ラティオスと、共に生きる!!
2017年11月05日(日)
じつはね・・・・・、
田中には大きな心配事がありました。
今年の夏に、何気なく、
田中の親愛なる相棒、ラティオス(ボーダーコリー ♂ 7歳)
のお腹を触っていると、米粒大の 「しこり」 を 発見したんです。
はじめは、「なんだこれ?」 というぐらいの感じで、
もし、大きくなったら、近くの動物病院に見てもらおう・・・、
と、経過観察しておりました。
でも、その部分を毎日、確認していると、
なんだか、大きくなっているようにも感じるし、
(気のせいのようにも感じましたが・・・・・・・・)
違う箇所にも、「しこり」 のようなものが、
できているようにも思いましたので、
9月に、近くの動物病院で、診ていただくことにしました。
で、先生に詳細をお話したところ、
「針で突いて、細胞を確認してみましょう」 ということになりました。
ワンちゃんによっては、暴れる子もいるらしいのですが、
性格的に、「ボォ~ッ」 としているラティオスは、
麻酔もないまま、細胞摂取に成功!
なにやら、「ピクリ」ともしなかったらしいです・・・。
(さすが・・・・・・、大物・・・・・・・・笑)
で、検査の結果は、
2箇所ある 「しこり」 = 腫瘍 の
まず、一箇所の腫瘍は、
「脂肪腫」と呼ばれる良性の腫瘍でした。
なにやら、犬もオッチャンになると、「脂肪腫」が、できやすい らしいです。
しかし、もう一箇所の腫瘍は、どうやら、「脂肪腫」ではなく、
「悪性か、良性か判断が付かない」 という内容で、
今後、経過観察して、もし、 この腫瘍 が、大きくなるようなら、
腫瘍摘出の 手術をしましょう と、先生から説明を受けました。
で、考えること、1週間・・・・・・・。
なんだか、手術の先輩? 田中としては、
もし、ラティオスの腫瘍が悪性で、経過観察中に、大きくなって、
後で後悔するならばと思い、動物病院の先生にお願いして、紹介状を書いていただき、
ラティオスを大学病院(日本大学生物資源科学部動物病院)に、連れて行くことにしました。
でもって、S先生と、T先生 に、状況を説明し、
またまた、針で腫瘍を突いて、組織を検査いただきましたが・・・・・、
やはり、「悪性か、良性か判断が付かない」 という回答でした。
でも、S先生から、
「今までの経験から、悪性のような気がする」 というコメントもありましたので、
先生の直感を信じて、手術してもらうことに決めました。
手術日は、診察していただいた 10日後 だったのですが、
この10日間は、マジにキツかったですね・・・・・・・・・・・・・・。
じつは、毎日・・・・・、
「悪性だったら、どうしよう・・・・・・」
「麻酔からさめなかったらどうしよう・・・・・・」
「手術をしなければ、あと、2~3年は生きたのに、
手術をしたことで、この期間が短くなったら・・・・・」
といった不安で、毎日、泣いていました・・・・・・・・。
でも同時に、いかに、ラティオスが田中のかけがえのない相棒で、
とっても重要な存在かを再認識することができました。
まぁ~、4年前、田中が手術して、
その後の厳しい生活も、ラティオスがいなければ、
乗り越えてこれなかったように思いますから・・・・・。
でもって、入院当日、大学病院に連れて行き、
いつものように、お利口なラティオスを見ているだけで、
また、涙・・・・・・・・・・。
いや~、犬バカと呼ばれようが、なんと呼ばれようが、かまいません。
ただただ、ラティオスが元気に、
5日後に退院してくることだけを祈っていました。
そして、入院した翌日。
手術が終了し、先生から、
「腫瘍を3箇所摘出し、手術は無事、成功しましたよ」
と、連絡いただきました。
(入院前に新たな腫瘍が確認されましたので、合計3箇所でした)
「ホッ」 と、胸のつかえが取れて、
先生からの面会許可も出ましたので、すぐに病院に駆けつけ、
術後、約2時間後のラティオスと再開・・・。
でも・・・・・・・、
田中が見た光景は、少々ショッキングで、
そこには、驚くほど衰弱したラティオスが・・・・・・・。
舌をダラリと出し、焦点の合わない目で、
田中が頭をなでると、一瞬、天井を見上げましたが、
その後は、田中の存在すらわからない感じで・・・・・・、
おまけに、傷口は、田中の想像より、かなり大きく・・・・・・・。
も~、涙ボロボロで、
「よく頑張ったな」
「よく頑張った」
「頑張った」・・・・・、
って、何度も何度も、頭をなでてやりました。
そして、その後、先生から状況の説明を受けました。
今回摘出した腫瘍は、
右腹部と、右腹筋内と、左腹部 の合計3箇所。
詳しいことは、病理検査後になるが、
その中の2箇所は、脂肪腫と思われるので、まず大丈夫。
ただ・・・、腹筋の中にできていたのは、悪性である可能性が極めて高い、
「というか、悪性だと思います」 と説明いただきました。
また、悪性と思われる部分は、可能な限り、大きくまわりを切り取ったので、
「病理の結果 (悪性度と、広がり) をみて、今後の治療方法が決まります」
と、解説いただきました。
「正直、ショック でした・・・」
お腹の傷の大きさ、
衰弱し、モウロウとしている ラティオス・・・・
そして、一番心配していた 悪性腫瘍だったこと・・・
病院から、どうやって帰ったか、覚えていないぐらい
田中自身、混乱していました・・・・・・・・・・・・・・・・。
そして、ラティオスが退院するまでの4日間・・・・・。
転移があった場合の治療法
抗がん剤の種類や副作用のこと
術後の生活環境
今回の手術で取りきれなかった場合のラティオスの余命 等々、
いろんなことを調べ、考えました。
しかし、いくら 調べて、考えても、
すべては、ネガティブな方向にしか行きません・・・・・。
でも、そんな中、ふと思いました。
ラティオスは、どう思っているのだろう?
今回の手術のことを どう考えているのだろう?? と。
もちろん、ラティオスには、
腫瘍ができたことへの自覚症状なんてありません。
手術の前も、いつもと同じように、元気に散歩へ行き、
モリモリと食事をし、グースカ と爆睡してました。
ところが、病院に連れて行かれ、
田中と一緒に帰ることができず、
いきなり、麻酔で意識がモウロウとなり、
その後、痛い目をして、
それでも、数日、檻の中に入れられたまま・・・・・。
きっと、自分は捨てられた・・・・・とか、
このまま、殺される・・・・とか、
考えているんじゃないかと、思いました。
(後で、先生に聞いた話ですが、ラティオスは、普段、下痢なんて
まったくしないのに、入院してから、ずっと、下痢だったらしいです・・・・・・)
もしかすると、犬にとって手術って、
ある面、「虐待」 なのかもしれないとも、思いました。
だって、信頼していた飼い主から、見捨てられ (見捨てられたように思う)
痛い目に合うのですから、犬にとっては、辛いことだらけです。
だから、ラティオスが帰ってきたら、
田中はクヨクヨと、病気のこと心配するのではなく、
(きっと、田中の心中を、ラティオスは察知しますからね・・・・)
ラティオスと出会えたことを神様に感謝して、
これから、ラティオスと一緒にいれる時間を、
もっともっと大切にしようと決めました。
だって、田中にとって、親愛なる相棒なんですから!
で、5日ぶりにラティオスは、退院!!
ちなみに、帰りのクルマでは、グッタリ・・・・・・・。
そして、自宅に到着しても、グッタリ・・・・・・。
(けっこう、ガッツリでしょ・・・・・)
で、一部の愛犬家のブログ等に書いてあったように、
退院当初は、少々、性格も変わり・・・・・、
いや~、あんなに、優しくて、愛嬌のある ラティオスが、
何かに怯えているようで、まったく、笑わない・・・・・・・。
おまけに、あんなに強かった 信頼関係さえも、
退院当初は感じなかったです・・・・・。
ラティオス やっぱり、怒っているのね・・・・・・・・・・・・・。
(ちなみに、ブルーの洋服は、抜糸までの間、着用していた、術後服です)
でも、日に日に、顔に表情が戻ってきて、
信頼関係も少しずつ回復してきて、時々、会社にも出勤!
だって、誰かが見張ってないと、
自分で、抜糸しちゃいますからね~(笑)
また、退院から10日後、抜糸のタイミングに、病理検査の結果が出て、
悪性腫瘍の悪性度は、低 (3段階で一番低い!)
腫瘍はギリギリで、全部摘出できました!
と報告を受けました!!
(ラティオス! ホント良かったね!!)
ですから、今後、抗がん剤治療や、放射線治療は無し!
再発していないかを定期的にチェックする という対処方法となりました!!
S先生、T先生 本当に感謝いたします!!!
4年前、田中が手術したときも感じましたが、
やっぱ、日本の医学は本当に素晴らしいですよね!!
ということで、今では、すっかり元気になった、ラティオスなのであります!
そうだ!
そう言えば、退院した翌日に、事件がありました。
まだ、傷口が痛むのか、まったく元気がない ラティオスでしたが、
食欲だけは旺盛で、その日も、夕食をいっぱい食べて、
グーグー寝ておりました。
で、夜の10時ぐらいになると、なんだか、様子がおかしい・・・・・・・・。
明らかに、息が大きく、早くて、苦しそうでした。
その後も、この症状は、どんどんひどくなり、大学病院に連絡・・・・。
すると、手術を担当いただいた、T先生から折り返しお電話をいただき、
「舌は紫色ではありませんか?」 とか、
「何か動くものがあれば、目で追いますか?」 とか、
確認して、もし、状況が悪くなる場合の対処方法/対応方法を
教えていただき、電話を切りました。
しかし、その後も、ラティオスの息は、どんどん激しくなり、
それをずっと、見守っていた田中は、ラティオスの死を覚悟しました・・・。
そのときです・・・・、
「ポコン!」 と
大きな音がして、ラティオスの息は、通常に戻りました。
なにやら、食後に、
おやつとしてもらった 「パン」 を喉につめていたようです・・・。
ラティオス・・・・・・・・・(笑)
翌日、病院に電話して、先生に謝り・・・・・、
事なきを得た ラティオスなのであります。
(いや~、お恥ずかしい・・・・・・・)
ということで!
二人とも (正確には、一人と一匹)、健康に気をつけて、
これからも、一緒に生きれる時間を大切に、楽しもうな!!
そして、これからも、よろしく! 相棒!!