POTENZA RE-71R は、こんな感じ!  By 田中ミノル

2015年03月20日(金)

 

 

 

 

先日、FSWにて行われました

POTENZA RE-71R の試乗会。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

企画したのは、レブスピード 編集長の・・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ではなく・・・・・・(笑)

 

 

 

加茂編集長 なのであります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、今回の試乗会は、かなり骨太な企画で、

 

タイヤのコメントは、レブスピード発売前に、ブログ等でリークしてOK!

そして、ネガティブなことも、どんどん コメントしてOK!

 

と、ある面、自信がなければできない、企画だったのであります。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、タイヤメーカーに、まったく縛りのない(笑)

自由契約? の田中ミノル が、

感じたことを 感じたままに、コメントしてみたいと思います。ハイ。

 

 

 

 

まず、今回の試乗会で使用した 

車両 & タイヤのスペックは・・・・・、

 

 

 

 

使用車両     ZN6

変更箇所     ダンパー & スプリング (F 700ポンド  R 900ポンド)

           LSD、ECU(書き換え)、ブッシュ類 (エンジンノーマル、軽量化なし)

使用ホイール   F/R   8.5J-18+45

使用タイヤ     F/R   255-35-18 (もちろん、POTENZA RE-71R)

 

 

 

 

といった感じでございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから・・・・、

このブログに記載した すべてのコメントは、

今回使用した車両、今回使用したタイヤサイズに限定した、

田中ミノル の個人的な見解(思い込みです)となりますので、

ご理解の上、お読み下さいね。

 

 

 

 

では、はじめましょう!

 

 

 

 

まず、FSW までの往路で使用した

ストリート インプレッションは・・・・・、

 

 

 

① ゴムの密度が非常に低い!

   V700 AD08R  とは対極に、ゴムの密度がとっても低い印象です。

   カンタンに言うと、昔のソフト系レーシングタイヤとか、

   ラジコンのスポンジタイヤ といった感じです。

 

② 低温域のグリップが高い!(温まりが早い)

   ゴムの密度が低いタイヤの大きなメリットです!

   その代わり、連続走行のグリップダウンと、

   耐磨耗性能に関しては、厳しいかもです・・・・・・・。

 

③ 微振動に強い!

   ブリヂストンのタイヤ全般に言えますが、

   微振動の吸収力は、やっぱりピカイチですよね!

 

④ コンストラクションは、マイルド方向!

   タイヤの構造に関しては、決して柔らかくはないけれど、

   硬いイメージはないですね。

   また、少々プログレッシブな感じがするコンストラクションでした。

 

⑤ ドライバーを選ばない!

   ゴム(コンパウンド)のグリップがハンパないので、

   ドラテクの有無や、運転レベルに関係なく、

   ハイグリップの恩恵を受けられると思われます。

 

 

 

 

といった感じでした。

 

 

 

 

ちなみに、

メーカーさんからの事前インフォメーションとしては、

 

 

 

 

① プロファイル     

11A より、ラウンド系

タイヤの断面形状が、少し丸みを帯びているという意味合いです。

② ヨコ幅

11A より、ナロー

タイヤ幅って、215なら、215mm ちょうどではなく、 メーカー側で設定できる領域(±10mmだったような・・・・・)があり、 その領域が、11A より、ナロー方向だということです。

 

③ タテ接地

11A より、ロング

縦方向の接地面積が大きくなるように、 設計されているということでした。

 

④ コンストラクション

11A より、高剛性

 ③との兼ね合いもありますが、コンストラクション(構造)の 剛性が高いという意味合いです。

 

⑤ コンパウンド

低温でのグリップ を向上

また、高温になっても、グリップダウンを抑制できる コンパウンドを使用している というお話でした。

 

⑥ 推奨内圧</b 自動車メーカー指定値

空気圧は、自動車メーカーの指定値からスタートするのが、 オススメだそうです。

 

 

 

 

 

 

で、とっても疑り深い田中は、サーキットを走る前に、

どうしても、WET の性能を試してみたくって・・・・・、

 

 

 

 

 

 

 

スピードウェイ の Tさん!

ご協力ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

そして、いよいよ、

FSW レーシングコース を 

60分 × 2セッション 走行したのですが

 

欲張りな田中は、なんと! 

合計 32Lap !! も、走行してしまいました。

 

 

 

 

 

で、田中のファーストインプレッションは・・・・・・・・、

 

 

① 使用目的が、とっても、ハッキリしている

② 今までのラジアルタイヤという 概念を変える必要がある

③ ブリヂストン やるなぁ~

 

 

 

 

といった感じで、詳細は、以下のとおりでございます。

 

 

 

 

グリップレベルが非常に高い

 

いや~、強烈にグリップします・・・。

タイプ的には、ゴム(コンパウンド)でグリップさせるタイプです。

また、WET 路面でも、強烈なグリップでした。

 

 

 

温まりが早い

ゴム密度が低いタイプですので、温まりは、早いですね。

(テスト時の路面温度は、22℃ でした)

 

ラップタイム は、スポーツラジアル 最強

 

本当に センセーショナル です。

こんなに、グリップしたら、タイムも出ちゃいますよ・・・・。

 

 

 

 

タレない

RE-71R で、一番驚いた性能は、タレない ことです。

ゴムの密度が低く、ハイグリップとなれば、

きっと、ラップタイムは落ちる・・・・ と思っていたのですが、

FSW レーシングコース を 32Lap しても、タイムは落ちませんでした。

(凄いテクノロジーなんですね・・・・・)

 

 

 

 

運転がカンタン

ゴムのグリップが強いので、タイムを出すために、特殊なテクニックは不要。

ですから、ドライバー(ドライビング)を選びません。

 

 

 

特殊なセットアップも不要

セットアップによって、マッチングの良し悪しがある感じがしません。

現行のセットアップのまま、グリップする分、タイムが出るイメージです。

 

 

 

 

いや・・・・・、「べた褒め」 ではありませんか・・・・・・。

ということで、無理やり、NG ポイントを探すと・・・、

 

 

 

 

 

タテ/ヨコ のグリップは、単独使用のイメージ

 

ブレーキ/トラクションは強いのですが、

ブレーキを残して、タテと、ヨコを同時に使用すれば、

ヨコのグリップがうまく立ち上がってくれません・・・・・。

 

ある面、今どきのタイヤならではの症状ではありますが、

この タテ と ヨコ を混ぜ合わせて使用できない部分は、

ドライビングテイスト といった点で不満ですね・・・・。

 

ただ・・・、単独で使用したときは、

それだけ、グリップが強いということでもありますが・・・。

 

それから、タイヤの内圧に関しても、少々試してきました。

 

 

まず、4輪とも、2.4k でスタートし、

2.8k 2.0k と、計 3種類の内圧をトライしてきました。

 

 

 

 

で、田中のコメントは・・・・、

 

 

2.0k   Aコーナー/100R の高速セクションで、安定しない(グニャグニャ)

      タイトコーナーは、ステアの切りはじめに、ハンドルが重くなるが、

      その後、グリップが続かず、U/S 方向になる。

 

2.4k   2.0k と、2.8k の中間

 

2.8k   Aコーナー/100R の高速セクションに、アドバンテージがある。

      タイトコーナーは、ステアリングが軽く、グリップレベルは低くなる。

 

 

以上のことから、内圧が低いと、タイヤがヨレて、メリットが少なく、

反対に、内圧2.8k だと、高速セクションに、メリットはあるものの

タイトコーナーでは、デリケートなドライビングが求められる・・・・・。

ということで、メリット/デメリット の バランス を考えて、

2.6k あたりが良いように感じました。  (86 & 255-35-18 の場合)

 

 

 

 

 

 

 

でもって、とっても気になる、

タイヤの磨耗は、決して少なくありません。

 

 

 

 

 

以下の写真は、32Lap して、

一番磨耗の激しかった、フロント 左 タイヤです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁ~、この磨耗が、アリなのか ナシなのかは、

意見が分かれると思いますが、

 

目的を サーキットでタイムを出す ということに、限定すれば、

どれぐらいの期間(周回数)、グリップダウンせずに、

タイムが狙えるか といった部分が、とっても、重要だと田中は思います。

 

 

でね・・・、普通なら、こんなに、磨耗が進んでいれば、

ラップタイムは、ガタ落ち になると思います・・・・・。

 

しかし、ラップタイムは、落ちない・・・・・。

 

ということは、タイムを出せる期間は、ある程度あると思われるのです。

 

だから、磨耗だけを見ると、NG と言いたいところですが、

使用目的さえハッキリしていれば、「アリ」 だと、田中は思うんですよね~。

 

(タイヤの山は残っていても、新品時しかグリップしないタイヤと比較すれば、

使用できる期間が極端に短いとは、感じませんでした)

 

 

 

 

 

まぁ~、それぐらい、タイヤに求めた性能が明確で、

使用目的が限定されている タイヤなのであります。

 

 

 

 

だって・・・・、商品コンセプトは、

「圧倒的なドライ性能(サーキットタイム)を追求」

 

 

 

と、かなり明確で、今までの ラジアル とは、

まったく持って、別物のタイヤなのですから・・・・・・。

 

 

 

 

そして、買うのか、買わないのか、と聞かれれば、

サーキットでラップタイムを短縮したいのなら、

「買わざるを得ない」 というのが、田中の個人的な見解です。

 

 

 

 

 

 

でも・・・・・、このタイヤを使用するには、条件があります。

それは、このタイヤ用に、ホイールを準備することが、MUSTになることです。

 

 

 

 

要するに、街乗りや、

サーキットでのセットアップ時に使用するのではなく、

 

ここ一発、タイムが出したい状況にのみ使用する

Sタイヤ や、レーシングタイヤ的な イメージのタイヤなのであります。

(ある面 飛び道具的な使用方法がマッチングしていると思います)

 

 

 

 

 

ですから、田中なら、

ストリートでは使用せず、サーキットで、3セッション 走るなら、

2セッション目までは、違うタイヤで走り、

ドライバーのコース慣れと、クルマのセットアップを行い、

最後のセッションのみ、このタイヤを使用して、アタックすると思います。

 

 

 

よって、「もう 1セット ホイールを買うなんて、ありえない!」 とか、

1セットしかない 現行使用中のホイールに装着して、ストリートと兼用に・・・・・・、

という場合は、まったく持って、オススメしないです・・・・。

 

 

 

 

 

でも・・・、まぁ~、

 

国内の販売にも、

スポーツタイヤにも、

 

まったく、興味がないと思っていた ブリヂストン が、

こんなに、使用目的が明確な 

スポーツタイヤを リリースしたことに、本当に驚き、

 

そして、なんだか、これからのスポーツタイヤの方向性が、

大きく動く気がした RE-71R の試乗会でした。

 

 

 

 

 

 

いや~、ブリヂストン 男前だわ・・・。