2014 勝手に 「道場破り」 in TC1000 セットアップ編
2014年02月04日(火)
本日は、先日決行しました、
勝手に 「道場破り」 in TC1000 の セットアップ 編 です。
日時 2013-01-29
サーキット TC1000
ドライバー 田中 ミノル
メカニック 阿部/佐藤
車輌 ZC31S スイフト2号車
時間 13:00~16:00 (20分刻み)
まず、持ち込み時の イニシャルSET は・・・・、
ホイール CLEARWAYS F:7.5J-16+30 R:7.5J-16+46
タイヤ KUMHO V700 F:225-45-16(中古) R:205-45-16(中古)
内圧 F:2.7 R:2.9 (温間)
ホイールスペーサー F 10mm R なし
リアスタビ φ38
スプリング F:65-06-800 パーチェ装着
R:58-05-800 パーチェ装着
ダンパー 減衰 F:MAX 5戻し R:MAX 8戻し
キャリパー F 純正 R 純正
ブレーキパッド F 03C(ZONE) R 88B(ZONE)
LSD TM-SQUARE LSD 50-20 6.5kg
ミッションオイル FF-730
エンジンオイル TM-SQUARE M16A 5W-40(継続使用)
オイルクーラー TM-SQUARE (純正ヒートエクスチェンジャー外し)
E/Gマウント 強化タイプ 試作品
ファイナル 4.7(アールズ)
スタビリンク 開発品調整式
車高 F 605mm R 585mm
トー F OUT 0:20 R トーレスシム(-30)
キャンバー F -5.8度 R 並盛りキャンバーシム
フロントロアアーム TM-SQUARE ロングアーム
ナックル TM-SQUARE キャンバーナックル
空力デバイス サイドインテーク塞ぎ カナード装着
エキマニ TM-SQUARE Φ38+バンテージ
エンジン TM-SQUARE カムシャフト(ミノカム)
ZC32S ピストン
ECU TM-SQUARE ECU Ver.CP-EM
以上の仕様となります。
昨年からの変更点は、エンジン が、 ミノカム & ZC32S ピストン に、なり、
この仕様に合わせ込まれた、TM ECU DATA になっていることが、
一番の変更点だと思います。ハイ。
でもって、走り出してみると・・・・・、
① イニシャル BEST 41.9
× コンディション が悪い (強風/土埃により、表面が サラサラ)
× とにかく、グリップ しない (F/R とも)
× 特に、トラクションは、まったく持って NG アクセル に足が乗った瞬間 グリップ↓
最終コーナー (⑦⑧⑨) 左左の連続コーナー (④⑤) の出口
× フロント 荷重時の、リア の ブレイク も大きい
× Pラップ 作動せず (佐藤のやろう・・・・・)
いや~、マズイ です・・・・・・。
路面が、まったく よろしくない・・・・・。
ここまで グリップ しない、TC1000 を田中は走ったことがありません・・・・・・。
いや~、参りました・・・・。
でも、イイこともありました。
◎ エンジン は速い
◎ ミッション 問題なし
◎ LSD の効きは、強くなっている
ミッション & LSD は、オーバーホール したところ、
かなり調子よくなりました。
そして、セッション 中 に、内圧を合わせて、もう一度 コース へ!
② イニシャル-2 BEST 41.8
○ ラップタイム は、揃っている
× F/R ともに、レート が高過ぎる (特にリア)
× F の トレッド が広くて、トラクション が効かない?
セット 変更
F ナロー トレッド (10mm ぺーサー 外し)
LSD オイル 抜き換え (慣らし終了!?)
どうしても、トラクション が弱いので、
ホイール スぺーサー を外し、フロント トレッド を ナロー に変更しました。
※ フロント トレッド が、ワイド 過ぎると、トラクション 性能が低下します。
(今回は、エンジンパワー が向上していることも、ひとつの要因かと思われます)
③ 走行2-1 BEST 41.5
○ トラクション は、向上 (まだ、足りない・・・)
○ 全体的に、マイルドな方向
ナロー トレッド により、トラクション 性能が向上してきました!
ただ・・・・、まだ、完全には足りていませんが、
オーバーステア も気になるので、タイヤ の サイズ 違いを
トライ してみることにしました。
というか、どんだけ、グリップ しないんだ・・・・、この日の路面・・・・・・・・・。
セッション 中 の変更
R タイヤ 205-45-16 → 205-50-16 に変更
これは、前からやってみたかったのですが、
V700 205-45-16 を使用していた 田中の インプレッション は、
フロントタイヤ (225-45-16) に対して、
リアタイヤ (205‐45‐16) はハイトが低い分、
少々、タテ 剛性 が強いと感じていましたので、
45 → 50 とすることで、もう少しだけ、タテ 剛性 をやさしくしたかったのであります。
まぁ~、簡単に言えば、タイヤ が持っている スプリングレート を
少し落としたかった という感じでございます。
④ 走行2-2 BEST 41.5
○ 安定感は、205-50-16 の方が強い (O/S になる瞬間が マイルド)
1コーナー (①②) 左左 (④⑤) 最終コーナー (⑧⑨) にて、R グリップ ↑
○ U/S への デメリット は、極小
× バランス が、NG な コーナー は、
最終 (⑧⑨) コーナー の真ん中 & 出口 で、U/S
左左 (④⑤) 入口で、O/S
イイじゃないですか!
205-50-16 サイズ!!
狙い通り、グリップ の離れ際が、マイルド になり、運転も カンタン !
また、懸念していた、アンダーステア の増殖も、
思ったほど強くなく、◎ な結果となりました。
そして、最終 セッション に向けて、
ここで セット を大きく変更することにしました。
セット 変更
R スプリング 800ポンド → 700ポンド
R スタビ 38φ → 35φ
R ウイング レスダウンフォース HOLE
まず、スプリングレート は、
走りはじめから、高いと感じていましたので、
前後とも、下げたかったのですが・・・・・、
「30分で両方は無理!」 と、勇気のない? 佐藤さんが言うので、
仕方なく、リア のみ 100ポンド ソフト 方向に(笑)
それに、左左 (④⑤) の挙動が、
アンダーステア なのに、少し行き過ぎるだけで、オーバーステア に変化することから、
R スタビ が強いと判断し、38φ → 35φ
おまけに、どうしても、破らなければならないタイムが あったので (笑)
リアウイング を レスダウンフォース のHOLE に調整しました。
※ 通常は、必ず ひとつひとつ セットアップ を行いますが、
いかんせん、時間がなく (午後だけの走行ですから・・・・・)、
自分の感性を信じて、まとめて、弄ってみました。
⑤ 走行3-1 BEST 41.3
◎ 左左 (④⑤) でかなり曲がる
○ 1コーナー (①②) で、曲がる
○ 最終コーナー (⑧⑨) で少し曲がる
◎ リア が動くことで、入口 & 真ん中 で、クルマ が曲がる
× トラクション の安定感が減少
× リア の ストローク が大きく、リアフェンダー に タイヤがタッチ
セットアップ 的中!
おまけに、100分の2 差ですが 「道場破り」 成立です!!
いや~、本当に、ハード な半日でした・・・・・・。
ということで、ZC31S & TC1000 のセットアップ をまとめますと、
想定される BEST な スプリングレート
F 700ポンド R 700ポンド
または、
F 600ポンド R 700ポンド
(600ポンド → 10.7k 700ポンド → 12.5k)
R スタビ
38φ→35φ にて、コーナー真ん中の回り込みが強くなったので、
32φ の可能性あり
ブレーキパッド
ミノカム エンジン だと、ヘアピン (③) の到達 スピード が高くなるので、
F 03C では厳しい
F 04M R 88B または、F 04M R 89R~03C が適合すると思われる
リアタイヤ サイズ
205-45-16 vs 205-50-16 では、50 のメリットが大きいが、
フェンダータッチ がNG (車高↑ が、MUST)
以上となります。
しかし、まぁ~、今回の 「道場破り」 は、
路面のグリップ に、ミスターX の登場 と、2つの困難を
セットアップ を駆使して 乗り越えられたこと、嬉しかったですね~!!
かなり、疲れましたが・・・・・・・。
ということで、
2014 勝手に 「道場破り」 in TC1000 セットアップ編 でした!!