サスペンション
ZC33S 専用 リアスプリング by HYPERCO!
2019年03月27日(水)
このたび、ZC33S 専用 リアスプリング を
発売することになりました!
じつはね・・・・、
ZC33S のリアスプリングって、
とっても、とっても、自由長が短いんです・・・。
まぁ~、トーションビームの作り方を見れば、
なんとなく、想像が出来るのですが、
きっと軽量化を実現するために、
スプリングも、かなり短い設定になったと思われます。
でね!
問題は、車高調にした時、
低めの車高に設定しようとすると、
かなり、短いスプリングが必要になるんですよ・・・・。
なんと言っても、スイフトの場合、
ダンパーとスプリングがセパレートしており、
スプリングは、トーションビームとボディの間に、
挟まれた状態で装着されていますから、
車高を下げる=短いスプリング が必要となるのであります。
で、どれぐらい短いスプリングが必要かと言いますと・・・・、
レートが、5k~10k レベルでも、
4インチ(約100mm)ぐらいの自由長でないと、
やはり、車高調整の自由度が低くなってしまいます・・・・・。
でもね・・・、トーションビーム式のサスペンションに、
短いタイプの直巻きスプリングを使用すると、
レートが低いと、
上下の車高調整部(アッパーブラケット と、ロアシート)が干渉したり、
レートが高いと、
ストロークの前半部分で、スプリングが均一にあたらず、
異音の発生やレートが安定しなかったりと、
結構ネガな部分が発生したり、するのであります。
(もちろん、レートと車高のバランスによります・・・)
そこで!
この自由長が長く設定できない、ZC33S の リアスプリングを
HYPERCO に無理を言って、作ってもらいました!!
仕様的には、スプリングの上端は、
車高調整ブラケットが使用できるように、
フラットなタイプで、内径は、ID65サイズになっています。
また、スプリングの下端は、
「ピッグテール」 → 豚のシッポ と呼ばれる、
純正スプリングと同じタイプの形状となっています。
そうです!
この形状なら、スプリングの下端には、金属製のロアシートが必要なく、
純正スプリング同様に、そのまま、トーションビーム上に
セットできますので、自由長が稼げるのであります!
また、直巻きスプリングのように、
トーションビームの角度が変化することで、
スプリングが均一にあたらず、
一部の箇所のみ強くテンション がかかることを
防止できるのであります。ハイ。
でもって! TM-SQUARE では、
まずは、350ポンド(6.3K)を設定いたしました!!
田中のイメージでは、ZC33S は、
ワイドトレッド化により、31/32に比べて、
同じレートのスプリングでも、少々、硬めに感じましたので、
今回は、この部分を加味して、350ポンド(6.3k)に設定してみました。
でもって、このスプリングが装着可能となるのは、
◎ 車高調をすでに装着されていること
◎ その車高調が以下の仕様であること
① 全長調整式タイプ(リアダンパーの長さが調整できるタイプ)
② 車高調整部が、ID65のタイプ(スプリングシートの径が62~64φ以下)
というのが条件となります。
まぁ~、一般的な車高調なら、かなりの確立で
上記の条件に合致すると思います。
※ 純正ダンパーには装着できません。
ちなみに、装着して、一番車高を下げた状態での
ビジュアルは、こんな感じです!
タイヤ/ホイールは、純正となり、この状況で、
フェンダーアーチ ⇔ 地面 間の距離は、約630mm です。
この状態は、車高が一番低くなる位置に調整してあり、
もし、これ以上、低い車高に設定したい場合は、
スプリングをもっと短く設計する必要があり・・・、
そうすると、 350ポンド(6.3K) のレートでは、
ストロークが確保できなくなるのであります。
そう・・、ZC33S では、車高とレートの関係性から、
車高をもっと下げるには、より短いスプリングを使用する必要があり、
そうなると、ストロークを確保するために、ハイレートの使用が
MUST となります。
反対に、あまり高いレートを使用したくない場合は、
ストローク量を考慮すると、
長い自由長のスプリングを使用する必要があり、
そうなると、下げられる車高に限界があるんです・・。
ですから、 この写真を見て、
「このレートと、この車高でOK!」と思う方は、
今回、リリースしました、 ZC33S 専用 リアスプリング
350ポンド(6.3K) がオススメとなり、
ハイレートになっても、「もっと車高を下げたい!」と思う方は、
今後、登場予定のハイレートタイプ が、オススメとなります。
ナイショですが(笑)、
現在、HYPERCO に発注している ハイレートタイプは・・・・、
450ポンド(8.0k)
550ポンド(9.8k)
700 ポンド(12.5k)
といった、バリエーションになる予定でございます!!
※ ハイレートタイプは、より自由長が短くなりますので、
ダンパー側の長さ調整幅によっては、設定できる車高に、
制約が出る場合があります。
詳しくは、「スプリングの遊びについて」にて、ご確認ください!
それと、まったく持って、田中の独断と偏見ですが、
リアスプリング 350ポンド(6.3K) に適合する
フロントスプリングのレートは、
4k~10k ぐらいではないかと、勝手に考えております。
(使用目的が、ジムカーナなら、
フロントは、15kぐらいまで大丈夫な気もします)
まぁ~、このあたりは、走行されるステージや、タイヤサイズ、
ドライバーの好みによっても、変わる部分ではありますね!!
そして、そして、気になるお値段は、
2本セットにて、32,000円(税込) となります。
もちろん、在庫も、◎ です!
現状のリアスプリングから、
HYPERCO製の ZC33S 専用 リアスプリング に変更することで、
「あの HYPERCO」ならではの「あの 乗り味」に、
劇的に変化しますので、車高調がすでに投入されている みなさんには、
超オススメのアイテムでございます!!
ということで!
TM-SQUARE ZC33S 専用 リアスプリング by HYPERCO を
ZC33S オーナーのみなさん、どうぞ、よろしくお願いいたします。