TM-SQUARE ZC32S ボディワーク 空力解説 リアバンパー
2014年02月20日(木)
そうです!
今夜は、「あの」 リアバンパー の解説なのであります。
では、はじめてみたいと思います。
TM-SQUARE が、リアバンパー に求めた性能、
それは、開口部の新設による空気抵抗 (ドラッグ) の大幅な低減と、
ディフューザー 装着による安定した ダウンフォース の確保です。
非常に、スパルタン な形状となりますが、デザイン 優先の凹凸や開口部ではなく、
すべて、ドラッグ の低減 & ダウンフォース の確保といった、機能を追い求めることで、
たどり着いた形状となります。
空気抵抗 低減の メカニズム Vol.1
「空気が抜ける構造にするべし」
車両の下面を通過する走行風の一部は、リアバンパー 内に入り込み
「パラシュート 効果」と呼ばれる大きな走行抵抗となります。
ゼロヨン マシン がゴール 直後に、減速目的で パラシュート を開くのと同じように、
走行中の リアバンパー は、大きな空気抵抗 (ドラッグ)を受けています。
そこで、TM-SQUARE では、リアバンパー の各部に 開口部を新設し、
その部分に金属製の ネット を配置しました。
この独特の形状にて、リアバンパー 内に入り込んだ走行風を積極的に
後方へ抜くことができますので、空気抵抗を大幅に低減することが可能となりました。
ということで、
リアバンパー に関しては、ドラック の低減を目的とした
思い切った デザイン に トライ しちゃったんですね~!
もちろん、好き嫌い が分かれる部分ではあると思いますが・・・・、
以前、ZC31S のリアバンパー を外して、走ったことがあり (もちろん開発の一環です!)
明らかな違いに、「目がテン」 になったことがありますからね~!!
(でも、ビジュアル は・・・・・・、ちょっと・・・・・・・・・笑)
ということで、そのときから、狙っていた形状なのであリます(笑)
それから・・・・、
ダウンフォース 発生 メカニズム Vol.6
「車両後方に、下面の空気を流すべし」
リアバンパー には、ディフューザー を装着しましたので、
大きな負圧状態となる車両後方に向かって、
車両下面から空気をより大量に抜くことが可能となりました。
結果、アンダーパネル 下 (フロントバンパー床部) および、ボディ下面を流れる空気の
流速が上がることで、効果的に安定した ダウンフォース を発生します。
ご理解いただけますでしょうか?
要するに、クルマ の後ろは、すご~く 負圧が強くなります。
特に ハッチバック 形状では、クルマ の上面を流れてきた風が、
スムーズ に後方に流れず、乱流となりますので、かなり この負圧は強くなります。
その負圧と、ディフューザー を うま~く つなげれば、
ガッツリ と、ボディ 下面の空気を抜いてくれますので、
流速が上がり、ダウンフォース が増大するという ロジック なのです。
また、ボディ 下面の流速が上がるということは、
クルマ の前から ボディ 下面に、流れ込む空気量も増えますので、
フロントバンパー の床部に装着されている アンダーパネル 下 での
ダウンフォース も増大するという 相乗効果を生み出すのであります。
いや~、ホント 空力は、素晴らしい!
それに、ボディワーク の導入には、コスト が必要ですが、
その後は、走るたびに、もれなく
この空力の恩恵が 付いてきますからね~。
(おまけに、無料!! 笑)
あっ!そうだ!!
もうひとつ メリット がありました!
その メリット とは・・・・、
みなさんが、お友達と立ち話をするときに、
ペットボトル の置き場があります!(笑)
(シャレ ですよ~! この出っ張りも、ダウンフォース を発生しています!!)
ということで、
ウルトラマニアック になってしまいましたが、
田中ミノル の 空力解説でした!
そして、
あなたも、風とお友達になってみては、い・か・が?
(笑)