TM-SQUARE TRANSPORT ハイエース ダンパー①
2014年07月30日(水)
本日は、ハイエース ダンパー の 記念すべき 第1回目。
ストローク ストッパー
↓
ハイレート トーションバー
と、試作を作り、いよいよ、ダンパーに着手!
まず、試作品を作るにあたり、田中が出した 減衰リクエストは、
① 基本的な減衰は、かなり弱め
② リバウンド側に関しては、ハイスピードは弱め ロースピードは少し減衰を持たせる
③ 可能な限りフリクションロスを低減する
といった、感じの内容でした。
そして、完成した、
TM-SQUARE TRANSPORT ハイエース用
試作品 Ver.1 の走行コメントは・・・・・、
試作品 Ver.1
車両 スーパー GL (3.0L ディーゼル ナローボディ)
タイヤ 195-80-15 バン用 ラジアル
車高 F/R 2インチ ダウン
※ テストでは、ダンパーのみでリバウンド側の動きを抑制できているかを
確認するため ストロークストッパーは、効かない位置にセット
※ 表記されている 数字は、-10 であれば、一番強いところまで締めて、
そこから10クリック 弱めた位置を意味します。
(試作品の減衰は、20段調整式)
積荷 「ゼロ」 での コメント
フロント は、減衰が強いほうが、レスポンス / コーナリング 性能とも向上
しかし、乗り心地的には、少々、減衰の強さを感じる。
乗り心地と、性能の妥協 ポイント は、 -8 ~ -10 あたり。
リア は、強くすると、乗り心地が悪くなり、アンダーステア が強くなる
積荷がない状況では、フルソフト が、一番良い
BEST な減衰 セット フロント -8 ~ -10 リア -20 (フルソフト)
積荷 250kg でのコメント
積荷があっても、フロントに適合する減衰は大きく変化しない
リアに関しては、積荷があると、減衰が強くても、乗り心地が悪くならないばかりか、
ある程度強い方が、安定感が増し、乗り心地も良くなる。
BEST な減衰セット フロント -8 ~ -10 リア -5
となりました。
リアに関しては、ローダウン(重心位置が下がっている)にて
かなりのレベルまで到達していたこともありますが、
なんと、一発目から 超ハイレベルな試作品となりました。
問題は、フロントの動きを抑制した時の乗り心地です。
ということで、試作品 Ver.2 では、乗り心地の向上を狙って、
フロントの動き始めの減衰を抜いてみることにしました。
(そもそも、これが、回り道のスタートだったような気が・・・・・・・笑)
でもって、試作品 Ver.2 コメントは・・・・・・・・、
試作品 Ver.2
積荷 「ゼロ」 での コメント
① フロント -10 リア -20(フルソフト)
ゴツゴツ感が強く、乗り心地が、かなり悪い
また、乗り心地の割りには、リバウンド側にも動く
② フロント -18 リア -20(フルソフト)
ゴツゴツ感は、多少改善されるが、
ピストンスピードが速いと、ゴツゴツを感じる
③ フロント -22 リア -20(フルソフト)
ゴツゴツ感は、OK レベル
コーナーでの 安定性 ↓
フロント レスポンス ↓
リニア感 ↓
リバウンド側への動きが大きくて、NG
④ フロント -26 リア -20(フルソフト)
ゴツゴツ感は、解消
リバウンド方向への動きが大きく、超カンタンに、リバウンド側に動く。
かなり、フワフワ感が強い
総評
ピストンスピードが速いと、ゴツゴツ感が強く、
それを解消するレベルまで減衰を下げると、
レスポンス、リニア感とも、大きく悪化する。
減衰を弱くした状況では、コーナーリングの限界スピードが低く、
高速道路のギャップで、フワフワと純正ダンパーのように大きくリバウンド側に動く。
この試作品は、バンプ側/リバンプ側ともに、初期がカンタンに動くことがNG
特に、リバウンド側の動きが十分に抑制できていないことと、
ピストンスピードが速くなると、バンプ側で急激に減衰が立ち上がることも、NG でした。
難しいですね・・・・・・。
ハイエースの場合、フロントの初期減衰を弱く設定すると、
コーナーが遅くなるばかりか、乗り心地まで、悪くなるという結果となりました。
つづく!