スイフトのタイヤ磨耗から見る セットアップバランスに関して!
2015年07月02日(木)
先日、とあるお方から、
「あの~、タイヤの写真送りますから、
セットアップがどうか判断してください!」
と、連絡があり、本当に送られてきました・・・・・・・・。
(TOP の写真は、あくまでも イメージです・・・・・笑)
で、写真をよ~く見て、
ご本人に、田中の見解をお伝えしたのですが、
内容的に、少々マニアック で、楽しそうなので、
みなさんにも、リークしたいと思います。
(もちろん、ご本人には、ナイショ であります・・・・・)
ちなみに、クルマは、ZC31S
サーキットは、鈴鹿ツイン G コース です。
では、4枚の写真をお見せしましょう!
左 フロント
右 フロント
左 リア
右 リア
なんだか、すごーく ありがちな 磨耗状況 ですよね~。
で、この磨耗から 何がわかるのか・・・・・。
(注 ここから先は、田中ミノル の 独断 & 偏見 + 思い込み です)
まずは、鈴鹿ツイン G コース のキモとなる
左 フロント (やっぱ、右回りですから・・・・・・)から、はじめたいと思います。
左 フロント
IN 側 OUT 側とも、イイ感じで減っていますよね・・・・・・。
ですから、キャンバーが足りていません!
エッ! イイ感じに減ってるのに・・・?
という声が聞こえてきそうですが、
205 なら 205 の
225 なら、225 の タイヤ幅を
サーキットのコーナーで、最大限に活用されているタイヤは、
必ず、IN 側から減るんですね~。
だって、サーキットは、コーナーだけではなく、ストレートもありますよね・・・・?
だから、コーナーにて、タイヤ幅を最大限に活用できている場合は、
コーナーでは、タイヤは均等に減りますが、
ストレートでは、IN 側のみ 磨耗する分、やはり、IN 側の磨耗の方が多くなります。
ですから、この写真の場合、
もう少し キャンバーがあると、もっと速くなる可能性がありますね!
では、お次は、右 フロント です。
IN 側 が、極端に減っていますよね・・・・・・・・。
これは、LSD 装着車 の宿命なんです・・・。
たとえば、ストレートでは、キャンバーが、-4度 (左右とも) の場合、
コーナーでは、ロールすることより、
外側 のタイヤは、キャンバーが減り、 (‐4度 → 0度)
内側 のタイヤは、キャンバーが増えます。 (‐4度 → -8度)
(そうです、ロールにより地面に対して、実際のキャンバーが変化するのです)
この状況 (内側 の キャンバー -8度の状況) で、
コーナー出口では、LSD により、ガッツリと、トラクションがかかりますので、
内側 タイヤ の IN 側 は、極端に磨耗してしまうのです・・・・・・。
ただ・・・・、キャンバー + LSD の状況なら
ある面、普通と言えば、普通ですので、セットアップ的には、問題ありません。
そして、リアタイヤは・・・・・、
左 リア
右リア
両輪共に、OUT 側の方が、少し磨耗が進んでいますよね。
この磨耗から考えて、
アンダーステアの量は、あまり多くないように思います。
(フロントがシッカリ仕事をしている)
もし、リアの磨耗が、IN 側 OUT 側 にて、同じレベルなら
スイフトの場合、少々、アンダーステアが強いバランスだと、
田中は思います。
いや~、今夜も、
とってもマニアックな内容となってしまいましたが、
以上、スイフトのタイヤ磨耗に関する
田中ミノル式 セットアップバランスのウンチクでした!!
PS さぁ~! 明日から、SAサンシャイン KOBE イベントです!!
ちなみに、作業の空き状況は、
弊社、匠による作業 SA 神戸 さんの作業
金曜日 ALL DAY OK ALL DAY OK
土曜日 95% FULL ALL DAY OK
日曜日 80% FULL ALL DAY OK
となります。
予約なしの 「匠」 による作業は、
金曜日(明日)が、狙い目ですね~。
また、デモカーは、
2号車 (ZC31S + ミノカム仕様のエンジン)
5号車 (ZC32S + 新作ボンネット装着)
の2台体制でございます!!
ということで、今年も、SA サンシャイン KOBE で、
みなさんのお越しをお待ちしておりま~す!!