BILLION
BILLION ローテンプサーモ 86/BRZ 用に、新しい開弁温度が追加!
2018年09月04日(火)
86/BRZ オーナーの みなさん!
BILLION SUPER THERMO (ローテンプサーモスタット) に、
新しい、開弁温度が、設定されました!!
いままで、BILLION では、
BST-86 → 72℃
BST-86A → 82℃
の2アイテムの設定となっておりましたが、
ワンメイク Race 車両や、スーパー耐久、
そして、タイムアタッカーのみなさんを 意識した
BST-S86 → 65℃
を新設定しました!
(お値段は、3アイテムとも ¥7,500- 税抜 となります)
(純正の開弁温度は、88℃です)
でもって、この BST-S86 (65℃)は、
どんな使用環境に、マッチングするかと、申しますと、
やっぱり、サーキット メイン の方に、オススメでございます。
では、サーモスタットという 部品が、
どのような、働きをしているのか、少々、おさらいをしてみましょう!
まず、サーモスタット の役目は、エンジンと、ラジエターの間で、
冷却水の流量をコントロールしている
言わば、「水門番」 として活躍しているパーツです。
ですから、エンジン内の水温が低いときは、
ラジエターへの水門を閉じて、冷却水を
エンジンのウォータージャケット内だけに循環させ、
水温が高くなると、ラジエターへの水門を開いて、
冷却水を どんどん、ラジエターへと送る仕組みになっています。
でもって、何℃になったら、ラジエターに冷却水を送り始めるか
というのが、「サーモスタットの開弁温度」 となります。
また、サーモスタットは、開弁温度 になったら、いきなり 全開になるのではなく、
開弁温度から開き始め、温度上昇に伴い、徐々にサーモスタットを通過する
冷却水の流量を増やし、開弁温度 + 12~15℃ぐらいのタイミングで、全開となります。
では、水温は、このサーモスタットの開弁温度のみで、決定するのでしょうか?
答えは・・、NO です。
なぜなら、水温は、
エンジンから発生する熱量、
ラジエターで放出できる熱量
そして、サーモスタットの開弁温度
のバランスで、決まるからです。
まず、
エンジンから発生する熱量 < ラジエターで放出できる熱量
の状況では、水温は、サーモスタットの開弁温度により決まり、
だいたい、開弁温度 + 4~10℃ あたりで安定します。
BST-86A(82℃) → 86~92℃
BST-86 (72℃) → 76~82℃
BST-S86(65℃) → 69~75℃
(気温の低い季節、低負荷走行、低回転走行 だと、上記の水温になると思われます)
でも、サーキット走行等にて、
エンジンから発生する熱量 > ラジエターで放出できる熱量
といった、状況が続くと、サーモスタットのコントロール領域を超え、
最終的にサーモスタットは、全開となります。
そして、開弁温度が何℃であろうと、
サーモスタットが全開になってしまった状況では、
性能的には何も変わりません・・・・・・・・・・・・・・。
しかし、開弁温度が、低いサーモスタットと、高いサーモスタットを比較すると、
開弁温度~全開になるまでの温度域 (サーモスタットのコントロール領域)
では、開弁温度が低いサーモスタットの方が、
同じ水温での開弁率が高い(冷却水の流量が多い)という メリットがあります。
ですから、サーキット走行等において、
エンジンから発生する熱量 > ラジエターで放出できる熱量
といった状況となっても、開弁温度が低いサーモスタットは、
速いタイミングから、冷却水を循環させることで、
水温上昇のタイミングを遅らせることが可能となるのです。
これが、ローテンプサーモスタットのメリットです。
反対に、ローテンプサーモスタットのデメリットは、オーバークール です。
あまりにも、水温が低いと、
ECUが、エンジンがまだ温まりきっていないと判断し、
燃調が濃かったり、
点火タイミングがリタードされたり、
VVT がMax まで進角してくれなかったり等で、
一番パワーの出るマップを読んでくれませんので、
エンジンのパフォーマンスを100%発揮 することができません。
ということで、サーモスタットの開弁温度は、
使用状況と、その状況での水温をしっかりチェックして、
目的と用途に合わせて、チョイスしていただくのが、一番です。
具体的なマッチングとしては、
ストリートと、サーキットのウエイトによって、
ストリート > サーキット → BST-86A(82℃) または、BST-86 (72℃)
ストリート = サーキット → BST-86 (72℃)
ストリート < サーキット → BST-S86(65℃)
といったチョイスがよろしいかと田中は思いますが、
サーモスタット交換後、もし、水温があまり上がらない状況なら、
ラジエターに空気を取り込むフロントグリルの一部を、ガムテープ等で塞ぎ、
適切な水温(ノーマルエンジン、ノーマルECUなら、80℃以上)に、
調整が必要な場合もありますこと、ご理解くださいね!
特に、BST-S86(65℃) を気温の低い時期に、低負荷のストリート走行で
使用される場合は、オーバークールとなる可能性がありますので、
使用環境と、目的と用途に合わせて、チョイスをお願いいたします。
ちなみに、先日、GR 86/BRZ ワンメイク車両にて、
BST-S86(65℃) の確認テストを行っていただきました。
テスト内容は、水温を60℃になるまで、暖機運転をして、ピットアウト。
でもって、アタックを開始する瞬間 (コントロールラインを通過するタイミング)
の水温を数回にわたり計測いただいたところ、85℃~88℃ ということでしたので、
アタック中は、まったく、オーバークールの症状は、出ませんでした。
もちろん、この車両を低負荷状況にて、ストリート走行をする場合、
水温は、70℃近辺を推移すると考えられますが、
サーキットでは、問題なく使用いただけることが確認できました。
そして、エンジニアさんから、
「DATA を見ても、水温の上昇スピードが、穏やかになっている」 と、
お褒めの言葉をいただきました!!
いや~、嬉しいですね!
ということで!
BILLION SUPER THERMO(ローテンプサーモスタット)
86/BRZ対応品
BST-S86 開弁温度65℃ 発売のお知らせでした!!
BILLION SUPER THERMO の WEBサイト は こちら!
まずは、GR 86/BRZ 参戦中のみなさん、
ご注文、お問い合わせ、お待ちいたしております!! (笑)
ということで!
BILLION SUPER THERMO(ローテンプサーモスタット)
86/BRZ対応品
BST-S86 開弁温度65℃ 発売のお知らせでした!!
まずは、GR 86/BRZ 参戦中のみなさん、
ご注文、お問い合わせ、お待ちいたしております!!