトいっぱいまで行くと、スイフトの場合、距離的なデメリットが大きいです)
そして、① コーナーを立ち上がると、可能な限り、早めに、
② コーナーの進入アウト側へ、進路を変更。
岡山国際 最大の難関 ② コーナー を迎えます。
スイフトだと、最終的には、
3速 のまま、アクセルOFF のみ (ブレーキは踏まない) で、
② コーナーは、曲がれます。
(かなり、勇気が必要です・・・・・・・・)
でも、このコーナー、
アクセルOFF のみで、曲がれれば、運転は、かなりカンタン。
ブレーキが必要な場合は、かなりデリケートになってしまします・・・・・・。
だって、ハイスピードで飛び込んで、「速い!!」 って感じているのに、
ブレーキを 「ギュッ」 て、踏めないんですから・・・・・・。
もし、飛び込んで、ブレーキを 「ギュッ」 て、踏んだら・・・、
ウルトラ O/S が、待ち受けています・・・・・・。
すると、精神的ダメージが大きくて、
次のラップからは、なかなか、飛び込むことができない・・・・。
まさに、負のスパイラルとなってしまいます。
ですから、思い切って 飛び込みますが、
とにかく、ブレーキを強く踏まないことに、集中です。
(そうです、このコーナーも、進入時の前傾角が強いと、NG なのです・・・・・・)
スイフトの場合、まずは、この優しいブレーキができたら、
アクセルOFF だけで、曲がれるようになりますので、
とにかく、このブレーキ法は、克服しなければ、ならないのです。
(ポイントは、前傾させないように、「ツー」 っと、長めのブレーキです!)
進入さえ決まれば、アウトサイドの余裕と、相談しながら、
どんどんアクセルを開けていけば、OK!
縁石の先で、4速にシフトアップです。
それから、③ コーナーは、ひたすら 全開で、
可能な限り、直線的に、最短距離を走り、
④/⑤ コーナーの ブレーキングポイント、アウト側を目指します。
で、この ④/⑤ コーナー も、ポイントは、クルマを前傾させ過ぎないことです。
進入が、下りになっていることもあり、できるだけ前傾させないように、
フルブレーキング 4 → 3 へと、シフトダウン。
このコーナーも、少々早めにインをめがけて、
クルマが、曲がり出したら、アクセルON!
このコーナーは、クリップから先が、かなり上っていますので、
なんと言っても、ボトムスピードを 1km/hでも、高くキープしたい・・・・・。
そして、そのためには、進入スピードが、高いことと、
その高いスピードで、クルマを曲げることが、重要となり、
そのためには、前傾が強いことは、デメリットにしかならないのです・・・・・・・・・。
とにかく、このコーナーも、最適な前傾角度を作れれば、
スルスルッ~と、曲がってくれますので、ぜひぜひ、お試しを!
でもって、コーナー出口では、不必要にアウトに出る必要はありません。
パワーと、曲がり具合に合わせて、抵抗にならない範囲で、
真ん中 ~ 少しアウト側 に立ち上がります。
で、ストレートは、ひたすら 全開。
(4速にシフトアップ)
⑥ コーナーに向かいます。
このヘアピンは、大きなバンクが付いていますので、
TC2000 の攻略法で話したように、
「バンクに乗る」 走りが有効です。
4 → 3 → 2 と、シフトダウン して、
意識的に、早目から、ブレーキリリース。
前傾を優しくした状態で、うま~く バンクに乗ります。
「バンクに乗る」 ために必要なことは、
1) 前後の荷重が、比較的均一(フロント荷重が強すぎない)
2) 進入のラインは、直線的ではなく、少し丸くする
となりますので、
バンクをめいっぱい利用して、可能な限り、ボトムスピードを上げます。
で、真ん中から、少しアウト側に立ち上がり、
次の ⑦ コーナーの準備のため、右サイドに。
この ⑦ コーナー は、入口に対して、出口が、かなり下っていますので、
ジェットコースターに、乗っている感覚で、思いっきり下れるように、
進入のアクセルOFF と、ほんのわずかなブレーキングを利用して、
「ズバッ」 と、一気に向きを変えて、曲がります。
出口は、縁石の外 (緑の部分ね) まで行っても、OKですが、
車高 によっては、ダメージを受けてしまいますいので、十分ご注意を!
(アウト縁石の手前で、3速にシフトアップです)
ちなみに、田中は、縁石の外を ガッツリ 使用しましたが、
以前より、路面が悪くなっていますので、
少々、クルマは、暴れます・・・・・・・。
そして、縁石の外から、
お次の 通称 「便所裏」コーナー (⑧ コーナー) に向けて、
ほんの少しのブレーキングで、進入しますが、
ここも、前傾が必要以上に大きいと、NG なコーナーです。
ですから、ブレーキは、かなり優しく踏みます。
(ただ、ここは縁石の外から、ハネながら進入しますので、
優しいブレーキが、本当に難しいです・・・・・・・・・・・)
このコーナーは、進入さえ決まれば、
あとは、少し、早目から、アクセルを徐々に踏み込み、出口に向かいます。
イメージ的に、曲がってから、アクセルON ではなく、
少々、U/S ラインですが、少しずつアクセルを開いて、
加速しながら、曲がっていくタイプのコーナーですね。
ただ、あまりにも、U/S の状態で、出口縁石に乗るのは、
とっても危険ですので、ご注意を!
で、しばし、ストレートを走り、⑨ コーナー に進入します。
このコーナーは、まぁ、クルマなりというか、
グリップなりに走るしか、手がありません。
注意点は、出口で、アウトに膨らみすぎない ことぐらいだと思います。
(ギアは、2速です)
そして、次の ⑩ コーナー は、出口が、ガッツリ 登りになっていますので、
アクセルを踏むタイミングより、ボトムスピード 優先で走リます。
そうです、多少、アクセルを踏むのが遅くなっても、
ボトムスピード が、高い方が、出口が強い上りになっているコーナーには、
有効なのであります。
で、立ち上がって、3速にシフトアップして、
⑪ コーナーは、アウト イン アウト のラインで、全開。
(タイヤが温まってからに、してくださいね)
で、最後の難関、⑫ コーナー (最終コーナー) となります。
そして、このコーナーも、
あまり、クルマを前傾させないように、ブレーキング & ターンイン。
(3速のままです)
あとは、クルマが曲がり出せば、
アクセルを開け、出口縁石に向かって、立ち上がれば、OKです。
岡山国際を走っている方で、
⑪ コーナーまで、完璧なラップで来て、
気合を込めて、最終コーナーに、飛び込んだら・・・・・・・・、
「アレレレ・・・・・・」 となって、コーナーの中で、
バタバタしてたら、アクセル踏むのが遅くなって、タイムが出ない・・・・・・・。
という方、かなり、多いような気がしますね~。
でもね、その時の クルマの傾き 思い出してください!!
きっと、うまく走れてたラップより、
ブレーキが奥まで強かった = 前傾が強かった
ことないでしょうか?
よく、岡山国際は、プロドライバーの間でも、
「気合が入れば、入るほど、タイムが出ない・・・・」 と言われます。
そして、その、すべての原因は、コーナーに入る時、
クルマの前傾が必要以上に、強いのです!!
だって、よ~く思い出してください!!
岡山国際のキモになるコーナーは、
すべて、ブレーキング区間が、下っていて、
飛び込むと、クルマの前傾が、強くなるような レイアウト になっていませんか???
ね! わかった??
デカトーさん!
ということで、田中の 1分52秒8 の動画を どうぞ!!
いや~、今回も、長文、失礼しました!